パンダホビーのツングースカを製作してみます。現用の対空戦車を作るのは初めてなのでなんだかすごく楽しみです。
車体下部の製作では随分と部品構成が多くてキャタピラの組み付けまでも長い道のりです。やたらと細かい部品が多いです。
割とバリやパーティングラインが多いですけどこれくらいならまだ許容範囲ですね。転輪の軸穴と車軸のサイズがちょっと合わなくてキツイです。全体的な精度がいま一歩という印象を受けます。
そういえばマジックトラック以外はパーツを切り離すんでしたね、ひとつずつ。今回はセンターガイドも別パーツなのでそれなりに時間が掛かります。キャタピラの組み立ては部品精度が良いので特にトラブルもなく完了しました。各トラックのかみ合わせも問題ありません。
軽くキャタピラの垂れ下がりを表現するために乾燥までティッシュを隙間に詰めています。
(2016/01/15)
車体上面の組み立て中です。ちょっと大きなパーツになるとわずかに反りがあるものが多い。一つずつ確認して組み立てました。細かいパーツも同時進行で取り付けますが、車体の調整でいろいろといじくり回すので細かい手すりなどはあとでまとめて取り付けるのも一考かと思います。私はどんどんくっつけちゃいましたけど。
エッチメイトというエッチングパーツを折り曲げるツールを持っているのですが、今回はペンチで曲げてしまいました。このほうが早かった。
モールドが甘い部分があるので、エッチングパーツがたくさん付属しているのかもしれない。大変だけどところどころシャープになります。
車体後部と上部を接着するタイミングはシャーシもくっつける時のほうが良いかと思います。ついでにサイドフェンダーも一緒に付けたほうが全体を調整して組み上げられます。
車体上面の歪みが上下接着のときにシャーシに影響して平面に置くとガタが出ます。少しなので気にしないで先に進めても良いのですが、こういうのは一度気になりだすとけっこうやばいです。上面をお湯に入れて癖をつけたりねじったりと調整しました。丁寧に製作したあとにこういうダイナミックな作業をするのは精神的にもダメージがあります。大変だわ。なんだか昔えらい苦労して組み上げたスキフのT-80UDを思い出してきました。
(2016/01/30)
車体のゆがみを苦労して矯正したので、あとは普通の戦車ならちょいちょいと砲塔を作って完成なのですが、ツングースカはここから先が長い長い。組み立て説明書もまだ1/3までしか進んでいません。
部品が細かくて合いが悪い。これって結構ヤバイのでは?それでも少しずつ組みあがっています。大太鼓のような真ん中の丸いレーダー状のものと片方の機関砲です。
レーダーやミサイル発射管、機銃などの細かい部品がたくさんあり、それなりにエッチングパーツもあります。
ミサイル発射管や機関砲の組み立てが細かすぎてちょっと嫌気が差して砲塔周りから完成させちゃいました。ところどころ説明書の間違いと思われる部分がありますが、気にしないで自分なりの解釈で進めました。そうしないといつまでたっても完成しなさそう。
(2016/02/06)
ミサイルと機関砲を接続するのですが、キッチリ合わない。この部分はかなり難しかったです。さきに機関砲を2門砲塔に組み込んで角度を固定して接着しました。
それにしても今年に入ってからの株価は何度目のフリーフォールなんだろ。勘弁して欲しいけど今年は大変だわ。
ミサイルランチャーは接着強度を出せなくて裏側からエポキシパテで補強しました。両サイドのミサイルは金属線を埋め込んで補強してあります。実際の取り付け、キットのパーツのみでうまく取り付けられる人がいるんだろうか?
