だいぶ昔にこのトライスターの38(t)2cm対空戦車は京都のホビーショップエルクというお店で購入しました。残念ながら今はもう無いんですが割とよく利用させてもらっていた優良店でした。中途半端にお手付きキットだったので気を取り直して最後まで組み立てたいと思います。
実はここで5年以上製作をストップしていました。部品が細か過ぎて始めたとたんに面倒に感じてしまいました。でも、あとの工程で紹介している通りそんなに大変ではありません。そりゃぁタミヤに比べれば難しいんですけどね。
いきなり複雑なトランスミッションの組立、ここでやる気無くなる人も多いと思います。実は私もトランスミッションで投げ出して熟成させていました。エンジンやトランスミッションなど内部構造の組立のあたりは完成するとほとんど見えないのでどこまでやるかは各個人で判断すれば良いんじゃないかな。けっこうパーツが細分化されていて組立が大変なので丸ごとスキップしても大勢に影響ないと思います。
ある程度、内部を組んでみました。パーツ数が多いのでとても精密感が出ます、全部組み込めば・・・。面倒なのでここで止めました。組み立てた分は接着するけど早々に次の作業に進みます。
(2019/12/03)
前部の装甲板を貼り付けたらこんな感じです。パネルを開けなければ先ほどのパーツ群はまったく見えません。
戦闘室を組立中です。適度にエッチングパーツを使用しています。
38(t)の転輪を取り付けました。裏側って本物もこんなにえぐれてんのかね。まさかね、軽量化には良いんだろうけど。
(2019/12/07)
連結式履帯のランナーは3つ。小さな車両なのでキャタピラの長さがそれほど長くなくてパーツが少なめなのかも。それでも切り出して揃えて接着して微調整というのは大変ではあります。連結式履帯の組立はAFV模型の山場の一つ。
連結履帯の出来はすごく良いです。ただ、こういう1コマの長さが短い履帯はベルト式でもそんなに質感が変わらないのかもしれません。でも自己満足的になっても連結履帯のほうが好き。
ここまでの組立、内部を一部端折った割にけっこう大変でした。でも、機関砲がなかなか難しいとはこの段階では思いませんでした。
先日、大手町落語会に落語を観に行ったらトリの柳家権太楼さんが「文七元結」(ぶんしちもっとい)で最後の一番聞かせるところでスマホを長々と鳴らす客がいて最悪でした。このネタは権太楼氏の得意なものなのか前にも聞いたことあるけど、流石に怒り心頭だと思うわ。出演した噺家さんたちはみんな面白かったです。
(2019/12/09)
20mm機関砲は単体で過去に製作してこのブログにも載せています。前に作った時より難しく感じます。細分化されたパーツにそれぞれ意味があり、それが分かるのが形になってきてからなので、それぞれのパーツを組み立てている段階では正しく接着できているのかいまいち分かりません。そういう意味でもこの辺は一気に組み立てたほうがすぐに微調整できるんだけど、けっこう労力がかかる部分です。機関砲自体は手のひら半分以下のサイズでも組み立て大変でした。
このキットはすごく良い出来です。複雑な多面体で装甲板のパーツ構成が複雑なのに組みにくい部分が無い。全体的なパーツが繊細で小型車両の精密度が上がります。
瞬間接着剤の凝固剤を大量に使ったら薬きょう回収ネットが白くなってしまいました。たぶん回収ネットがないと薬きょうが転がって隙間に挟まったりして銃座が回転しなくなるのかな?そう考えると重要アイテムですね。
(2019/12/11)
長方形のパネルを何枚も接着するうちに隙間ができてしまいました。光硬化パテで隙間を埋めています。
牽引ワイヤーは車体への接着が大変なのでインスト無視で自己流で取り付けました。
おまけに付いている弾薬ケースなどをいくつか組み立ててみました。車内が狭いのであまりレイアウトする場所も無いかなぁ。
(2019/12/13)
昔、20mm対空機関砲単体を組み立てたときに使用したフィギュアです。
前にも書いたけど兵士C、D、Eのランナーが2枚入っていました。AとBはありませんでした。なのでせっかくだからこの38(t)対空戦車に合わせてみようか。
昔のキットの割にけっこうパーツがバラバラです。ドラゴンの初期のフィギュアだと1/35スケールよりやや大きいラグビー選手のようなフィギュアがときどきありました。トライスターは割と小柄な、というかこれで通常なのだろうけど、適正サイズで車両に合わせやすい。
対空機関砲を台車に据え付けた後なのでフィギュアが合わせにくいです。無理やりねじ込みました。
もう一組のランナーが入っていなかったのでヘルメットが無いんだよね・・・。それと20mm機関砲のマガジンはこのキットの余りを持ってきました。
(2019/12/15)
黒で下塗り。オープントップで奥まった部分がたくさんある車両なので一応暗い色で吹いておいた方があとで楽だと思う。
ユニフォームの塗装などを行ったらだいぶ兵士らしくなってきました。
今回は航空機用のダークグリーンを使用してみました。なんだかくすんだ感じの色ですね。ちょっと好みと違うかも。
(2019/12/17)
ようやくドイツ軍の対空車両が完成しました。トライスターには珍しく分かりにくい組立説明書でした。38t戦車の派生型で20mm機関砲のランナーと組み合わせているので複雑になってしまったのでしょう。間違いが散見されます。ホビーボスの取り扱いになってもこういうのは直ってないんだろうなぁ。
マーキングは最初は第2装甲師団にして迷彩塗装を選びました。デカールを貼り終わって気付いたんですけど師団マークは特に無くて番号だけでした。ちょっと物足りないので第12装甲師団の師団マークを貼ってしまいました。まぁ、第12装甲師団でも迷彩塗装くらいはしていたでしょう、きっと。
第12装甲師団はたしかYみたいなマークだったような記憶があり、なんか変だなぁと思って調べたら、取説のマーキングってこれ間違っているんじゃないかと思います。第12装甲師団ではなくて第12 SS装甲師団ですね。ヒトラー・ユーゲント師団です。けっこう有名なクルト・マイヤー少将が司令官だった時期もあります。1944年6月にはノルマンディーで連合軍と対峙しており、その後ソ連軍とも戦闘を行っています。ヒトラー・ユーゲントのノルマンディーにおける勇戦は敵味方に認められているもので、この時期が戦力的に最も充実していました。
ウォッシングをして放置していたら銃座を回転できていたのに固定されてしまいました。無理やり動かすと壊れそうで恐ろしい。そういえばウォッシングをジャブジャブやるとこういうリスクがあったんですよねー。でも前向きに固定されたのは救いです。
車両上部に付いているコの字がたの枠は味方への誤射を防ぐために砲身が下になり過ぎないよう防止するためのものだそうです。たぶん戦闘中に射手が興奮して周りにいる兵士やトラックにも射撃してしまうことがあるんじゃないでしょうか。20mm機関砲で撃たれたらたまらんね。
弾薬ケースを塗装したものの、特にレイアウトする場所が無いです。
武装親衛隊の車両らしいのでフィギュアは無理やりでも親衛隊の階級章にでもしておくかな?本当は国防軍のつもりで作っていたんですけどね。