潜水艦に搭載された攻撃機、晴嵐です。2015年9月に完成しました。
タミヤの晴嵐を作ってみます。潜水艦に格納されるという着想で開発された日本海軍の特殊攻撃機です。
そういえば先日ららぽーと豊洲に行ったら文教堂ホビー豊洲店が閉店になっていました。どうやら6月頃に閉店したらしいです。以前に歩いていけるところに模型店がオープンしたと喜んでいたのですがあまり頻繁には立ち寄らなかったなぁ。ららぽーとはテナント料が高そうなので採算が合わなかったのでしょう。ちょうど2年くらいでしょうか、営業していた期間は。ららぽーとは地下で豊洲駅と繋がっていれば言うこと無いんだがなぁ。
コックピットとパイロットとその助手?爆撃手?を作りました。せっかく付属しているんだからやっぱり座席に乗せたくなりますね。多少手間が掛かりますけど。
このキットにはドーリー(台車)も付属しています。めずらしいのでさっそく組み立ててみました。ここにフロートが乗っかってゴロゴロと移動するらしいです。
ちゃんと乗っかるのか確かめるためにさきにフロートを二つ製作しました。キットのなかにおもりが入っていてどちらかのフロートの先に埋め込むようになっています。写真を見ると随分とバランスが後ろにあるのでそのままだとひっくり返っちゃうのかな。左に立っているのは800kg爆弾です。
(2015/08/06)
おー、なんという偶然でしょう。自分が晴嵐をHPにアップしたら次の日にその母艦の伊400型が長崎県沖に沈んでいるのが発見されたというニュースが流れていました。70年も経っているので引き上げてもどうにもならないような気もしますが、状態が良ければ貴重な資料なんですがね。晴嵐の母艦は潜水艦で伊400型といいまして、このタミヤの解説にあるように翼を折りたたんで格納していました。パイロットなのに潜水艦で暮らすってどんな心境なんでしょうね。
タミヤの組立説明書にはこういう解説が詳しく書いてあり素晴らしい。制作意欲を上げる一助にもなります。
パイロット等は2名付いていまして、まったく同じモールドです。操縦担当はヒゲを描きました。航法担当兼爆撃手だと思うんですけどこちらはヒゲ無しで違いを出したのですが目元は似てますね。当たり前か。
何とか日本海軍機のパイロットらしく塗れたんじゃないでしょうか。
最近では日本人でも広島と長崎に原爆が落とされた日を答えられない人がいるらしいです。いつも最後のほうが駆け足になって時間も無いのなら歴史教育は4大文明からじゃなくて戦後から明治維新前後までを最初に教えたほうが良いんじゃないかな。ちなみに広島は1945年8月6日で長崎は1945年8月9日です。
(2015/08/09)
コックピット色はタミヤカラーでXF-22 RLMグレイと指定されていますがラッカーで塗装したかったのでとりあえずMr.カラー60番のRLM02グレーと126番の日本海軍機コックピット色(三菱系)を半々くらいに混ぜてみました。
プロペラのキャノピーは先っちょが丸いのと尖っているものとの二種類から選べます。どちらがどうなのかよく分からなかったのでとりあえず尖っているほうを選択しました。胴体を見ると細長くてかなりスマートな印象です。洗練された機体のようです。
裏側はこんな感じ。塗装前の組立としては最大限進めてもこんなところでしょうか。また気が向いたら塗装に入ります。
(2015/08/27)
キットのピトー管はモールドがちょっとしょぼいので真鍮パイプの三連続重ねで自作してみました。お手軽でよい感じに仕上がりました。根元だけプラパーツを使おうとしたのですがいまいち接合がうまくいかずすべて金属製にしちゃいました。
キャノピーと胴体の接着にはピットマルチという貼ってはがせる水溶性のりを使用してみました。正直なところあまり好みではありませんでした。流し込み接着剤の要領で水で薄めたピットマルチを接合部分に流し込んだのですがちょっとはみ出すとべたべたするしキャノピーは汚れるし大変でした。通常の接着剤ではみ出したら汚れるだけでは済まないのでその点は安心なのでしょう。でも、やっぱりがっちりと接着したほうが良いんでないかな。ピットマルチは要するに木工用ボンドのようなものかな。
(2015/09/10)
塗装ですが機体下部とフロート下部は明灰白色でとくに退色表現は行わず軽くスミ入れ程度にする予定です。暗緑色の機体はところどころ明暗をつけて割と明るめに仕上がればなぁ。
プロペラやドーリーをついでにエアブラシで塗装しました。このドーリーが意外と手間が掛かりそうです。
(2015/09/13)
これってマスキングゾルの正しい使い方とはぜんぜん言えないんですけど、大面積にも塗りたくってしまいました。
軽く濃淡をつけて基本塗装が完了です。あー、早く脚を接着したい。
暗緑色と明灰白色の境目は今回はあえてボケ足をつけないでクッキリした境目としました。その代わりに不規則なラインで上下の境目としています。
少しデカールが古くなっていたのか、白い部分が扱っているうちに欠けやすかったです。不思議なことに赤や黄色はかなり丈夫で曲面に貼るのに強い軟化剤を使わないと密着しないくらいでした。白との差がありすぎです。もう少しで完成ですね。
(2015/09/16)
晴嵐は潜水艦に格納できる特殊攻撃機で800kgの爆弾を搭載できます。終戦までに28機が製造されました。一時期はパナマ運河攻撃計画もありましたが最終的には実戦に参加せず終戦を迎えました。
秘密兵器なのであまり汚れないでしょう。なるべく小ぎれいに仕上げてみました。
単3の乾電池と比べるとイメージしやすいですが晴嵐はけっこう大型の航空機です。フロートが二つあるのでボリュームが大きく感じるとも言えます。
およそ製作記のドーリーからはかけ離れた色で仕上がりました。中央部分は機械油で汚れるかなぁなどと勝手に想像して少し黒っぽく汚しました。
日の丸のデカール、マークソフターをつけたあと弄ってしまったのがいけなかったのか皺が残ってしまいました。少しペーパーで平らにして赤を塗り直しましたがあまりやるとリカバリー不能になりそうで途中で止めました。
こっちはぴっちりと貼れました。やはりへたに動かすのが良くなかったのでしょうか。
しかもアンテナポールを固定するのに再びドリルを使ったので切りくずがコックピット内に・・・。ドミノを並べていて途中で倒したように次から次へとトラブルが。最終的に切りくずは落ちていきましたがこの辺の工作は細心の注意が必要ですね。
コックピットは磨いたのでパイロットの顔も良く見えて気に入っている部分です。
機体下部は明灰白色です。軽くスミ入れしてわずかにウォッシングをしました。大きな機体です。
うーん、多少窓枠の塗装がよれているかなぁ。枠の端っこが汚れている部分は洋上作戦で海の潮風に当たって曇ったり塩が付着したということにしておきましょう。
何箇所かトラブルがあり惜しい部分はありますが全体的に見るとカッコ良くて頼もしい機体です。
水平尾翼の下の銘板のデカールが実は粉々に砕けてしまい、手持ちのタミヤのゼロ戦のキットから一枚拝借しました。目を凝らして近づいて見ないと分かりませんので、まぁ問題ないかと思います。
意外とドーリーの塗装に手がかかりました。軽戦車一台分は頑張った、というのは大げさですけど。
黄色のデカール部分は色むらが発生していたので何度か重ね塗りをして色調を統一させました。
初めて製作した水上機です。部品の合いが良くてボリュームもあり完成したときの満足感が非常に高いキットです。
(2015/09/18)