かなり古いキットです。コルセアII。2015年6月に製作しました。
先日、冬用の羽毛布団を押入れに片付けていたらこういうものを発掘してしまいました。この1/48スケールのコルセアII ”バリオンズ”は随分と古いキットのようです。すっかり忘れておりました。Pシリーズの品番P14のこのキットはとっくに廃盤になっており現在はPT47でいくつかのキットが統合されたようです。リリースは1987年とあるので28年前のキットですか。箱もぼろぼろです。中身がぜんぜん違うキットをしまっていたら笑っちゃうのですがきちんと入っていました。
今日はうちの嫁と高田馬場でイタリアンを食べたあとに久しぶりに秋葉原のヨドバシカメラに行ってみました。ホビーコーナーで何かプラモを物色していたのですが、売り場の混み方が尋常ではありませんでした。おそらく半分くらい外国人のお客さんがいたんじゃないかな。レジが80mくらい並んでいるのを見て今日は撤退してしまいました。中国人に限らずいろいろ爆買いしているようでなんともうらやましい限りです。円安で随分と価格が安く見えるのでしょう。
現用ジェット機ということで全長はかなり大きめです。増槽やコックピットなど手を付けられるところから組み立て始めました。現用とは言っても現在では全て退役しています。
このキットにはパイロットがついているのでさっそく乗せてみました。フルフェイスのヘルメットをかぶっているので顔の塗装に悪戦苦闘せずに済みますし、酸素のホースも口元につながっていて、いかにもジェット機パイロットという感じです。
非常用の、何て呼ぶのでしょうか、レバーが頭の後ろと又の所に付いています。又の間のレバーも頑張って塗装したのですがそちらはあまりよく見えませんね。コックピットサイドの操作パネルは今のハセガワのキットならデカールを付けてくれているのでしょうがこのキットにはそういうものは全然ありません。塗装とドライブラシでそれらしく仕上げました。
(2015/05/30)
奥のほうはほとんど見えないのですができるだけ計器パネルらしさが出るように塗装しました。チラッと見る分にはなかなか良い感じです。
あきらかに本体と主翼のパーツ色が違います。保管中に色が変わったのかもとからこんな感じだったのかはよくわかりません。段差があるのでこれは削らないといけませんね。機体が大きいのでパーツのすり合わせも大変だ。
いやぁ、段差がなくなると気持ちいいですねぇ。すべすべした部分を何度も指でなぞってしまいます。モーターツールがあると幾分作業が楽になります。削り過ぎないように慎重に進めないといけません。あとで少し追加のスジボリを入れておくことにします。
(2015/06/05)
主翼の前縁と後縁はフラップを下げた状態で付けようと考えているのでいろいろ段差や不具合が見えてしまいます。エポキシパテで整形中です。
前、後縁フラップは連動式なので、どちらか一方が上がったり下がったりということはないようです。
機体の下面は全て同色なのでパイロンやらなにやら出来るだけ取り付けました。
いやー、最近はSteam(PCゲームの配信会社)で大規模セールをしているのでいろいろ遊んでしまって模型がなかなか進みません。まぁ、円安なのであまり割引感がありませんがそれでもいくつかは購入してしまいます。
(2015/06/17)
キャノピーをコンパウンドで磨いてコックピットに合わせてみました。ちょっと隙間があるけどおおむね良好です。
ランディングギアの細かい部品の取り付け方がよく分かりませんでした。うーん、おそらくこんな感じでOKかと思います。
キャノピーの枠の内側ということでマスキングをしたあとに最初にフラットブラックを塗装しています。
エアインテークの内側の打ち出しピン跡を消すのを忘れていました。飾っておく分には普段は見えなさそうなのですが気になるのでなるべくきれいにしておきます。
このくらいにしておいてあとでホワイトを吹き付ければある程度は綺麗になるでしょう。
(2015/06/21)
ランディングギア格納庫は白で塗装したので、機体の基本塗装前にティッシュとマスキングテープで大まかにカバーしました。ちょっとアバウトすぎるかな。
