いつ崩れてもおかしくないくらい老朽化が進んでいるのでツアーで見学できるところは限られていますが、それでも結構な見どころがありますので写真でご紹介します。
軍艦島の見学はこのブラックダイヤモンド号というクルーズ船で高島海上交通が運営しているツアーで行きました。ちょっと海が時化ると運航中止になってしまいます。海が荒れてきて中止になりそうだったけど運良く今回は上陸できました。
海上自衛隊の護衛艦:しまかぜが係留中でした。大規模な整備をしているように見えます。はたかぜ型護衛艦の2番艦です。基準排水量4,650トン、乗組員は260人。
護衛艦こんごうも停泊しています。アメリカ軍以外が初めて保有したイージス艦でもあります。基準排水量7,250トン。乗員300名。
うーん、いいですねぇ。洋上で見るともっとカッコ良いのでしょうね。
見ての通り、三菱の創業者、岩崎弥太郎の像です。軍艦島上陸の前にもう一か所立ち寄ってそこが資料館などになっていました。
軍艦島は海底炭鉱の跡地で明治から昭和49年(1974年)まで採掘が続けられていました。最近の廃墟ブームでも注目されています。軍艦島上陸ツアーは一種の廃墟見学ツアーともいえるでしょう。
戦艦「土佐」に似ているということで軍艦島というあだ名が付いたそうです。
2015年の秋に世界文化遺産に登録されたので今後はずいぶんと観光客で混んでくるのではないでしょうか。
夏に来れば海の色ももっと綺麗だったのかな。この日は曇り時々雨だったし。海は危険ではありますが当時の子供たちの貴重な遊び場でした。
本当はこの高台の裏の商店街やマンション群も見学できれば面白いのですが、おそらく老朽化がひどくて非常に危険なのでしょう。
当時、この島の人口密度は世界一でした。最盛期には島民約5,300人。1平方キロメートル当たりの人口に換算すると83,600人となり東京の9倍になります。
工員住宅第30号棟、だったと思う。この辺りは日本でも最初期に鉄筋コンクリートで建てられた建造物です。
堤防は高いように見えても台風の直撃を食らうといたるところ水浸しで大変だったようです。
この当たりはコンクリートが粉々に砕けておりだいぶ風化が進んでいます。東京のような都会も人が住まなくなるとあっという間に自然に飲み込まれていくんだろうなぁ。昔、さいとうたかを氏の「サバイバル」というコミックを読んだら文明後の世界がものすごいことになってました。長い話だったけど面白かった。
赤いレンガの建物は第三竪坑捲座跡。左は総合事務所だそうです。
堅坑桟橋。階段を上ったところにエレベーターがあり、炭鉱夫は数百メートル下の炭鉱まで降りていきました。ラピュタを思い出しました。
見学コースは道が整備されているのでほぼ100%安全と言えると思います。一部しか見ることができないのがやっぱり残念ですけどね。うちの嫁が前を歩いています。真冬は防寒対策をばっちりにしないとかなり寒いです。
端島小中学校と手前にはケーブルだかベルトコンベアの支柱が並んでいるのが見えます。
この日は30名くらいのツアー参加者がいました。冬は全体的に少ないのかも。
ボタ(捨て石)を島の反対側に捨てるベルトコンベアの入り口の跡。
偉い人は上のほうに住んでいたとガイドさんが説明していました。
3社くらいのツアーがあるので入れ代わり立ち代わりに接岸しているようです。それほど長くは上陸できませんでしたが十分満喫しました。
今回のツアーは3時間くらいで約3,500円だったかと思います。天候に左右されるので意外とツアー実行率が高くない。夏は定期的に台風も来るので半分くらいは欠航になってしまうようです。無事に見学できて良かった良かった。
(2016/06/29)
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