ドラゴンのコーティング済みのキングタイガーです。2013年12月から2014年2月の製作です。
少し模型をいじっていない間にずいぶんと寒くなってきました。ストライカーの塗装にあまり気乗りしないので、また違うキットに手を付けてしまいました。WWIIのドイツ戦車ファンなら必須科目であるティーガーIIです。ちょっと毛色の違うポルシェ砲塔型をチョイスしました。
箱を開けたらパンパンにパーツが詰め込んであります。一度出したらもう戻せなさそうなので、ここは覚悟を決めて製作に入ります。
何年か前にリリースされたキットかと思うんですけど、ドラゴンのキットはこの頃は一時的にカラーだったのですね。結構見やすくて良いです。パッと見だとさくさく組んでいけそう。
転輪は一つ一つがかなり大きいですね。種類ごとにまとめてパーティングラインやゲートの処理をしています。
一応、転輪が設置面になるべくきっちりとフィットするように、トーションバーは地面と平行に揃っているか確認します。
(2013/12/23)
ゲゲゲッ、同じパーツ群が2セット入っている、と思ったらごっそりとTA, TB, TC, TDのパーツが抜けておりました。エッチングパーツがらみのOVM: On Vehicle Materials(車外装備品)関連です。袋詰めのおばちゃんか誰かが間違ったのかなぁ…。それにしても前回のストライカーと今回のドラゴンとで立て続けに2回も欠品なんてとんでもない確率です。
輸入代理店のアオシマに聞いたら、直接ドラゴンとやり取りしないとだめって言われました。アオシマにスペアパーツは無いとのことでした。まぁ、そりゃそうですよね。何千とアイテムがある中でこのパーツだけあったらすごい。でも、せめてやりとりの窓口になってくれてもよさそうなものだけど、おまけにレシートがないとヤッパリ駄目らしい。数ヶ月前に買ったレシートなんかもう残っている訳無い。前回のGSIクレオスさんが神対応だったのに比べるとちょっと残念でした。
積みキットが何百とあるマニアの方はこのあたり、パーツの欠品の心配は無いのでしょうか、きちんと確認してから積んでいるんでしょうかね。
(2013/12/27)
そんなこんなでテンション下がり気味ですが、出来る事から始めよう。シャーシと車体上部はかっちりと合いました。特に修正する必要もなさそうです。
キャタピラの巻きつけは車体上下を合わせる前にやっておくべきでした。ちょっとはまりにくかったです。両面テープの上にキャタピラパーツを並べて一気に流し込み接着剤を使って巻くところです。
右側はなかなか良い具合に巻けました。ドラゴンにもビニールのベルトキャタピラが入っていることがありますが、自分としては断然マジックトラックを支持したいですね。たとえ失敗するリスクがあったとしても。そういえば、マジックトラックだけ1,000円位で別売りして欲しいです。この作業、接着剤を大量に消費します。一発でうまく巻けないとなおさら、何度も投入して固まるのを防ぎながら格闘するので大変です。
左は少し苦労しましたが何とか巻きつけ完了しました。結構調整が難しいです。今、ティッシュで押さえて自然なキャタピラの垂れ下がりになるようにしています。
(2013/12/27)
フェンダーはこのまま使うとあまり変化がなく面白くないので、真ん中あたりをどこか抜いてみることにしました。
右側は2枚抜きでキャタピラを多めに見せてみます。断面は削って少し薄く見せています。
左側は1枚抜きです。両方ともフルでカバーするより変化が出て面白いかと思います。
ドラゴンのエッチングは品質もよく雰囲気がアップします。ちょっと後ろの隙間が開いています。というより接着し忘れなのであとできちんとくっつけておかないと。
ツィンメリットコーティング済みの装甲の上からパーツを接着すると不自然になるのでパテで修正しました。ちょっと大げさになってしまいましたが塗装をすれば自然な仕上がりになるかと思います。
(2013/12/30)
