今回は久しぶりに現用戦車を製作してみようと思います。以前、一度現用トラックを作ったことがありますが昨年三月以来現用戦車は作ってなかったですね。選んだのはVOIIO、ボイオと呼ばれているのかな、のM1A2エイブラムス戦車です。エイブラムス戦車はこのブログの1作目にセレクトした戦車で、それ以来になるので13年ぶりでした。
プラスチックはやや柔らかめかな。イタレリのキットの乾いた感じのプラとは対照的に思えます。加工しやすいです。組立説明書がカラーなのがすごいね、説明図はCGを多用しているみたいです。いきなり車両後部からの組立でした。
変わった色の成型色ですね。ジャーマングレーのようなパーツ色です。初めて作るメーカーでよく分からないので組立説明書通りに素直に作っていこうと思います。
(2020/07/18)
パーツの合いはかなり良いんじゃないかな。さすがに2019年にリリースされたキットだけあってパーツ精度が上がっているのだろうか。あるいはメーカーの技術力がはじめからけっこう高いのかも。
車体上面には乗員が歩く時のすべり止めなのか、ザラザラしたモールドが再現されています。
プラスチック用の接着剤で簡単に接着できると思っていたらぜんぜんダメでした。瞬間接着剤を使用しても思ったような固着力が得られませんでした。最近のベルト式は簡単に接着できるのかと思ったらそうでもないんだね。
仕方が無いのでセメダイン スーパーXという多用途協力接着剤を使用することにします。いちおう余ったゴムパーツで上手く接着できるのか確認してから本番に挑んだ方が良いでしょう。
昨日、「ヒトラーの忘れもの」という邦題の映画を観ました。戦後すぐにドイツ軍の少年兵がデンマークの海岸に敷設された地雷の除去に駆り出される話です。かなり悲劇的内容ですがいろいろ考えさせられて興味深い映画でした。おすすめです。
(2020/07/20)
この辺はしつこいくらいに圧着して強力に接着したいのでたくさんのクリップで固定しておきました。
エイブラムス戦車は砲塔がかなり大きくて、こちらにも表面がザラザラした部分があります。
結局、接着剤だけでは不安なのでホッチキスを使ってより強固に履帯の接続部分を固定しました。この部分をサイドアーマーで隠れた部分にすれば見た目も全く問題ないかと思います。
部品数がそれほど多く無くて組み立て易いです。ベルト式履帯なのも影響があるのでしょう。普段は連結組立式が好きですけどこれだけサイドアーマーなどで隠れるのならベルト式でも問題なさそうです。モールドがしっかりしていてちゃんとトラックの接続部分で曲がっているようにも見えますので。
(2020/07/22)
エイブラムスはシャーシよりも上面パーツのほうが部品数が多くて組立が大変です。これは現用戦車全般に言えるのかもしれないですけど。
砲塔後部のラックにはメッシュ状のエッチングパーツが付属しています。
リモートウェポンシステム(RWS)が車長ハッチ前方に搭載されていて、M153 CROWS II(遠隔操作式銃塔)にM2重機関銃が搭載されます。その他に装填手用ハッチ周囲のレール状銃架には7.62mm機関銃M240が搭載されます。市街戦能力強化で小火器の威力も増しているということでしょう。
東京って感染者を発表する時間がバラバラですよね。故意に調整しているのがバレバレ。増えているのには違いないと思うけど…。
(2020/07/24)
この戦闘識別パネル、あまり下に取り付けるとスムースに砲塔が回転しません。
ラバーキャタピラと車輪はいまのところ接着していません。瞬間接着剤でもあんまりうまく固着できそうもないので下手にいじらない方が綺麗に仕上がるかと思いました。こういう部分でモヤモヤするとプラスチック製の連結キャタピラのほうが多少手間でも好感持てますね。
現用戦車はこの辺がごちゃごちゃしていていかにもハイテク兵器という感じが好きです。
昨日は東京と秋葉原に行ったら感染騒ぎの前ほどではないにしてもけっこうごみごみしている場所もありましたね。天気悪いのによくみんな出歩くよ。自分も外出ついでに新丸ビルに天ぷら定食を食べに行きました。人のこと言えないね。ただし、このビルはアパレルも食事エリアも気の毒なくらいガラガラでした。時間がまだ早かっただけかもしれません、お昼前だったので。一方で昨日の報道特集では奇跡の生還を果たしたNY在住の日本人医師の体験記をレポートしていて新型ウイルスの怖さを語っていました。政府がノーガードを選択している以上はもっと状況が悪化するだろうから、いま一度自分を戒めて警戒心を見直さないとと思います。
