大昔に衝動買いして作ったJS-2 重戦車です。2009年1月製作です。
会社の後輩が初めての戦車を作りたいと言うことで秋葉原に付き合ったら結局タミヤのT-55を買っていました。普通ドイツものから入るのがデフォルトだろ?と思っていましたが好みは人それぞれですね。私もこのHPに初めて載せたのがM1エイブラムスですから…
それに触発されて私もさっそくソ連戦車で最近タミヤからリリースされたJS-2 スターリンを組んでみようかと思います。
しかし定価4,200円とはもはや子供の小遣いで買えるとは言えませんね。まぁ、模型自体がいまや大人のホビーですからいまさらそんなことを言っても仕方が無いか。1/48は手ごろな価格なので住み分けているのかもしれません。
(2008/12/09)
6つの転輪がきちんと並行になるように冶具が付いていました。これが無くてもきっちり組み合わさるので心配ないですが一応接着剤が乾燥するまで使ってみました。
キャタピラは成型色の違う、固定式連結キャタピラを使いました。ご覧のようにこちらにも弛みを表現するための冶具が用意されており誰でも簡単に組めるようになっています。いやー、タミヤは親切ですね、感心しました。ここの工程はII号戦車同様一気にやったほうが良いかと思います。
(2008/12/12)
特に手を入れていませんので組み立てはあっという間に完成しました。ヘッドライトのレンズはデフォルトでは普通のパーツでした。どこかから透明レンズを調達してこようかと思っています。KV戦車の流れを汲むだけあって力強い印象の足回りとこれまた大きな砲塔がマッチしています。
(2008/12/14)
アーマーモデリング誌のバックナンバーにJS-2ディテールアップの記事が載っていました。鋳造部分は表面のざらつきが大きいためパテで表面を荒らすと質感が増すのでさっそく実行してみました。塗装した後も単一色の割りに表面に変化が出そうなので良いかと思います。
(2008/12/20)
ヘッドライトくらいクリアーパーツがあっても良さそうなものですが、あいにくキットに添付していなかったのでそこら辺のクリアーパーツを削りだしてヘッドライトに充てました。もっと磨きこんで光らせても良かったのですが透き通っているのがわずかでも分かればよいかということでこんな感じになりました。こうしてみるとバックがごちゃごちゃしてあまり良くないですね。
(2008/12/20)
フィギュアはレジン製ヘッドにすげ替えました。左の戦車兵が右の車長に話しかけている感じにしたかったのですが、もう少し車長が右下を向けばベストでした。まぁ、あまり気にせずこのまま塗装に突入しましょう。やはりバックがちらちらすると気になりますね。次からなるべく何かを置くことにしましょう。
(2008/12/20)
雑誌の作例では金属製のロープに変えていることが多いですがキット添付のナイロンでもけっこういけます。少し重そうな感じに垂れ下がらせたのですが雰囲気が出ていますでしょうか。
(2008/12/20)
(2008/12/29)
砲塔側面と上面に約8mmの白線を描くためある程度マスキングをしました。わざと少しよれた感じにして手書き感を演出します。ナンバリングデカールも余白部分を極限まで切り落としてシルバリングの発生を防ぎました。
(2009/01/10)
JS-2がようやく完成しました。この呼称、ドイツ語表記だとJS-2で、ロシア語表記だとIS-2だそうです。ヨシフ・スターリン(Iossif Stalin)のイニシャルなためスターリン重戦車とも呼ばれることがあります。私にはスターリン戦車が一番しっくりきます。
43口径122mm戦車砲は長大で、対ドイツ軍にも威力は絶大でした。射程距離1,000mからドイツ軍のティーガー重戦車の前面装甲を貫徹することが可能でした。貫徹できなくても装甲が割れたり、内壁が飛び散って中にいる戦車兵を死傷させることも多かったようです。JS-2の装甲も120mmと強力なため生存率も高めでした。
今回、後部のウェザリングはもっと汚くなってしまったのですが少しウェザリングを落としたり基本塗装を塗り直しリカバリーしました。調子に乗っていると前後左右のウェザリングのバランスが崩れるので注意が必要です。でもまぁ、これっくらいは余裕で汚れる気もしますが情景模型でもないので控えめにしました。
砲塔横の白帯と砲塔上面の白十字は少し手書きっぽさを出すために微妙な曲線にて表現しました。これくらい大きいとデカールよりも塗装のほうが結果的に楽かと思います。
ソビエト戦車兵は首から下はそのままキットのもので、顔だけレジン製に交換しました。若い戦車兵二人ともまあまあの感じには仕上がったかと思います。ここまでアップに写るんなら爪も描いておくべきだったか…
ローダーが話しかけていますが車長は作戦を考慮中というところですかね。肩章は正確とは言えませんが右の人物のほうが上級のはずです。
のこぎり、いいですねぇ。ロシア戦車という感じがします。取っ手の部分は木製なので木の質感で塗装しました。予備燃料タンクは埃と水垢とさびが微妙にブレンドされるよう表現したつもりです。
転輪や車両はウォッシングをしてパステルで汚して、転輪のキャタピラと接触する部分をシルバーでドライブラシしました。いろいろやっているうちにはみ出た部分を修正してやり直したりと複雑な工程になり、逆に味が出たかと思います。たまにはスコップをぴかぴかにドライブラシするのもアクセントになってよいかと思います。
予備燃料タンクには溶接のモールドが入っていたりと、キットの表現力は結構細かいなぁと感心しました。金網のエッチングも上から見ると細い線が雰囲気をアップしています。
本車両のマーキングは第7独立親衛重戦車旅団の1945年4月のベルリンという設定です。(とタミヤの説明書に書いてありました)何のことはなくただ単に熊(白熊かも)のマーキングに引かれてこの部隊に決定しました。ソ連軍戦車部隊は旅団編成が基本のようで、ちなみに旅団は3個大隊編成でやく60-70両の戦車が主力となります。
砲塔を左に振ったショット。長砲身戦車は左右に砲塔を振るとまた違ったかっこ良さがありますね。
重戦車の極悪っぽさを増幅させるためキャタピラをぎらぎらさせてみました。力強い雰囲気が増したかと思いますがどうでしょう。ライトレンズはやはりもう少し磨きこんで中のシルバーが分かるようにした方が良かったですね。
お手軽に製作できて完成後の満足感も高い良いキットかと思います。
(2009/01/18)
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