エッチングパーツとプラパーツのどちらを選択するかに関しては、エッチングだと薄すぎて不自然に思える部分はプラのほうが良いかと思います。例えばキャタピラフックはエッチングだと0.2mmの薄さなので35倍すると6.5mmくらい。これだとあまりにも大きなキャタピラを掛けるのにちょっと貧弱な印象があります。作る人それぞれですけど。
このキットは砲塔後部のハッチに異様なこだわりを見せています。この部分を作るとティーガーIIの装甲厚を実感できます。ハッチの内側にもエッチングを使用するか選択肢がありますが、今回、それほど見えないのでプラパーツでいきました。
(2014/01/08)
太いワイヤーの留め具はエッチングを使用しました。細かい作業で結構時間が掛かります。アベールほど正確ではないかもしれませんが効果は大です。
シャックルは留め具を削ってまたエッチングで付け直さなくてもこのままで効果が高そうなのでプラパーツのまま使用しました。ジャッキは支え部分はプラパーツでちょっと足りないところを適当にエッチングでお茶を濁しました。
ワイヤーカッターはあえて取り付けないで、エッチングの留め具だけを付けて少し変化を演出してみました。
ハンマーやスコップなども、今回キットに不足分があったので留め具付きのパーツをいったんすべて削り落としてからエッチングを取り付けています。留め具はエッチングのほうが効果が高いようです。左側の装備品は自己流で好きに付けました。致命的なパーツ不足ではなかったので、何とかなりました。
よく雑誌の作例で推奨されているライトコードはパーツが入っていて簡単に取り付け可能です。
後部ハッチにはピストルポートがあり再現できます。ピストルポートをふさぐ部分ですら相当大きな鉄の塊ですよね。もしかしてハッチ後ろについているのが自動巻き上げ機だったりして。
砲塔を車体に乗っける瞬間、結構アドレナリンが出ます。完成してひとつにまとまりなかなかかっこよくなりました。
おまけに付いているメタル製砲身がまっすぐに伸びていて良い感じです。長砲身キットのアルミ砲身はありがたいです。無ければないで何とかなりますけど。
ポルシェ砲塔はヘンシェル砲塔に比べて丸みがあり、 側面、後面は30度の傾斜角が付いているので、横や前から見ると地面にへばりつくようなイメージがあります。車両の高さが低く見えますが結構大きい。
ちなみにティーガーIIの最初に生産された50両がポルシェ砲塔タイプで残り、というかこちらの方が多数ですがヘンシェル砲塔タイプとなります。 この大きさ、この迫力はやはり1体フィギュアを持ってきたほうが実感がでそうです。
いやー、いいですねー。組み立て完了後のコーヒーもうまい!ツィンメリットコーティングははじめからモールド済みなので結構手軽に組み立てまで持っていくことができます。なんか、妙に達成感があり、なかなか次のステップに手が付かないかもしれません。
(2014/01/11)
一通りサーフェイサーを吹きました。そのままだとプラの成型色と見分けが付かないので少しフラットホワイトを混ぜました。それでもあまり分かりませんけれど。メタル砲身がもったいない。
(2014/01/26)
奥まって色が乗りにくそうなところを暗い色でシャドウ吹きしました。エンジン部分のエッチングのメッシュは一部二重となっている部分があり、こういうところは始めに暗く塗っておくと良いかと思います。
(2014/01/28)
カーキグリーンで塗装しました。この間、結構苦労してKV-1 エクラナミの基本色を調合したのですが、その余りとこのカーキグリーンの色味がほとんど一緒でした。はじめからカーキグリーンを使えばよかった。
(2014/01/28)
迷彩塗装はマチルダを製作して以来です。結構久しぶり。マチルダも結構苦労しましたっけ。とりあえずレッドブラウンを吹きました。まだなんとも言えずうまくいくのか分からない感じです。
砲塔も似たようなパターンで吹きます。規則性と不規則性がバランスするようになんとなく感覚で吹いてみました。
(2014/02/01)
かなり良い感じになってきました。ダークイエローを吹くと結構全体が引き締まる感じがします。ダークイエローの線は不規則に太さを変えています。この迷彩パターン、結構集中力が要ります。しんどいけれど終わると満足感があります。
(2014/02/01)
