作り始めているのはアメリカ軍の歩兵戦闘車ブラッドレーです。久しぶりに現用主力戦車を作るにあたって、何か気分をアップさせる読み物はないかなぁと考えて、ハロルド・コイル氏の「第三次世界大戦―チーム・ヤンキー出動」を読んでみました。戦車内部の描写や戦争の全体像が分かりにくいある一個中隊メンバーの状況説明が素晴らしかったです。アメリカ軍無双という感じが無くもないですが時期によってはかなりの苦境にも立たされます。昔、「レバノン」という戦車内部映画を観たのを思い出す雰囲気があります。
親切にもリアハッチを取り付けたら乾くまで動かさないように、と説明書にアドバイスがあるのでしばらく立てかけて放置しています。
タミヤのベルトキャタピラです。タミヤでキット付属のベルトを使うのはとても久しぶりです。お手軽のはずなのに逆にうまくいくか緊張します。
増加装甲パーツの裏側には番号が振ってあるのでまとめて切り離してもややこしくなることはなさそう。
(2016/12/13)
このベルトキャタピラはけっこう固い。どんな感じでフィットするのか少々心配です。
ほぼ問題なく上下のパーツは合います。すこし隙間が空いてしまったが後の組立で隠れるかもしれない。
増加装甲とリベットがたくさん付いており、ごつい印象になってきました。
(2017/01/01)
キャタピラが見える部分はごくわずかです。さらに、曲面で露出しているのはドライブスプロケットとアイドラーホイールの半分くらいです。この部分の接着時にトラックの境目をエイッエイッと曲げてくせを付けて接着するとキャタピラのカクカク感が出るのではないでしょうか。
というわけで連結キャタピラではなくとも十分に及第点と言えます。
大きな後部乗降扉、締め付けが緩いので勝手に開いてしまいます。最終的には接着するでしょう。接着しておいた方が強度的にも安心。
アクセサリーがこれでもかというほど付属しています。ある意味これがこのキットの売りの一つなのでしょう。説明書を参考に可能な限りアクセサリーを使用したところ、取付前とはずいぶんと表情が変わり面白い。デカールが見える位置にスペースが開くようにたくさんある装備品を付ける場所を先に考えておかないといけません。
タミヤの色指定だとTS-46ライトサンドですので、Mr.カラーで探したところ19番のサンディブラウンが丁度良いようです。塗装前の成型色ともほぼ同じ感じです。またアルコール落としにトライしたいので基本塗装と装備品はラッカー塗料で塗りました。
現用アメリカ戦車兵のフィギュアが3体付属しています。左の2体はおそらくリニューアル後のもので、顔の造形が良いです。右のは昔からのオリジナルでモールドがあまり良く無いのでレジンヘッドを移植しました。せっかくなので3体製作してみます。
アルコール落としの前にクリヤーで全体をツヤありにしておきました。
タミヤの説明書にはデザートパターンの迷彩服とウッドランドパターンの迷彩服の色の塗り方がありました。イラク戦争に従軍した車両なのでデザートパターンで。
(2017/01/04)
従来のアルミ合金製車体と砲塔の各面に厚さ約25ミリの鋼製増加装甲板をボルト留め防御力強化。被弾した場合には車体内にケプラー製ライナーが張られているので被害を減少させます。
ODSブラッドレーのODSとはオペレーションデザートストームの略です。電子機器類が大幅に強化され敵味方識別装置も装備しています。
Mr.カラーによる塗装のあとに燃料用アルコールと水性塗料で車体表面に埃の効果を出しました。単調な表面にはなかなか効果的だと思います。砂漠の車両の埃表現にはアルコール落としが良く似合います。単色塗装でも変化が出せてとても良い。
アリスパックや寝袋、テントなどの装備をたくさん載せるといかにも進撃中のようで雰囲気が出ます。
マーキングは旧ユーゴスラビアのコソボ紛争の時のものかイラク戦争のものを選べます。今回はイラク戦争バグダッド南方ヒンディヤに展開中の第3機械化歩兵師団、第1旅団第7機械科歩兵連隊、第二大隊機動支援A中隊のマーキングです。
ぺリスコープなどにはAFVクラブの反射防止コーティングレンズ表現シールを使用しました。
転輪やキャンバスシート?予備キャタピラなど車両前面装甲の上にもたくさんの装備品があります。両側のライトはオレンジやシルバーで塗装。
ふんだんに増加装甲が使われています。ダークイエローも濃淡を付けたので変化が出てリアルさが増しているかと思う。
意外とマーキングが地味ですね。しかもアメリカ軍の車両なのに星のマークが無いのには少し驚きました。
乗員3名に兵員7名で移動できます。実際は6名の兵員を4両のチームで1分隊として行動しているようです。兵員は輸送中とフィールドで戦うのどちらが好みなんだろ。
左の2体はキットのままで、右のフィギュアはレジンヘッドに顔の表面だけ交換しました。特に右のレジン製の兵士の表情は好き。
フィギュアと車両は別々に飾ろうと思ってフィギュアには丸い台を付けていたけど、乗り込ませるとなかなか臨場感があって良いので今はこのようにディスプレイしています。ちょっと前にほとんど出来上がっていたんだけどやっとアップできました。ブラッドレーは動画を観るとなかなか力強い動きで実はカッコ良い戦闘車両です。
(2017/01/06)