金属パーツを多用してあり、組み上がるとなかなかカッコ良さそうな車両です。ここまで根気と覚悟が必要です。途中で止めないでなるべく気力の続いているうちに一気に組み上げることをお勧めします。私の場合はとてもとても一気にとは運びませんでしたが。
造形的にずいぶんと複雑な車両です。ロシア戦車にはめずらしい。
(2016/02/10)
エッチングパーツを多用した車体だとなんだか塗装するのがもったいなく思えます。
ペリスコープの部品が元から一つ足りなかった。なんなんだろ。仕方がないのでドラゴンの余りのクリアーパーツから持ってきました。
基本色はMr.カラー303番のFS34102を選びました。すこし濃淡をつけています。今回はあまりウェザリングをしないと思うので基本色で少し変化を出してみました。
ミサイル本体やミサイルランチャーを塗装しています。なんかだんだんとかっこよくなってきたぞ。
(2016/02/13)
一応、四苦八苦していたツングースカがようやく形になりました。ZSU-23-4 シルカの後継車両です。
どうやらツングースカとはロシアの川の名前のようです。ツングースカ地域で100年ほど前に隕石が空中爆発を起こしたという大事件がありました。おそらくこの対空戦車はこの空中爆発に引っ掛けたネーミングなのでしょう。見た目かなり強そうな兵器です、おそロシア。
戦時体制の車両ではないのでそれほど車両も傷まないと思います。今回はサビサビなウェザリングは無しにして泥汚れを少し付けてみます。
車体の全長が随分と長いです。キングタイガーやエレファントよりも長くて、ちょうどメルカバMk.IVと同じくらいでしょうか。
テールランプは三色。もう少しクリヤーっぽさを出したかったところです。
ロシア戦車って昔も今も二人で引くのこぎりが必ず装備されているんですね。この車両にもありました。
ハッチなどに雨だれとホコリや泥が乾燥したウェザリングを施しました。牽引ワイヤーはところどころさびが浮き出た感じに仕上げました。
このマークは親衛部隊のものです。親衛部隊は東欧諸国の軍隊ではエリート部隊でした。パンダホビーの説明書では特に解説が無かったけど、どこの軍管区の部隊なのだろう。ランチャーには特に汚しは行っていません。ま、アルミ製じゃないと思うんだけど。
レーダーは部品の整合性がいまいちで組み付け難かったので固定としました。強度も出るし。一応真正面を向けないでわずかに斜め向きにしてみました。
砲塔はかなり前寄りなので後ろにオープンスペースがあります。パネルやネットがたくさん配置されています。エンジンルームや燃料、ミサイルや弾丸があるのでしょう。
車体のゆがみ矯正で騒いでいるどころではなく、主兵装の取り付けにくさを克服しながらの組み立てでした。
レーダーの表面のへこみはヒケだと思います。ただ、のっぺりしてるより多少何かあると良いかなぁと思いそのままにしちゃいました。少しは整形しましたけど。ツルツルのほうが良いんだろうか。
ツングースカの乗員は6名です。これだけたくさんの兵器があるのでそのくらいの人数が必要なのでしょう。車両の大きさも6名くらい楽に入れそうです。
ライトは透明のレジンを使用しました。パーツのままだと数十年前のキットの雰囲気になってしまいますので。これだけ大量にエッチングパーツをつけるのだったら透明パーツも入れておいてくれたほうが親切だよなぁ。
他のキットから流用したペリスコープもそれほど違和感がないので良いんじゃないでしょうか。
大まかに言って8割の接続箇所がすんなりと合いません。大きな部品やキーになる接続箇所の調整には本当に苦労します。30年前のキットなら笑って許されるけど、どうかな?納得しているモデラーは少ないと思う。
ただし、2作目にこんなに細かいパーツの車両を出してくるメーカーとしての意気込みは感じられます。現在ではたくさんリリースされているようなので現在はもっと組み立て易いのかもしれません。
ここまで上方にロケットランチャーを向けるのは不自然か。でも、見た目かっこ良い。
このツングースカは高性能な分、生産コストが高くてロシア国内でも大量に配備されているわけではないようです。キットの値段もまぁまぁ高いかな。
製作では最後のほうはぐだぐだになってきましたが、組み上がるとけっこう迫力ありますよ。車体も大きいですし。万人におすすめとは言えないけれど、コツコツ進めれば完成します。私には難しすぎた。
(2016/02/16)