基本色のグレーを塗装しました。今回はほとんどこの一色なのでアレンジ的に退色表現としてところどころのパネルをより彩度を上げて吹き付けました。
大昔のストックなのでデカールが変色しています。黒や赤の部分は問題無さそうですが白は黄色がかっています。余白部分がかなり黄ばんでいるのがよろしくないですね。
他には短時間漂白剤に浸す方法もあるようですが、劣化して崩れやすいデカールの取り扱いには自信がないので低リスクな直射日光のみとしました。
デカールの劣化により強度も落ちているけれど、なるべく余白は取り除いたほうが綺麗に貼れるのでそのあたりのバランスが難しいです。あまりばらばらになってまたうまく塗装でリカバリーできるというわけでもないですし。
デカールの貼り付け途中です。キャノピーはもう少し磨こうと思い大きいパーツだけ取り外しました。やっぱり開状態にしようかな。
はい、AFV模型好きの悪い癖かもしれませんがウォッシングをきつめに行っています。ちょっとどうなっちゃうのかなぁと心配なのですが…。でも、もう一息で完成が見えてきました。
(2015/06/25)
コルセアIIが完成しました。長年ストックしていたもので相当古いキットです。今だったらホビーボスのキットを選ぶのかな。コルセアIIは1966年に採用された艦上攻撃機で、ベトナム、グレナダ、リビア、中東などの作戦で活躍しました。
私は好きな食べ物は最後にとっておくタイプなのです。このコルセアII、けっこう好きな機体なのですが取っておきすぎて箱はぼろぼろ、なんだかプラスチックも黄色っぽく変色しているのかあるいはもとからこんな成型色だったのかもう忘れました。とにかく昔のキットですが出来は良いのではないでしょうか。
1/48のジェット機はボリュームがあります。キャノピーは気合を入れて磨いたのでなかなか良い感じになりました。
ロービジ塗装は驚くほど目立たないです。それなりにアクセントにはなりますが他にも塗装面の退色表現を織り交ぜてみました。
単発エンジン、高翼配置の主翼、機首下のインテイクはちょうどこの頃のジェット機の特徴なのかなぁ。以前製作したF-15イーグルやフランカーとはちょっと違った少しノスタルジックな感じがします。
デカールは劣化していたので本気でデカールだけ買い直そうとハセガワさんに問い合わせたのですが…。ちなみにマーキングはアメリカ海軍 第147攻撃飛行隊アーゴノーツの所属機で空母キティホーク搭載時のものです。
結局は日干しデカールでだいぶ改善されたので注文はしませんでした。考えてみれば飛行機プラモの長期ストックはかなりリスクがあるのかなぁ。デカールの重要度はカーモデルのF1やラリーカーの次くらいに高そうですし。まだ、いくつか古いのがあるんだよなぁ。
エンジンの排気口は焼鉄色で塗装して外側のカバーはアメリカ軍の機体内部色です。この辺、もう少し改善の余地ありか。
A-7EコルセアIIは機体の側面にも一つずつハードポイントが付いておりサイドワインダーを取り付けました。
かなりきつめにウォッシングをして所々スミ入れが残っていますが、考えようによっては退色表現とマッチして使い込まれた感がでて良いかなぁ。
翼端の警告灯は特にクリアーパーツではないのですが、下地に白を塗装してから左側にはクリアーレッド、右側にはクリアーブルーを塗装しました。多少発色が良くなったかと思います。
裏側も機体の基本色は同じ色です。とことん目立たないような色合いの機体です。上面と同じように退色表現とスミ入れを行いました。
ちなみに向かって胴体左側の筒状のものはFLIRポッドと言って前方監視レーダーだそうです。これにより夜間の攻撃力も強化されています。
付属のデカールはランディングギアの扉の裏側のマーキングに凝っていました。コックピットのパネルはデカールが無いのにこういうところにはこだわるんだなぁ。下から覗いてもちょっと精密感があってグッド。
前部キャノピーの真ん中だけは塗装指示でクリアーブルーとあったのでほんのりと薄いブルーを重ねました。
大きなジェット機は製作が難しい。でも出来上がると迫力があります。まぁ、今度はまた何か大戦機を作ってみたいですね。
(2015/06/30)