久しぶりに現用機を作り始めました。F-4E ファントムIIはたぶん初めて作ります。かなり前からストックしていて箱がボロボロになってしまいました。
1/48スケールだとファントムIIは大きいですね。左右の胴体を合わせたら少し歪んでいてうまく合いませんでした。かなり長期間保管していたので変な力が加わってしまったのか初めからなのかはよく分かりません。過去何度かハセガワの同じキットを作っていれば比較できるんですけどね。おそらく頑丈に圧着すれば何とかなる程度の歪みだと思う。
古いキットだからか、コックピットパネルのモールドは割とよくできているんですが、デカールがありませんでした。しょうがないので全部筆塗りです。デカールを貼るのがお手軽で見た目が良いので好きなんですけどね。
流し込み接着剤をまんべんなく注入して頑丈に接着しました。大した歪みじゃないので問題なさそうです。
尾翼の下反角は23度だそうです。正直微妙な角度調整が分からないけど、実際の写真なんか見るとこんなもんじゃなかろうか。
(2017/10/04)
このキットの売りの一つがこのワンピースキャノピーだそうです。キャノピーを閉状態で作るなら4つに分かれたクリアパーツよりは確かにだいぶ作り易そうです。少し傷になっていたのでコンパウンドで磨いています。こういう作業は実はあまり好きではない。根気が無いので中途半端に傷が残ってしまいます。
なんだかデカールが黄ばんでいたので直射日光に当てて少し黄ばみが改善するのかトライしてみます。あまりやるとガビガビになって水に漬けると水中で分解しそうなのでほどほどに。この時点で30周年記念塗装の選択肢は消し飛んだ。ちょうど久しぶりに迷彩塗装を塗ってみたかったので別にこだわりはないんですけどね。おそらくカスタマーサービスで1,000円位でデカールだけ入手するのも可能だと思う。こういう手続きをネットバンキングとネット申し込みで簡単にできるようにしてくれると利用したいんだけどわざわざ郵便局に行って郵便小為替とか面倒に思える。代引きも可能のようだけどデカール代に比して手数料が大きい気もする。
というわけで、昔購入したマイクロスケールデカールで使えそうなのがあったのでこの中からチョイスしてみます。細かい部分まで入っているわけではなくて、必要最低限の交換分のようでした。コーションデカールなんかは適宜ハセガワのデカールシートから持ってきて、何となくでもまとまるように完成させたい…。しかし、このマイクロスケールのは説明がおおざっぱで分かりにくいですね。こういうアイテムはファントムIIマニアが購入するものなので必要最低限の情報のみで、あとは製作者が調べて自分で解釈するようにということなんですかね。
ハセガワデカールの黄ばみに泣かされている人は多いよね。この辺は最近では改善したのかな?改善すれば自分の中でハセガワのランクが2ステップは上がると思う。いや、もちろんいつも感謝してますけど。デカールは何時間か干乾しにしたら白い部分は無理だけど後は使えそうです。キーボードの文字と比べてもシャークティースが黄ばんでいます。歯磨きしろョって…。あるいは元から真っ白じゃないのかな。このデカールだけ黄ばむのも不自然だし。
目立つところと整形で消えた部分はスジ彫りしました。いま気が付いたんだけど増槽の一部は凸モールドじゃないか。ランナーの一部は金型が相当古いのかな。微妙に繋げてスジ彫りして何となくつながるようにしました。迷彩塗装なのでそんなに目立たないかなぁと思うんだけど。
(2017/10/06)
エンジン回りのメタリック。シルバー系は最後に吹きたいんだけど塗装順を考えたらどうしてもこうなりました。マスキングはあまりしたくないんだけど。
機体下面色の311 グレーFS36662が手元にないのでこんど買いに行かないと。とりあえずはミサイルを塗装したりデカールを貼ったり…。ジェットエンジンをマスキングしていつでも下面の塗装に入れるように準備だけはしています。
シャドーを付けすぎると今回の三色迷彩のようにグリーン系を2色使用する場合に、色合いが非常にわかりにくくなってしまいました。結局、何度も塗り重ねるのでシャドー効果あまり無いかな?
