イタレリのタイガー戦車を組み立てることにしました。もともとモールドが超精密というわけでもないので簡単に組んで塗装に入ろうかと思います。
そうそう、ティーガーとは関係ないけど先日遅ればせながら、ヴェネディクト・カンバーバッチ主演の「イミテーション・ゲーム」エニグマ暗号機のなんたらかんたらという映画を観ました。期待していなかったけど脚本も演技も素晴らしく8点以上つけられると思います。ホント久々にすごく面白い映画でした。
特にビニール袋に入っているわけでもなくざっくばらんに箱にランナーが放り込まれている感じ。イタレリのキットは昔からこれがノーマル。
完全に箱組をするわけでもないけれど少しパーツの合いを確認しながら組み立てる部分があります。それほど難しくはなかったです。
砲塔内部のパーツはレリーフみたいに半分浮き出ている表現です。
車輪を作っている間に砲身などもちょっとずつ組み立てています。この辺、車輪の種類が多いので間違えないよう注意が必要です。
(2016/06/13)
特徴的な千鳥格子状の転輪の取付が終わりました。履帯の一枚ずつのトラックも取り付けました。ドラゴンのマジックトラックのほうが作りやすいですね。
ティーガー戦車の部分連結キャタピラは意外と調整が難しいです。微妙なカーブを指で曲げてくせを付けて、接着剤が乾く前に一気に巻かないといけません。グループになっているキャタと一枚ずつの部品をてきぱき進めないとぐちゃぐちゃになりそう。
転輪とキャタピラを密着させるために書籍を重しにして乾燥を待ちます。
キャタピラまで完成すれば峠は越えた感じ。形になるのももう少しです。
よく見たらペリスコープの位置が微妙に間違ってるョ。仕方ないのであとで取り外して付け直して修正します。なのでこれらのハッチは閉状態でしょうね。
(2016/07/02)
キャタピラの弛みを調整するためにティッシュを挟んで乾燥させています。キャタピラが車両からはみ出ているから大丈夫なのかなぁと思いましたが、サイドスカートを付けるとそれらしくなりそうです。
精度はいまいちなので、とりあえず組んでから目立つ隙間などをまとめて修正するほうが良さそう。細かい備品はドラゴンのほうが出来が良いけれどその辺は割り切って進めちゃいました。
(2016/07/05)
砲塔も組み上げて、一応完成しました。
なんだかアメリカがすごいことになってますね。警官が無抵抗の黒人を殺めたり逆に報復攻撃を受けたりと、かなり壊れている。せめて一般販売はハンドガンクラスに絞れればいいのに。何かの本で読んだけど、アメリカの銃所有はハンティングが根付いているので日本の釣り竿感覚と似ているらしい。私も釣り竿を禁止されたらそりゃ激怒しますけどネ。ガンコントロールと格差是正、両方うまく出来ないもんかな。
今回、エッチングパーツは一つも使っていません。シンプルで良いんじゃないでしょうか。
ヘアスプレーを使用しての塗装剥離を表現するのでラッカーのブラックを塗装しました。
タミヤアクリルのジャーマングレーを塗装。そのあと少しタンを混ぜて広い部分に吹きました。
チッピング効果を出すためにアクリル塗料を剥がします。水を付けて少し柔らかくなった塗料を先の細い道具でランダムに削りました。
(2016/07/09)
完成したかなぁ、と思ったんですが、なんだかカッコ悪い。よく見ると砲身がちょっと下側に折れ曲がっている。弱く見えるョ。
(2016/07/13)
はい、砲身の歪みを直しました。過去2回、ティーガーをこのHPに載せました。ジャーマングレーのティーガーは初めてです。
部分連結キャタピラは、じつは1コマごとの連結キャタピラより組み立てが難しかったです。
予備キャタピラを砲塔の両サイドに取り付けたらデカールを貼る場所がなくなってしまいました。それでドラゴンの小さなデカールを貼りました。
車両番号の書体が丸いとなんだかあまり精悍なイメージではないですね。ティーガーIは車両が角ばっているので書体もそのほうが合いそう。これでも十分精悍だと思いますけどね。
砲塔を横に振るショットが大好きでいろいろ撮ってしまいました。
単色ののっぺりした感じを払しょくするのに、いろいろとウェザリングをしてあります。
ウォッシングを頑張りすぎるとはじめに塗料を剥がしたチッピングの効果が何だかなくなっている気がするけど気の済むまでウェザリング。
ワイヤーに挟まっているクリーニングロッド?の色、間違ったかな。両端以外は木製だったかもね。
今回、下塗りはラッカー、ジャーマングレーは水性塗料、ウォッシングは主にエナメル塗料です。
イタレリの付属デカールはちょっと黄ばんでいたので、ドラゴンのカルトグラフのデカールにしてよかった。このデカールは信頼性が高いです。
キャタピラの前部から中央にかけての曲線はうまくいっていると思います。
金属パーツを使っていないのでフェンダーやマフラーカバーの凹みを付けにくいのは難点です。今回、全部ノーマル仕様。
ティーガー重戦車はキャタピラの幅が広いのもカッコ良さの理由かと思う。
予備キャタピラの取付方法、ティーガーIの初期型ってこれでいいのかなぁ。このせいで大きなデカールを貼るスペースをつぶしてしまったし。
モールドがダルかったり、クランプの形状が???な気がしたり、疑問に思う部分が多いけどあまり気にしないで進めました。
最近はドラゴンの戦車キットはずいぶんとレベルが落ちたし値段だけが上がっていると聞きます。このイタレリよりは昔作ったドラゴンのティーガーのほうがパーツがカチッとしていると思う。あの頃の品質をキープしてこそ真の模型メーカーの王者と認められるのだが…。
一方、イタレリのこのキットは価格がリーズナブルでパーツ数はあまり多くない。金属製のパーツが一つもないのがかえって潔い。パーツの合いは、まぁ、普通ですね。そういえばど定番のタミヤのタイガーIを作らないとなぁ。
印象としてはかなり昔の東欧のキットよりはかなり組み立て易いと言いましょうか。いや、それでは褒め言葉になってないですね…。十分に楽しく作れました。