トランペッターの砲兵セットだけかなり前からストックしていたので、それだといくらなんでも使い道がないだろうということでこちらも数年前にゲットしていたものです。
このキットはあまりにも組立図の部品番号の誤植が多すぎます。今までに組んできたドラゴンのキットの中で一番凶悪な説明書だと感じました。いつもの微笑ましいといえるくらいの塗料のスペル間違いではなくて途中で投げ出したくなるレベルでした。実際にこのあたりで3月ごろに投げ出してしまいました。それではいくらなんでも別にストックしている砲兵も浮かばれないので組立再開しました。自動車だったらリコールどころの騒ぎじゃないんじゃないかな。組立にくいったらありゃしない。せっかく部品がシャープなのにドラゴンのキットはいつもそう。なんて、いまさら言っても始まらないか。
A47の筒状の部品をはじめ、取り説に指示のない部品が多かったり、指示間違いや取り説の部品番号違いが散見されます。真鍮製の油圧ピストン?に繋がるプラの部品は写真のようにプラを接着したら間違いでした。本来は左のでっぱりが蓋になるように金属の筒と接着してプラの筒はなかで可動させねばなりません。って書いても解かり難いですね。
車輪と砲の台座部分を組み立て中です。このあたりは構造が複雑で組立説明図を見てもいまいち分からない部分が多いです。しっくりこない部品はとりあえず切り出したけれど接着しないで後日考えることにします。
はい、車輪です。間違いあるかもしれないけど分かりません。ぱっと見では問題無さそう。やっぱり非常に疲れたからフンクワーゲンの仕上げでもしようかな。
(2015/11/05)
組立説明書の悪いところばかり書いてしまいましたが、大砲の2本の脚の部分はたくさんの部品がくっつくのでわかり難いけれど、右からと左からの部品取り付けレイアウトが図示されているので難なく組み立てられました。
組み立てが終わったので様々な角度から記念撮影。なんか間違ったところも多々あるのかな。
金属製の砲身はすごくいい。この頃のキットにはよくメタルバレルがはじめから付属していて今考えるとサービス精神旺盛だったなぁと思います。金属製だと真円が容易に出るので精密感が増します、と言うかそんな気がします。自己満足かも。
ちょっとパズルっぽい組立プロセスで、想像以上に大変でした。 15cm重榴弾砲はかなり大きいです。今まで手のひらに乗るような小さい大砲を作ることが多かったのでこの存在感は面白い。
測定器は地面と垂直なほうが見た目が良いかと思います。はじめに垂直に調整したつもりでも、砲架の高さと最後尾の反動の滑り止めの高さの関係で斜めになってしまうので最後に調整しました。
(2015/11/21)
砲弾がたくさん付属しているので製作中で形を整えています。パーティングラインの処理がけっこう面倒くさいです。
ほかにもゴザというかむしろというか、砲弾を並べておくマットのようなものと発射炸薬らしきものなど細かいグッズがあります。
基本色はジャーマングレイとしました。
(2015/11/26)
うーん、失敗しました。いつの間にかおそらく接着剤を垂らしたのでしょう。タイヤの一部が溶けてしまいました。まぁ、泥はねだョ、と言ってごまかしたいのですが見れば見るほどそうも見えません。
ここを泥はねにするとバランスよくすべてぐちゃぐちゃにしないといけないのでやっぱり修正しました。光硬化パテを盛ってそれらしく削ったのですが凹凸があって難しかったです。でもそのままスルーしたよりはずいぶんマシになりました。
小物を塗装したり細部を塗装したりと、もう少しで完成かなぁ。
(2015/11/28)
15cm sFH18はドイツ軍の主力重榴弾砲です。自動車化された車体ではフンメルに搭載されていました。終戦までに約5,500門生産されました。
このキットは仰角など可動できる部分がありましたが耐久性が心配だったので強固に接着しました。もうちょい大砲が上向きでも良かったかなぁ。
こうして見ると、説明書は解かり難かったけれど、アイテム自体は間違いなくかっこ良い。
金属製の砲身はヤスリがけの手間が省けて形も正確なので取り扱いやすくて気に入りました。
測定用のポールの赤と白の境目をフリーハンドでまっすぐに塗装するのは難しいです。なにかフリーハンドで直線をきれいに描くコツなんてないのかな。
特に派手なチッピングを今回は控えました。ウォッシングで微妙な表面の変化を出して軽くドライブラシでエッジを強調しました。汚さない砲弾と並べたらこれくらいがちょうど良いんじゃないかな。
分かりにくいんですけど、シャベルやつるはしなどの工具は支柱の横についています。サビと金属のこすれ具合をバランスを考えて塗装しました。
なんだか今回はやたら赤白の棒を作った気がします。大丈夫なんだろうか?模型的にはアクセントが増えてよいかな。
ドラゴンといえば・・・。現在、発売予定中のパトリオットを待っているのですが、今年の春から発売予定でまったく実行に移されない。ドラゴンは一時期は天下を取った感があったのにホント残念です。でも、うちのストックにもドラゴンのレガシーがたくさんあるんですよねぇ。すいません、ドラゴンはキットの大幅値上げもしているし、なんだか文章が恨み節になってしまいました。とにかくはよパトリオットを。
今回の塗装手順 本体とリンバー
1.ジャーマングレイを全体にエアブラシ塗装。
2.ジャーマングレイに白を混ぜた明るいグレーで広い部分を軽くエアブラシ塗装。
3.黒を砲口と少し奥まった部分にエアブラシ塗装。
4.タイヤ、砲弾挿入部分、照準スコープなどの塗装。赤白ポールやつるはしの塗装。筆塗り。
5.デカールの貼り付け。
6.Mr.Colorのクリアーで全体をエアブラシ。
7.こげ茶色やダークイエローを混ぜたエナメル溶剤でウォッシング。
8.錆び色のパステルをエナメル溶剤で混ぜてウォッシング。エナメルクリアーを混ぜるとパステルの定着に良いけどギラギラするかも。そうしたらつや消しコーティング。
9.バフやサンドイエローでドライブラシ。
10.メタリックで金属露出部分をドライブラシ。
砲の根元は黒系で塗装してからかるくメタリックでドライブラシをかけました。
砲の左側のボードは距離の換算表だと思います。エッチングパーツでモールドがくっきりしていたのでこのままでも良さそうと思っていたのですが。
少しドライブラシをかけてモールドを浮き上がらせました。字が読めそうなくらいの細かさがでて満足です。
リンバーは火砲の前車と言う意味だそうです。はて、前車ってなんだろうときりがないんですけど要するに輸送用の補助輪のことかな。本体と同様にモールドがしっかりしていて良い出来です。
ウォッシングやドライブラシでマットなどの備品の質感がだいぶ良くなりました。
右の先っちょが丸いのが対コンクリート弾(Gr.19 Be)、左が 軟目標用の一般的な榴弾(Gr.19)。
実は意外とこの小物たちの塗装も大変でした。大砲と並べると射撃中のポーズとあいまって臨場感が増します。
大砲は戦車に比べるとそれほど見所はないかなぁと思っていたんですけど、完成してみるとバシバシと写真を撮ってしまいました。結局はかなりカッコ良いので気に入りました。非常に組み立てにくかったのは事実なんですけど・・・。あとはフィギュアか!!
(2015/11/30)