(2020/07/26)
ジェリカンなどの装備品が多少付属しているので車両に載せられる分だけ塗装してみることにしました。
簡単に接着できない履帯だったので塗装前にミッチャクロンで下塗りしました。
箱絵に引きずられると言いましょうか、パッケージのNATOグリーン一色のエイブラムスも三色迷彩やサンドカラーに劣らず格好良いと思いまして今回はこのカラーリングで仕上げることにしました。
(2020/07/29)
M1A2エイブラムスが完成しました。初めて聞いたときはSEPってなんだ?と思いましたがシステム拡張パッケージ(System Enhancement Package)の略だそうです。
SEPには初期バージョンから始まって現在はバージョン4まで考えられており、電子装備の高性能化や搭載機銃の遠隔操作などとにかく高性能に改修されたエイブラムスだそうです。このキットではその中のバージョン2ですね。
今回のマーキングは2017年にドイツに駐屯しているアメリカ軍。第4歩兵師団第2装甲旅団第66連隊の第1大隊です。ちなみにサイドアーマーにある矢印みたいな記号が中隊マークでB中隊の32号車ということだと思います。
クリアーレッドやクリアーオレンジのライトがあるとアクセントになって変化が出るので好き。
回収を迅速に行うためのドローバー、ヘッドライトがけっこうきれいなクリアーパーツなんですがこのバーがあるのでほとんど見えなくなっちゃいました。
戦車砲と連装で、砲塔正面右側に7.62mm機関銃M240が装備されています。
左右と後部に取り付けられている戦闘識別パネルは輻射熱を低下させるテープを貼りつけたものです。サーモグラフィーの画像で周囲よりも相対的に低温となり暗く表示されるため敵味方の識別を容易にしています。敵味方識別はこういう目視に頼った方法がメインではないと思うんですけどね。識別信号を発信して自動で判断してるんじゃないのかな。
塗装では明暗のグラデーションの他、軽く茶系色でウォッシングをしたりドライブラシをしています。単色塗装なのであまり単調にならないようにしたつもりです。
搭載機銃が遠隔操作になっていたりシールドが取り付けられたりと、乗員の生存性が向上されていますね。
おまけで入っていたジェリカンです。おまけっていうのも変ですかね。飲料水用の缶と予備燃料タンクです。でもエイブラムスはガスタービンエンジンだと聞いたことがあるけどこういう燃料は何に使うんだろ。自炊するときのコンロの燃料とかかな?でも、米軍はいつもレーションを食べているようなイメージなんですよね。
履帯はゴムパット部分に金属系のドライブラシがかからないように注意しながら履帯の連結部分にシルバーでドライブラシしました。ちょっとやり過ぎたかも。
今回、こういうミネラルウォーターのペットボトルが付いていました。面白いですねー。エビアンのラベルも見事です。
ミネラルウォーターのペットボトルを並べると、やっぱりイラクに展開中のエイブラムスの方が似合うかなと思いました。
1/35スケールのエイブラムス戦車は車体も砲塔も大きいので塗装しがいがありました。
VOIIOのエイブラムスはとても作り易いです。ベルトキャタピラだけがちょっと扱いにくかった。箱絵が格好良くて衝動買いしたようなものですが買って良かったです。けっこう多くのメーカーから同じ車両がリリースされているので作り比べてみたいものです。でも、多すぎて作り切れませんね。あとはMENGのもストックしているのでいつか作りたいものです。
(2020/07/31)
コメント
>エイブラムス戦車はこのブログの1作目にセレクトした戦車で、それ以来になるので13年ぶりでした。
こんにちは、今作は以前お話しされてたVOIIOのM1エイブラムスですね。
ブログは割と初期から閲覧させていただいていたので、記念すべき1作目以来のM1戦車と言う事でブログのファンとしても、
また私自身作ったことは勿論、キットも保有していない未知のメーカーという意味でも色々記事が楽しみです。
こんばんは。VOIIOのエイブラムスはまだ最後まで組んでみないと分からないですけど、今のところ組み易そうです。現用の主力戦車はでかいですね。初メーカーで勝手がわからないのですがパーツを合わせているうちに知らない間に進んでいそうです。
こんにちは、早くも車両の組み立てが完了ですね!
