フィギュアの自作はいま思えば無謀な気もしますが、製作はとても楽しめました。2008年2月から8月に製作しました。
8輪装甲車を製作した後で再びタイヤものを作りたくなりこれに手を出しました。枢軸軍の大型軍用乗用車です。箱絵のようなドライバーだけではなく今回はもう少したくさんフィギュアを搭乗させようと思います。
(2008/02/11)
ある程度組み立ててから車内をエアブラシするつもりでこの辺まで組んでみました。シャーシ下部も精密に再現されていて良い感じです。
タミヤのキットはパーツの合いが良くて驚くほど簡単に組み上がります。ヘッドライトはカバーをはずした状態にしたかったので、クリアーパーツを使っています。内部はシルバーで塗装してクリヤーランナーで丸い電球を作り埋め込んであります。ヘッドライト自体は縦横に線を軽くけがいてライトレンズのように表現をしました。
(2008/02/24)
予備ジェリカンはキットには特にベルトがなかったのでプラ板にて付け足しました。
車内の奥まったところは後で塗装しにくいと考え、ダークイエローであらかじめ塗装してあります。今回も多少変化を持たせる意味で前輪を左方向に切った状態にしました。
兵員輸送が任務の車両なのでなるべく多くの兵隊を乗せることにしました。タミヤ、ドラゴン等のフィギュアから流用したものもあれば、エポキシパテで胴体、真鍮線で手足をおおまかにポーズ決めしたものもあります。1944年あたりの服装や被り物が入り混じった雑然とした雰囲気を目指します。胴体はただエポキシパテをただ単にねじったものではなくある程度胴体の大きさにしたものを使うべきでした。胴体と手足のバランスや首の長さなどがポーズきめの段階でよく分からなくなってしまいました。
(2008/03/08)
車両に絡めるとこんな感じです。相継ぐ転戦による戦闘で疲弊してはいるが、まだ士気は旺盛な部隊を表現できればと思います。兵隊の顔も疲れているけどまだ戦える気分が出ていれば良いのですが。助手席にいるのは士官にして、他の兵隊もピストルやナイフ、対戦車兵器等何らかの武器をちらつかせている状況にするつもりです。
数ヶ月放置状態でしたがやっと基本色の塗装をしました。後ほどレッドブラウンを迷彩で塗装します。
(2008/05/18)
インストの塗装例とは違いますが自分の好みでレッドブラウンのまだらで迷彩塗装しました。ちょっと気色悪いですが慣れてくると意外とかっこいい気がします。
(2008/05/18)
おおまかなポーズを決めて各人員を車両に乗せてみました。アホらしいポーズの兵士もいますがとりあえずやる気をアピールしています。普通こんなやつらいないか…こうして見るとただのならず者集団みたいです。ちょっと酒でも入っているのか?運転手のハンドルフィッティングが結構面倒でした。
(2008/06/07)
(2008/06/07)
とりあえずやる気満点の後部座席の3人組です。エポキシパテで何とか軍服を着せたのですが服のしわが不自然なので、後ほどリューターで少し修正してみます。あまり変わらないとは思いますが…真ん中の兵士、持たせる銃間違えた。もう接着してしまったのでこのまま行きます。
(2008/08/02)
指揮官、人相悪すぎです。これは葉巻でも咥えさせないとさまになりません。ドライバーのヘッドも不敵な笑みを浮かべていてなかなか良い感じです。腕だけエポキシパテの色でなんかバランスが悪く見えます。ま、ほんとにかなりバランスよくありませんが。
(2008/08/03)
ヘルメットの兵隊は結構まじめな顔つきです。あまり銃が重く感じられないのでもう少し手と密着させるべきかな。まだ接着していないのでもう少し改良します。でもこの人、胴体が細すぎちゃったんですよねぇ。
(2008/08/03)
バズーカを持った兵士は演出過剰ですがやる気を見せました。こんなところでぶっ放したら前の士官が飛び上がるでしょうけど。まぁ、人数もそうですが賑やかなのは良いです。前に座っている士官のクラッシュキャップは形が微妙で形を整えるのが難しいです。