今日の東京は20年ぶりの大雪だそうで、家でおとなしくHPの更新です。雪国の人は笑っちゃうでしょうが本当にすごい雪です。キングタイガー ポルシェ砲塔が完成しましたのでUPします。
前面装甲は150mmもの厚さを誇り強力でした。しかも傾斜装甲なのでティーガーIよりも防御力は強化されていました。
砲塔に毛が・・・。うさぎの換毛期なのでペットのうさぎの毛が漂ってきたか、セーターの毛が付いてしまいました。いかんですね。
生産工場はたびたび連合軍の爆撃を受けて、計画通りに製造が進みませんでした。
インストによりますとマーキングは第503重戦車大隊とのことです。1944年にフランスのマイイ-ル-カンプ(パリとベルギー国境の間あたり、本当にザックリ言うと)あたりに展開していた頃のマーキングです。
泥に立体感を持たせるためにタミヤの情景テクスチャーペイントを使用しました。もう少し粒子が細かくても良いような気がします。効果は十分かな。
製作記に記載したように部品が入っていないのには凹みましたが、こう見ると一部、エッチングを使わなくても問題ありませんでした。
ハッチの裏側は白で、錆やはげをチッピングなどで表現しています。
アンテナは金属製に変えて正解でした。組み立てや塗装中に色々と接触するので、伸ばしランナーだとすぐに破損していたでしょう。
約70tの重量ですが、ティーガーIIのエンジンはパンター中戦車と同じものを使用しており、機動力という点では不足でした。8.8cm砲の威力は凄まじかったと思いますけれどなかなかバランスが難しいところです。燃費はものすごく悪く、一番良い条件の道路上でもリッター200mしか動きません。燃料は860リットル搭載できたようです。
ペリスコープはグリーンで塗装してツヤを出すために最後にクリヤーで塗装しました。砲塔に8箇所、車体に2箇所あります。悲しいことにほとんど見えません。
千鳥転輪は塗装をしにくいです。ただ、これは第二次大戦時の一部のドイツ戦車の大きな特徴なので見た目がかっこよいです。
転輪は鋼鉄製なのでキャタピラがあたるところは金属色だろうと考えて、ガンメタルで仕上げました。この部分は塗装しにくいです。
キャタピラのくぼみには泥を適度に詰めて、路面に当たる部分は金属色で仕上げました。
キャタピラはベースにタミヤのダークアイアンがキャタピラ色にちょうど良いので使用してみました。ただし、そのあとで泥を詰めたりウェザリングをたくさん施すのであまり見えなくなってしまいます。
えんどう豆パターンの迷彩服の塗装は、まずベース色にタミヤのフラットアースに少し白と黒を混ぜて調整したものを塗りました。
そのあとで、カーキグリーンで大きめのドットを描いて、バフとフレッシュを混ぜた黄色系のドットを描きます。最後に若草色に少し黒を混ぜたものを塗装しました。いやー、結構大変です。
後ろもきちんと迷彩塗装を塗りました。昔はデカールを張ったこともありましたが、筆でもやれば出来る!というところでしょうか。
ジッボーと並べてみるとフィギュアやキングタイガーの大きさが実感できると思います。この角度、この距離が一番戦車兵がかっこよく見えそうです。
将校の階級章はデカールです。何も考えずに陸軍のものを使用してしまいましたが、結局は武装親衛隊も同じものを使っているので問題なさそうです。ティーガーIIは一部例外を除きすべて武装親衛隊の重戦車大隊に配備されているのでちょっと心配になりました。
砲塔の先端は従来は黒か茶色系でエアブラシやドライブラシをしてウェザリングを施していましたが、今回は過度な演出を控えてチッピングを行いました。
ティーガーIIの戦場写真を見ると、やられた後に連合軍に撮影されたものが多く、ちょっと悲しくなってくる。個人的には作戦行動中の写真が好きですね。
今回、車体も将校のユニフォームも、迷彩パターンが割とうまくいったのが良かったですね。最近細かい迷彩ばかり塗っている気がする。全体的にも迫力があって気に入りました。砲身が長いと保管に苦労します。10年位前に一度ヘンシェル砲塔を作ったことがあったので、また近々挑戦してみたいと思います。
(2014/02/08)