アメリカ海兵隊の対空車両です。2009年2月から3月にかけて製作しました。
決算でごたごたしていてしばらくニッパーを握っていませんでしたが、少し落ち着いたのでこんなモデルに手を出しています。米国海兵隊に多数配備されているLAVシリーズの対空兵器装備型です。
8輪装甲車の特徴ですがこのモデルも例に漏れず足回りは結構複雑な機構です。おまけに水陸両用車両ということもあり両サイドにスクリューと舵を装備しています。
8輪をきちんと平らな面に接地させるのは微妙な調整が必要です。そのまま組んでもズレが生じるのである程度割り切って無理やり車輪とハブの接着をずらしても良いかと思います。
(2009/02/07)
適度なエッチングパーツで組み立てやすかったです。車体上下の張り合わせもずいぶんと合いが良いです。若干出た隙間は光硬化パテで埋めました。
後部のジェリカンはタミヤのアクセサリーからの流用です。トランペッターのキットをそのまま使おうとするとエッチングパーツの加工のほかにキットも削ったりと大変なので流用しました。対空兵器は空を向いていたほうがかっこ良いかな、と思い撮影時にテープで仮止めしました。この部分が緩めなので押さえていないと下向きになってしまいます。
ドラゴンのU.S.TANK CREWセットから1体持ってきました。こういう現用戦車兵のインジェクションキットは本当に数が少ないので貴重です。タミヤキット並みにお手軽に買えれば良い環境なのですが・・・
それはそうと、この表情、15年位前にリリースされたキットの割りに引き締まった顔をしています。ま、アメリカ戦車兵に見えればOK。
(2009/02/15)
基本塗装完了しました。ゴムタイヤへの塗料の食いつきが少し不安ですがよく乾燥させれば問題ないでしょう。対空管制室のガラス窓にはキット付属のマスキングシートが付いていて親切です。
(2009/02/22)
LAVとはLight Armoured Vehicle、つまり軽装甲車両のことで、緊急派遣部隊の戦闘車両として開発されました。スイス、モヴァーク社のピラーニャ装甲車を原型として改良を加えたものです。乗員は3名です。
水陸両用車であり、道路上では時速100km、水上では時速10kmで移動できます。スクリューが後部に2つついています。今回は武装をいろいろと選べたので、とりあえずスティンガー対空ミサイル4連装発射機とロケットランチャー、25mmの5砲身ガトリング砲を装備させました。遠距離から至近距離まで対応できる装備です。
こうしてみると結構タイヤとタイヤの間は距離が短いですね。そうしないと悪路走破能力も保てないのでしょう。タイヤのゴツゴツしたモールドもワイルドな感じでいいです。
でも微妙にタイヤが垂直を保っていないみたいです。製作中のタイヤ固着の時には気をつけていたのですがちょっとずれてしまいました。でも、8輪全て均等に接地できただけでもまだましか。
ライトはクリヤーパーツではないのでオレンジやシルバーで塗装後、クリヤーでコートしました。このくらいの角度から見るのが一番かっこよい気がします。
細かい字のデカールはどうしてもシルバリングが目立ってしまうので面倒でもクリヤー吹きした後に貼ったほうが良い結果が得られそうです。でもウェザリングやパステルで強めに汚すのならそれほど気にしなくても良いでしょう。
テールランプの赤やフロントのオレンジ、シルバーが結構良いアクセントになっています。スクリューはゴールドで塗ったら艦船モデルみたいで見栄えが良かったかもしれません。そういえば昔はよくニチモの30cmシリーズのモーターライズ艦船模型を作っていましたっけ。
ガラス窓はマスキングしている隙間からウォッシングした溶剤が入り込んでしまって汚くなってしまいました。少しコンパウンドで磨きましたが、アウトドアで運用している車両は少しくらい汚れていても違和感ないと思いこの辺で良しとしました。
埃の塗装がわざとらしすぎるか。でもブーツで上面を歩いていたらこのくらい汚れるかとも思います。湾岸戦争の車両など埃で基本塗装が見えないものもありました。金網はエッチングパーツなので細かい質感が良い感じです。
足回りと砲塔部分がパーツの大半なので本体がちょっとのっぺりした印象ですが、たまにはこういう車両も面白いものです。
(2009/03/15)
戦車、飛行機、艦船、ミリタリーフィギュアの模型に興味があり、気が向いたときにちょこちょこと作っています。戦史にも多少興味があります。小学生でタミヤのMMを作り始めました。小中高大と中断と再開を繰り返し、模型歴は約30年です。2007年2月から「細密桃源郷」というサイトをひっそりとやっていました。2016年12月から同名でブログにしました。