2008年11月から2009年1月にかけて製作したものです。
タミヤから今年の夏にリリースされたほうです。一昔前のキットはF型でアフリカ軍団のフィギュアも4体付いていて、安くてそれはそれでなかなか良かったと記憶しています。小学生のころに1度、何年か前にもう一度作った記憶があります。その後アランのキットも作ったのでけっこうII号は製作していることに気づきました。アランのキットはけっこう大変だったのでそれよりよっぽど気軽に組めそうです。
足回りのパーティングライン処理がタミヤのわりに面倒でしたが組み立てはさくさく進みます。見えるところはパーティングラインを処理して、よっぽど下から覗き込まないと分からないようなところは気分しだいで処理します。あんまり気にしなくても良いかな。
ベルトキャタピラよりよほど質感が増したようです。キャタピラの重みでの弛み表現がグッド。転輪などの並びをきちんと直線を出しておかないとキャタピラがずれてうまく接着できない時がありますが片側一気に組むとそういうときでも力技で修正できます。上半分だけ組んで残りは明日にしよう、などと思っているとうまく接続できなくなる可能性があるのでここの工程は一気にやったほうが良いかと思います。
(2008/11/29)
ほぼ組み立て完了しました。ここから見ると砲塔の増加装甲に隙間が見えるのでパテ埋めしておいたほうが良いかもしれません。さくさくと組み上がってストレスも無く作りやすいキットです。
決算期間中でしかもアシスタントも退職し戦力低下の中でも、さくっと組み上がるのはタミヤだからでしょう。細かいところは良く分かりませんがとにかく組んでみました。パーツの指示書ではC型と書いてある部品を使いましたがABCとそれほど変わりは無い気もします。キャタピラの雰囲気もベルトよりはよっぽど上出来だと思います。
(2008/12/03)
タミヤのキットにはクリヤーパーツが付いていなかったため自作しました。というかヘッドライトをくり抜いてシルバーで中を塗装した後、透明エポキシ接着剤を充てんさせただけです。
実車写真を見るとけっこうフロントに予備キャタピラと牽引ロープを装備している車両が多いので再現しました。ロープはステンレスワイヤーと板おもりで適当に自作。キャタピラもキットのあまりをくっつけてキャタピラ止めもこれまた適当に自作。
(2008/12/07)
マフラーカバーはエッチングパーツでなかなか雰囲気が出ています。念のためカバーをつける前にマフラーを塗装しましたが特に塗る必要も無かったですね、これなら。タミヤのジェリカンセットから2個ほどを車両後部に乗せておきました。
(2008/12/07)
(2008/12/07)
基本塗装完了しました。ジャーマングレイに少し白を混ぜて明るくしておきました。ウォッシングの段階で色味が落ち着くかと思います。パラディンのあとなので車体が小さく感じます。塗料もあまり消費しないし。
(2008/12/29)
I号戦車は元々訓練用で機関銃しか装備していなかったため、戦闘に有用な戦車を早急に開発する必要がありました。そこで開発されたのがこのII号戦車です。エンジンは140hpで最大速度は時速40kmでした。
55口径2cm機関砲と7.92mm機関銃MG34を1門ずつ装備しI号戦車に比べると格段に武装強化されました。しかしながら対ポーランド戦にて初期のII号戦車の装甲では不足だと分かりこのキットのA-C型では増加装甲が施されています。小型ながらヨーロッパ開戦初期からアフリカ戦線、ロシア戦線等で活躍した戦車です。
マーキングはフランス戦役での第4装甲師団第36戦車連隊のものです。多少デカールのイエローの発色が薄い気がします。鮮やかな黄色は暗い車体色だと難しい。
第4装甲師団はポーランド戦にも参戦し、以後バルバロッサ、モスクワ攻略、クルスクと転戦しました。退却戦にて消耗しながらワルシャワ防衛の後に第3装甲師団に編入され最後のドイツ本国防衛まで戦いました。ポーランド戦以降、独ソ戦を粘り強く戦い抜いた師団です。
マフラーの辺りはエッチングパーツで薄くリアルに仕上がりました。ウェザリングはヨーロッパ系の土をイメージして明るめのパステルで足回りを汚しました。
車体下部は土色のパステルで土埃として、上面はもう少し白っぽいパステルで瓦礫の埃っぽさを表現してみました。
ジャッキ台の塗装には結構気合を入れたのですがここだけ雰囲気が違いますね。艶々して新品みたい。もう少し木目表現を入れたほうが良かったかも。とにかく通常よりは質感が増したかと思います。今回、デカールは珍しくシルバリング回避できました。ナンバーは一文字ずつデザインナイフで余白を切り取って丁寧に貼り付けました。毎回丁寧にやればよいのですが気分しだいで横着するときが多いんですよねぇ…
フィギュアの顔はレジン製のSS隊員を無理やり1940年の戦車兵にしました。ちょっと無理があったか。略帽の形状もこれでよいのか定かではありません。戦車兵が乗っていると車体の大きさが感覚的に分かるので良いかと思います。黒い戦車服が汚れすぎたのが失敗か。黒だと陰影が極端で難しいんですよね。
でも良く見ると塗装前の顔のほうが凛々しいではないですか!ちょっとショック。もっと顔塗り練習しないといけませんね。
この写真が一番綺麗に写っているかと思います。タミヤのキットは作りやすくて楽しくてよいですね。フィギュアも付いているので雰囲気が上がる(気がする)のも良いです。肩章と襟章はデカールを使いましたがこの距離からフィギュアを見ると結構締まった感じでカッコ良い。今回の製作も楽しめました。
(2009/01/11)