初期型のパンター戦車です。2014年10月の製作です。
ドラゴンのパンターD型、プレミアムキットを製作します。エッチングパーツや金属砲身が付属した豪華なキットです。今も流通してるのかな?ドラゴンはこういう良質なキットをたくさんリリースしてるので定期的に再販して欲しいものです。安定供給とは無縁のメーカーなのが残念なところです。
パンターもドイツ戦車ファンの必修科目ですが、傾斜装甲でドイツ戦車らしくない部分もあり好き嫌いが分かれる車両ですかね。私は過去にG型も作ってみましたが、シャーシの側面が見えすぎることを除けばなかなか気に入っています。
(2014/10/04)
足回りは千鳥格子の車輪で奥まっているため黒をあらかじめ塗装しておきました。ただし、後から考えると本当に効率的なのかは疑問が残ります。もう少し塗装手順に工夫の余地があるところです。
いろいろな部分にエッチングパーツを使っているのでシャープな印象があります。エッチングパーツが薄すぎて苦労するところがけっこうありました。特に予備キャタピラの留め具なんかは難しかったですね。
パンターのアピールポイントの一つがキャタピラのたるみと考えますので付属の防弾板はフルには装着せず、左右とも車両後部に少し取り付けました。
車両後部の小物入れにマフラーの熱を防ぐ板のようなものが付いています。ドイツ戦車は細かい部分にこだわっています。
右の防弾板、ぶつかったり引っかかったりで少し歪んでおり、小火器の銃撃痕を付けてみました。
砲身の留め具のチェーンはエッチングパーツで再現するとけっこうリアルな形です。細かい部分ですがここ、かなり気に入りました。
パーツの選択肢が無数にありややこしく、資料がないと作れないんじゃないかな。組立説明書は相変わらずややこしい。自分の場合はあまりこだわらずに見た目のかっこよいパーツを取り付けただけです。エッチングパーツの取り扱い、まだまだ下手っぴなんですが、今回はほとんど全部使って組み立ててみました。けっこう大変だった。
スモークディスチャージャーは金属にする意味があるのか疑問なんですけど、塗装前に見るとなんとなく特別な印象があります。これでメタル製キャタピラに変えたら完璧か。
エンジンルームのメッシュがあるとなしでは印象ががらりと変わるのでこの部分は付属していてありがたいです。
フィギュアは戦車兵を2体ほど付けてみました。右はモデルがミハエル・ヴィットマンらしいですがあまりこだわり無く横に立たせてみます。ヴィットマンはパンターに乗ってたかな?たぶん乗っていないので彼はただの一戦車長ということにします。
クルスク戦車戦のパンターです。夏の作戦なので迷彩塗装はダークグリーンなのでしょう。なかなか良いランダムさで吹けたんじゃないかと思います。ウェザリングをぜんぜん施していないのでまだおもちゃのようです。今回は足回りをメインにけっこうきつめに汚してみたい。
(2014/10/04)
パンター戦車はA型、G型、F型等ありますがこのD型が最初の実戦デビュー車両でした。番号をばらばらにしてソ連軍を混乱させると聞いたことがありますが、実際は開発着手順のようです。ただ、はっきりしたことは解かっていません。
今回はわりと足回りの泥や錆の汚れをヘビーに表現してみました。
マーキングは1943年夏のクルスク戦車戦に参加時の装甲擲弾兵師団グロースドイッチュラントのものです。インストにはカラチェフ付近とあったので、だいぶクルスクからは北西のためホントに夏なのかよく解かりません。クルスクならこの迷彩パターンが一番似合うんじゃないかな。
どのあたりで泥汚れを控えめにするか難しいところです。てっぺんまで汚すと見た目が本当に泥の塊になってしまうし。
キューポラのハッチと前部ハッチの左側は取り外しが出来るようにしておきました。キューポラハッチは中がちょろっと見えるのもかっこよいかと。左側ハッチはフィギュアを座らせるためです。
エンジン周りの汚しが単調になってしまったかな。豹の部隊マークがシンプルだけどかなりかっこ良い。
車外装備品の金属部分は少し光らせました。泥で灰色や茶色だらけだと暗い戦車になってしまうので少しアクセント。
サイドアーマーも適度に錆を描きました。キャタピラは複数の色のパステルでウォッシング気味に塗装しましたが、パステルは濡れているときと乾燥したあとは色調がガラッと変わるのでコントロールしにくいです。ある程度はエナメルでウォッシングをして仕上げにちょっとパステルくらいが良いのか、今後検討の余地ありです。
パステルで泥を表現した部分、最終的にクリアコートはしたのですがなかなか定着せず多少粉っぽさが残るのは致し方ないところなのでしょうか。
あまりふんだんにパステルの上からコーティングを掛けるとオリジナルのパステルの色合いが変わってしまうし、完成したらそっと飾っておくのがベストかなぁ。パステルが定着しないのもちょっと気持ち悪いんですよね。
ところどころエッチングパーツを使った部分がシャープなモールドなので、いくぶん効果があるかと思います。
キャタピラと転輪の汚しがこの模型の見せ場かなぁ。ちょっとしつこくなりすぎたか。全体的には良いバランスかと思うんですけど。
インジェクションのヘッドですが今回はなかなかイケ面に塗装できました。
こちらは戦車長、夏なのになんでグローブしてタバコを吸っているんだ?という突っ込みはナシで。操縦手なら実際に夏でもグローブ位していたかも。バイクやロードバイクなら年中グローブをはめますし。
戦車長と操縦手のツーショット。両名ともまぁまぁよく塗れたんじゃないかな。
パンタークラスの戦車に乗っていれば負ける気がしなかったんじゃないですかね。3号や4号に比べてかなり火力も防御力も高くなっていますし。自信ありげな顔つきです。
戦車兵と対比すると長い砲身が印象的です。エッチングパーツの組み立てとウェザリングで苦労しましたが全体的にはまとまったほうかと思います。楽しく製作できました。
(2014/10/11)