小さいけど精密な出来に感心したバルカンスケールモデルズのマーク6戦車です。2014年2月から3月に製作しました。
ソチオリンピックも無事に終わってなんだか大仕事をやり遂げた気になっていましたが、気が付けばただの応援要員でした。
だいぶ前からストックになっていたバルカンスケールモデルのマークVI B型軽戦車を作ってみることにしました。以前、イギリスの2ポンド砲も同じメーカーで作っていますのでなんとなく感じは分かっています。このメーカーはイギリスものが得意なんでしょうかね。
(2014/02/23)
部品数も割りと少ないし楽勝ですね・・・、と思っていたのですが。
なんかスプリングがごちゃごちゃとたくさん入っているし組み立てが難しい。説明図は内容てんこ盛りでドラゴンと似ています。1mm以下の大きさの部品もありますが頑張って作ります。
スプリングは大小あり、それぞれ長さも見た目はほとんど分からないのですが長短あります。細いスプリングはなくても問題ないんじゃないかなぁ、なんて思いました。適当に組んで行き詰ったのできちんと整理して組みます。
プラスチックの質はドラゴンよりずいぶん柔らかめです。最終的にどう落ち着くか分からない部品もありますが少しずつ車体を組んでいきます。
(2014/02/23)
説明書では車輪に細かいキャタピラを付けながら少しずつ組んでいくようなニュアンスでしたが、車輪はまとめて接着しておきました。この方が後で楽だと思います。
キャタピラは部分連結で組み易いです。ここまで小型の車両だと連結キャタは細かくて組み立てが難しそうなので、これくらいでちょうど良いのでは。細かいキャタピラは一つも部品を無くせません。ちょうどピッタリしかないようです。
(2014/02/26)
なんだか最近、ビットコインのマウントゴックスやらウクライナ情勢やらで騒がしいです。クリミア半島は地政学的に見るとロシアにとって影響力が無くなるのは致命的なんでしょうね。アメリカのキューバみたいなものか。とりあえず、軽戦車の組み立て終わりました。
エッチングパーツとプラパーツ、両方選べますが、できる限りエッチングを使用することをお勧めします。このキットではエッチングのほうがぜんぜん品質が良い。
プラパーツのモールド、部品によってシャープなものとだるだるなものの落差が激しいです。全体的にはとても良い感じ。
なにか良いイギリス戦車兵のフィギュアが無いかと思っていたらちょうどよさそうなのがありました。ミニアートの英国戦車兵セットです。
イギリスの戦車兵はノルマンディ戦あたりからは作業服を支給されていたが、それ以前は歩兵の軍服とほぼ同じようでした。Mark VIが主に運用されていたのは大戦の前半であろうと思われるので、後半に出てくる作業服の戦車兵を合わせるのはちょっとよろしくない。もちろん絶対無いとは言えないけれど。塗装はグリーン系統なので北アフリカ戦線もちょっと合わないでしょう。ごにゃごにゃといろいろ考えていると先に進まない。
(2014/03/02)
ただ、戦車兵の作業服と歩兵のユニフォーム、ポケットの仕様と足元くらいしか変わったところがなさそうなので流用してみよう。ミニアートのフィギュアは手足のパーツフィッティングが大まかなので自分でこんな感じかなぁとポーズをとっていくことが多いです。
(2014/03/02)
左のほうがミニアートのヘッドで右がホーネットのレジンヘッドです。ミニアートのヘッドも味があってよいんですけど、うーん、今回はホーネットのイケ面をチョイス。この写真、光の当て方が悪いのか、両方あまりよく見えてないかも。
(2014/03/02)
自然なポーズでかっこ良いのではないでしょうか。このイケ面具合、反則でしょ。
結局、いろいろ考えた割には胸ポケットのモールドを普通にしただけでそのまま使っています。
光硬化パテはエポキシパテで丸一日待つところを、数分の光の照射で次にいけるのでお手軽です。なんかベトベトしますけど。あと、キャップがひび割れてくる。以前使っていた光硬化パテもキャップがひび割れて気に入らなくなって捨てたけれどまた同じことが起きています。仕様かも。
けっこう苦労して組み立てた足回り。スプリングが光っていて今の段階では目立ってグッドです。キャタピラのゲート処理が難しいですがもう少し目立つところをきれいにすれば良くなりそうです。
(2014/03/02)
カーキグリーンはインストのとおりの色レシピで作ったところ、Mr.Colorでは随分とかけ離れた色になってしまったのでグリーンと濃松葉色を少々混ぜて調整しました。同じ色調を再び行うのは難しいので、少々多めに作って後のタッチアップのためにとっておきます。余れば今後の違うキットでの混色の足しに。
(2014/03/23)
クレオスのMr.マスキングゾル改でクッキリの境目をマスキングしたところです。イギリス戦車はこれがめんどくさい。
それで、あとは大まかにマスキングテープでかぶせていきました。
マスキングをはがすのが面白い。Mr.マスキングゾル改は非常に使いやすいです。なるべく厚めに塗りましたが薄く塗ったところもきれいに剥がれました。ただし、立体的に入り組んだところに入り込んでしまうとものすごい食いつきなのではがすのが大変です。
デカールは2パターン選べます。カラーリングが派手なほうをチョイスしました。
(2014/03/23)
イギリス軽戦車のマークVI Bが完成しました。第二次大戦初期に多数運用された軽戦車です。
インストの説明によると、武装は12.7mmヴィッカース機関銃と7.7mm空冷機関銃です。武装はエンジンは88馬力、最高時速は35マイル(56km)でした。ヴィッカース機関銃はイギリス軍で第二次大戦を通して使用された重機関銃です。
今回は乾いてこびりついた泥をパステルで表現しました。けっこう明るめの茶色を何種類か使用しました。
泥だらけにしつつも上のほうは小ぎれいにというバランスが難しい。放っておくと際限なく泥だらけにしてしまいそうでした。
部隊マークはインストのとおりに貼りましたが、何を意味しているのかはドイツ戦車ほど詳しくないのでよく判りません。ただ、犀のマークは英国第一機甲師団の所属です。デカールはやわらかくてデリケートです。最終的につや消しを吹いてよい具合になりました。わずかに段差が見えますが。
両脇のヘッドライトはオリジナルと形がちょっと違いますが、透明ランナーを加工して作りました。この方が主張してて良いかと思います。
第一機甲師団は1940年、フランスでドイツ軍に敗れてから、翌1941年10月に再編成されエジプトに行っています。この車両は時期的にフランスでの作戦中という解釈でよいかと思います。
車体前部の金色の物は消火器?黄色に塗ってからゴールドでドライブラシしました。マフラーは3色ほどのパステルをまだらに塗りつけて錆びを演出しています。上記の消火器と同様、良いアクセントになっているかと思います。
フィギュア自体、それほど大きくないですが比べると車体がいかにコンパクトか分かります。