箱に収まってるチャイ君が可愛らしい(笑)
アンテナやスコープ付リモート機銃に結構高さがあるので、破損しないように保管するのが難しそうですね。
VOIIOはこのM1A2以外はまだ製品化してないみたいですが、Xactみたいになってしまわないか心配です。
おはようございます。今回はNATOグリーンで進めていくことにしました。VOIIOに関しては私もまったく同じ懸念を持っています。Xactはけっこう技術力があって楽しみに見えたメーカーだったんですよね。でも、もしかしたら同じスタッフが違うメーカーを立ち上げて何かしらのキットをリリースしているのかもしれません。業界としては狭そうなので…。チャイ君がまたいたずらでパーツを隠したり移動したりしないように適度に遊んでいます(笑)。
こんにちは、「M1A2 SEP V2 エイブラムス」完成おめでとうございます。
M1戦車ではグリーン単色の塗装が目新しいですね(サンド色のままの機銃スコープの周辺機器や識別パネルが良いアクセントになってます)。
ペットボトルもリアルです。
>搭載機銃が遠隔操作になっていたりシールドが取り付けられたりと、乗員の生存性が向上されていますね。
アメリカやロシア、或いはイスラエルみたいに実戦経験豊富な国はこういうところは進んでますね(逆に10式なんかはここら辺は昔ながらです)。
久しぶりに現用戦車を作ってみて面白かったのはリモートコントロールの機銃とペットボトルですかね。10式にも取り入れたらいいのに、というふうに素人は簡単に思ってしまいます。エイブラムスのスコープなどにフィルムを張ろうと思っていたのを忘れちゃいました。光沢のあるグレーでは塗っておいたのですが・・・。現用と言えばそろそろズベズダのT-90を作りたいんですけどシャーシの補強が厄介だとどこかで聞いたことがありました。アーマーモデリングの該当記事の号は持っていないし、ネットでもそのへん紹介してくれているページが見つかりませんでした。太めのプラ棒が手元にあるので何とかなるとは思っているんですけどね。MENGやライフィールドやタコムの製品一覧を見ていると作りたいキットがたくさんあり過ぎます。
>現用と言えばそろそろズベズダのT-90を作りたいんですけどシャーシの補強が厄介だとどこかで聞いたことがありました。
こんばんは、私もズベズダのT-90の作例でシャーシをプラ棒で補強してるのはアーマーモデリングだかモデルグラフィックスだかで見た記憶がありますが、YouTubeで外国のモデラーが作ってるのを見るとあまり気を使っているようす様子はないですね。
(自分で作ったわけではないので無責任な事は言えませんが、映像を見た感じだと、接着剤が乾くまでテープで止めるくらいで大丈夫そうです)
https://www.youtube.com/watch?v=GsVDO7_J2og
https://www.youtube.com/watch?v=qEt8KkUJRM0
YouTube上に製作映像がありました。
>MENGやライフィールドやタコムの製品一覧を見ていると作りたいキットがたくさんあり過ぎます。
同意です。
アメリカやロシアやドイツの現用車両も良いですし、大戦ドイツ車両も各社製品化してるので作り比べとかもしてみたいです。
これ、参考になりますね。ありがとうございます。ご紹介いただいたyoutube見てみると確かに気を使っていないですね。日本のモデラーが心配し過ぎ?見たところタミヤの接着剤だけで何とかなっているみたいなので、心配なら瞬間接着剤を併用すれば何とかなりそうですね。そうなったら今年中には是非作ってみたいです。