(2017/10/09)
はい、三色迷彩と機体下面は塗り終わりました。ベトナム戦争の勇姿ということでだんだん雰囲気が出てきました。3本のエアブラシをフル稼働で細吹きで少しずつ塗装したのでエンジンやノーズ以外はマスキングをしていません。三色と下面のグレーで4色なので4本同時に使えば便利なんですが1本は0.5mmなのでどうかな?なんか千手観音みたいな塗装姿勢になりそうです。後片付けがものすごーく面倒くさい。デカールを貼ったり脚やミサイルを取り付けると完成なんですが、現用機はまだまだデカールの量も多いし道半ばというところでしょうか。
機体下面のランディングギア格納庫はグレーで吹いたままでもいっか、と思っていたんだけど近くで見るとホワイトとはだいぶ色見が違いました。後からホワイトを塗装しました。
マイクロスケールデカールからは5種類のマーキングからチョイスできました。帯の掛かったマーキングが第一希望だったので特徴的なものから貼っていきました。もし失敗した場合は他の選択肢にも途中から変更可能ですしね。曲面のリタッチは必要でしょうが何とか成功しました。機体中央の赤いライン、これくらいデカール入れておいてくれてもいいのに…。マスキングして塗装します。この帯のデカール、簡単作業でチョイチョイと思っていたけれど実は結構難しい作業でした。柄を合わせたり曲面にフィットさせるのが大変。
F-4ファントムは多分完成したらそんなに大きくないだろうと思っていたけど調べたらF-15イーグルやF-14トムキャットと同じ長さでした。ファントム、割と気楽に作り始めてこの大きさでびっくりしたけどとにかく完成したのでF-15も完成出来るかも。F-14はタミヤのを作りたいがまだ買っていないんですけどね。
あまり気合を入れて作り始めたわけではないんだけど、デカールのことを考えたりそれに合わせて塗装も変更したりと気苦労が多い。その割に間違い部分も結構多いと思うし。まぁ、今ある材料で出来るだけのことをしました。
尾翼のデカールなど所々シルバリングが発生してしまいました。やっぱり基本塗装の後でいったんクリアーを吹いた方が良いのかな?半ツヤっぽいからいけるかと思っていたんですけど。それと、かなりデリケートなデカールなのであまり積極的にマークソフターを使えなかったのも理由の一つか。別売りのデカールってほとんど使ったこと無いので感覚がいまいち分かりませんでした。
コックピットは割と細かいところまで頑張って筆で塗装したので個人的には満足。
最終段階でキャノピーのマスキングを剥がしたところ、残念ながら一番先端の左側がわずかに白化していました。これはおそらく塗装の時ではなくて接着時に接着剤が流れ込んだように見えました。一応、エナメル塗料のブラックとクリアーを混ぜてクリアースモークのような色を作ってチョイチョイとリカバリーしました。多少はマシになりました。
マーキングは第388TFW(戦術戦闘航空団)の第34TFS(戦術飛行隊)、ベトナム戦争時にタイのコラート米空軍基地から空対空任務や爆撃任務を行っていました。388TFWはシャークティースのマーキングが特徴です。これって結構派手なマーキングだけど迷彩塗装の効果を減じないんでしょうかね?
マイクロスケールには特に細かい説明が無いので、ハセガワの塗装図などから判断した部分もあるのであまり正確な塗装ではないかもしれない。でもファントムの迷彩塗装とシャークティースはけっこう見栄えが良くて気に入っています。
シャーマン戦車のこういうマーキングは子供っぽくてあまり好きではなかったんだけど、実際にファントムで製作してみるとけっこう格好良いと思う。もう一度作っても良いくらい気に入りました。
兵装はスパロー空対空ミサイルを4発、サイドワインダー短距離空対空ミサイルを4発です。8発もミサイルを持っていれば勝てそうだが…。
全体をコーティングした時にデカールが若干シワになってしまった事やミサイルなど、打ち出しピン跡が完全に消えてないのが今となっては残念です。また飛行機プラモデルを作るときには細心の注意を払いたいものです。不思議と完成だと思ってから気付くことも多いなぁ。
それなりになんとかまとまったけれども、もう少し頑張れたような気もします。エアブラシでの迷彩塗装は最終的にまぁうまくいったかと思います。ブラウンが入ると迷彩塗装が引き締まります。
撮影していてファントムは大きいなぁ、以前に製作したイーグルやフランカーはでかかったけどそれほどでもないんだけど、と思っていたらそれらは1/72でした。レベルの1/48 F-15Eも持っているんだけど感覚的にはこれくらいの大きさなんでしょう。箱が大きいから躊躇してたけど頑張れそう。
(2017/10/12)