(2008/08/03)
一番前、フロントに座っている兵士で全て完了です。左手が浮いているので修正の必要ありです。髪の毛つけるの忘れてました。あとで追加しないといけません。
(2008/08/07)
マーキングはドイツ軍の精鋭部隊、グロスドイッチュラント装甲擲弾兵師団の所属としました。私、グロスドイッチュラントは武装SSの部隊なのかと思っていましたがドイツ陸軍の部隊だったんですね。東部戦線のスペシャリスト集団です。この部隊は独特の部隊章もあるようですが今回のフィギュアは何も考えてませんでした。とりあえずたくさん乗せようというだけなので。
(2008/08/11)
シュタイヤーは第二次世界大戦中のドイツ軍主力軍用乗用車です。1.5トン乗用車で定員は8名でした。舗装道路上では時速100kmも可能で空冷エンジンも信頼性がありドイツ軍将兵に好まれたそうです。この模型の設定は、1943年末か44年あたり、ドイツ軍が徐々にソ連に押されてくる時期です。常に少ない兵力で長い戦線を支える必要がありグロスドイッチュラントのようなエリート部隊は転戦に次ぐ転戦で忙しかったかと思い、武器満載で移動中ということにしました。
今回は製作者のヤル気先行で仕上がりはいまいちでした。フィギュア満載でスクラッチというのは普段それほどフィギュアを作らない自分としては求められるスキルが多すぎたような気がします。ポーズと服のしわ等(要は全てですが)今後、研究と研鑽が必要です。
ご興味のある方は是非簡単な製作記もご覧ください。ただの泥人形ですが…いや、ホントにフギュアは難しい、でも作っていると楽しいですね。
右下のヘッドライトの脇にマーキングがあるようにグロスドイッチュラント師団の兵隊という設定です。ちょっとウェザリングで見難いですが…
戦意旺盛なエリート軍団です。転戦中という設定。
フィギュアの表情は写真撮影のライティングでずいぶんと変わってしまうものです。ゲゲッ、思い出した。指揮官に葉巻を咥えさせようと思っていたのに忘れていた!→一番下の写真で葉巻を付け足しました。
肩章や襟章はタミヤのドイツ兵階級章デカールセットを使いました。(全員ではありませんが)おかげでここだけは良い感じです。グロスドイッチュラントの袖章は筆で塗ってからデカールがあることに気が付いて、結局使いませんでした。これが筆で綺麗に書ければかなりすごいんですけどねぇ。
泥人形1号、二等兵なのでタイヤのフェンダー上に座っています。歩兵突撃章を左胸に、戦車撃破章を右上腕に付けている勇敢な戦士です。マシンガンと手榴弾を持ってヤル気をアピール。でも歩兵突撃章は3回攻撃に参加したらもらえるようで参加賞のようなものかもしれません。
泥人形2号、3号。写真の画像も拡大しすぎて粗くなってしまいました。左の士官はこの車両のリーダーです。1級鉄十字章を左胸に付けている有能な隊長です。ドライバーは、まぁ普通の運転手ですね。かなり運転に集中しています。
バックシートにいる泥ソルジャー達。一般突撃章や2級鉄十字章をつけた兵隊も混ぜました。サブマシンガンやナイフを手にとってヤル気をアピール。
一人冷静に機関銃を持つ兵隊。よく見ると対戦車兵器を持っている右の兵士の頭をかすっているので危ないですね。でもまじめな表情もいい感じです。
軍服のフィールドグレイも生産工場や生産時期によって色の具合は様々だった様です。少し色調をばらしてみたのですがウォッシング等やっているうちに元に戻ってしまったかもしれません。
2月くらいから製作を始めましたが途中いろいろな模型に手を出していて完成が遅れました。出来は???ですがとりあえず完成してほっとしました。誰もいないよりは結構雰囲気アップしていると思いますがどうでしょうか? 車両との一体感に留意してポーズを決めたつもりですが微調整は難しいですね。戦車兵に比べて装備が多いのも大変です。フギュアもこれに懲りずまた挑戦してみようかと思います。