タミヤからめちゃくちゃ出来が良さそうで評判なラングが発売されているのですが、とりあえずはストックのグンゼ産業のラングを製作してみます。パッケージはグンゼ産業ですが中身はおそらくドラゴン製と思われます。ストレートに組みます。箱絵カッコイイネ。
本日は東日本大震災からちょうど5年経ちました。最大で40mを超える大津波は忘れられません。改めてご冥福をお祈りします
パーツの整形色は普段あまり見ない濃い茶色です。Mr.カラーでいうとフラットアースに近い色ですね。キャラメルみたい。寝かしてる間に変色したのかな?とも思ったんですけどキャタピラパーツにも異常が無いみたいなので元からでしょう。
タミヤのラングで唯一購入をためらってしまうのがベルトキャタピラの出来なのですが、このキットは連結式なのでそういう心配はありません。タミヤは4号系列は最低でも部分連結にして別売りでも出すべきですよ。MMという世界に名だたるシリーズを出しているオピニオンリーダーなんですから、なんてね。このキャタピラ、成型色がグレーでいいんだけど若干透明ですね。
サスペンションは一頃のキットのような細かい分割は無く、一体となっているので組み立ては簡単です。トライスターのIV号戦車なんか手間が掛かったですからねぇ。
ハッチは開閉可動式にできます。ハッチの裏側にたくさん打ち出しピン跡があるのでパテで埋めておきました。
(2016/03/11)
キャタピラは連結組み立て式で、パーツの色は一応ジャーマングレーです。塗装しなくてもある程度かっこよい。
一応、組み立てが完了しました。パーツてんこ盛りのドラゴンのキットに比べると簡単に形になりました。
特徴のある防盾には鋳造のようなモールドの表面になっていました。
連結キャタピラのパーツは予備キャタピラに使用したあとも結構が余ります。ちょっとくらい無くしても大丈夫そうです。
(2016/04/06)
けっこうシンプルな付属デカールです。ちょっと変色しているので他のストックを使うと思います。
剥げて錆びた感じを出すための下地として黒っぽい塗装をしました。
ダークグリーンも加えました。WWII後期の車両なのでもう少しダークイエローの面積が少なくても良かったかな。
今回初めて三角のドットを施してみます。まず、紙を切り抜いて筆で塗ったのですが滲んでしまいほとんど失敗でした。それで次にマスキングテープを切り抜いて貼り付けてから塗装しましたがそれでも滲んでしまいあまりうまくいきません。
結局は細い筆で一つずつドットを描きこみました。この方が早いしきれいに仕上がるかと思います。他の皆さんはどうやって塗装しているんだろうか。王道みたいなのがあるのかな?
(2016/04/07)
70(V)ラングはIV号駆逐戦車L48の改良型で長砲身の主砲を搭載して火力をアップしました。この主砲はクルスクから活躍していたパンター戦車に搭載されたものと同様でT-34やKV戦車を相手に大活躍しました。とグンゼの説明書にあります。
あまりに巨大な砲を搭載したために重心が前のめりになり走行にも支障をきたすので前2つの転輪はスチール製に交換されました。
後方に予備キャタピラがどーんと搭載されていると存在感があって見た目がいいです。良いアクセントになっている。突撃砲なんかにこういう積み方が多い。
ツィンメリットコーティングが施された時期は1943年9月から1944年8月くらいなので、この車両の量産開始は1944年9月からとグンゼの説明書にあるので不要でしょう。
ちょっと前に製作したタミヤのSU-85駆逐戦車とどこと無く雰囲気が似ています。
車体後部に多くの備品を積んでいるので、それらの塗り分けが大変でした。
考えてみたらウォッシングなどいろいろウェザリングをするのでデカールの黄ばみはあまり気にしないでも良かったのかもしれません。ただ、カルトグラフのデカールは薄いので表面に違和感無く溶け込めるというのはあるでしょう。
ラングは合計で930両生産されました。今回のマーキングは1945年のドイツ・ルール地方における第116装甲師団のマーキングです。番号は多少違うかもしれません。
第116師団の前身は第16自動車化歩兵師団「猟犬(Windhund)師団」として知られており、ソ連のアストラハン直前まで前進、最東進を果たした部隊です。アストラハン-アルハンゲリスク ラインはバルバロッサ作戦の第一目標だったわけでほとんど目前まで迫っていました。ただ、補給などの部隊展開の限界線を超えていたともいえます。本当にあの広大な地平線をどこまでも良く攻め込んだと思います。部隊はその後、1944年に休養のためフランスにおり、その後は西部戦線で戦いました。と手持ちの書籍、ドイツ装甲部隊全史IIIにありました。
終戦まで活躍した部隊ですが、説明書では三色迷彩のみでドットはありませんでした。三角ドットを入れるとなんとなく終戦間際に活躍した車両の雰囲気が出ます。
正面と左右のペリスコープを塗るの忘れていたので一応塗装しました。
アンテナはプラパーツでよくここまで再現してあるなぁと思います。かなり壊れやすいです。こういうのこそ真鍮線ではんだ付けして作ると良いのかな?
横もペリスコープ塗り忘れたので黒っぽく塗装しておきました。水性塗料を剥がしてのチッピングはかなり濃い目の黒でベースを塗装しましたがウェザリングをしているうちにけっこうグレーっぽくなってきます。
途中でいろいろ他の模型に手を出してしまい完成が遅れました。単純な形なのにドイツ戦車っぽいごちゃごちゃ感が実はあったりしてカッコ良い車両です。今回は実験的に割と明るく彩度を上げて仕上げてみたんですが、たぶん、まぁ悪くないんじゃないかな。
(2016/04/10)