古いキットですがスカルピー粘土で積載物を自作して載せてみました。2014年10月の製作です。
今回はこのアメリカ自走榴弾砲M8を作ってみます。キット自体はかなり昔のもので1974年にリリースされ、それに「出撃待機セット」と銘打って新たなフィギュアをつけたものです。おそらくローダーとガンナーが新たに付け加えられたフィギュアかと思います。
足回りは以前に組んだAFVクラブのものに比べると簡単なパーツ割なので組立が早いです。組み立て易いというのは商品価値の重要な一つなんだなぁ、と思います。さくさく完成に近づくのは楽しい。
一応、オープントップの車両なので車両内部が再現されており消火器や弾薬が積んであるのがわかります。
車両はわりと簡単に完成したので、土のうや寝袋、ザック類を積んでみました。スーパースカルピーというオーブンで焼いて固まる粘土をこねこねしています。
素材の色がばらばらなのでサーフェイサーをはじめに吹いておきました。
アメリカ戦車の基本色であるオリーブドラブを吹いたところです。ちなみに今回はベルト式のキャタピラですがサイドアーマーに隠れる部分が多いしM3やM5系列の軽戦車はキャタピラが張り気味なので連結キャタピラにこだわらなくてもぜんぜん問題無しです。
おお~。着色するとだいぶ完成に近づいた感があります。今回はすべて接着してから塗装しているのでデカールはそれに合わせて見える部分を切り取って貼り付けてあります。
なんか新品同様の戦車、まったく汚しをしていないと違和感があるのもおかしなものです。はい、完成!というわけにもいかない。ウェザリング体質が骨の髄まで染み込んでいます・・・。
(2014/10/18)
M8はM5軽戦車の車体をベースにした自走榴弾砲です。第二次世界大戦中に約1800両生産されました。第二次大戦終了後もベトナムでフランス軍が使用しており、フランスが撤退したあとは南ベトナム軍が1960年代前半まで使用していました。
マーキングではタミヤの説明書ではヨーロッパ戦線ということになっています。なんだか大雑多だ。部隊名なんかはよく解かりません。
今回はアメリカ戦車ということで粘土やパテで追加の荷物をたくさん載せてみました。米軍車両には荷物ドカ盛のイメージがありますので。もう少し小物もくっつけた方が良かった。木箱だけ固定されていなさそうなのが気になります。
ちなみに砲塔の横についている鉄の器具はグローサーと言って、ぬかるみや砂地など足場のゆるい場所を走行するときにキャタピラに取り付けて使用していました。タミヤの説明書に書いてありました。AFVクラブのスチュアートを作ったときには気になっていたのですがやっと今判明しました。小ネタだけど一つ賢くなりました。
車両内部はけっこう狭くてフィギュアがなかなか入らないです。中が見えるのはけっこう面白いですね。
ウェザリングはパステルをアクリルレジンに混ぜたもので、ところどころ立体的な錆や汚れの表現を付けてみました。
フィギュアを1体荷物の上に座らせてみました。なんか偉そう。けっこう小柄な戦車兵です。
一応違う角度から。戦車自体は組み立て易くてとても良いキットだと思います。ヘルメットをかぶるときの深さがけっこう難しい。あまり深くかぶると頑張って顔を塗装してもぜんぜん見えないときもあります。
たくさん荷物を載せて土のうも少し積んだら小さい模型ながらも存在感の大きな作品になりました。スーパースカルピーという粘土を焼くのがちょっと面倒だった。でもまだたくさん余っているからそのうちまた使おうかなぁ。
(2014/10/30)