他社からシュトルムティーガーがリリースされると思いだしたように古いキットに手を付けるというのは、積み人の習性なのだろうか。今回はこのAFVクラブのシュトルムティーガーを製作してみます。久しぶりのビッグキャット系と言えばそうも言えます。
内側にバネを仕込んで可動式になっておりキャタピラの弛み具合を調整できます。かなりテンションが掛かり強度の心配があるのでキャタピラを巻いた後はバネを外して接着してしまった方が良いと思う。あとで内側が破損したら修正が難しそうです。というか個人的にはバネ不要。
サスペンションが可動式なのでジオラマで凸凹した地面でも良くフィットしそうです。
ここで連結可動キャタピラを導入。パッケージは初期型の履帯のようですが今回は後期型のタイガーI用の履帯を使用しました。前期型も手元にありますがこれは今度タミヤのタイガーIを作るときにキープしておきます。
老人と宇宙 シリーズのSF小説を読んでいます。これって世界設定は一緒だけども各巻で主人公が変わるんですね。同じ主人公を追っていく方が好きなので拍子抜けしちゃいます。裏表紙や後書きをなるべく読まないでいきなりストーリーに入るのであとでびっくり。簡単に言うと75歳以上のおじいさん、おばあさんがスーパーサイヤ人みたいに最強な肉体を手に入れて、宇宙人との戦争で活躍する話。脳の真ん中にも小型コンピューターを埋め込んでいる。今のSF小説は平気で肉体改造するものが多いですね。しかもその描写が医学生物学的にけっこう細かい。
(2018/11/05)
このティーガーやキングタイガーやパンター系の車両のちょっと弛んだ感じのキャタピラが好きです。連結式キャタピラだと割と簡単にこれが表現できるのが良い。
このキットのサスペンション可動だと連結キャタピラを組み込むときにグニャグニャ曲がってやりにくいったらありゃしない。流し込み接着剤で全部固めました。車高が少し低くなっているかもね。
ツィンメリットコーティングに使用するタミヤのエポキシパテの色も違うのでよけいにまとまりがなく見えます。
(2018/11/07)
臼砲の内部は何にもディテールが無いので、エッチングシートにライフリングが切ってあり、それを丸めて筒状にして内径に貼り付けるようになっています。さすがAFVクラブ、よく考えています。金属シートなので丸めてきっちりと貼るのが難しいです。ガスコンロであぶって焼きなましてから丸めました。失敗して多少密着が甘くなっても、あとで内径を黒く塗るからそんなに変な見た目にはならないかと思います。
小型の簡易クレーンが付いています。エッチングパーツやナイロンのロープでディテールは良好です。
メッシュのエンジンカバーがキットに付属しているのでとてもありがたいです。タミヤのキットだと別売りだし売り切れの時もあるし、売り切れだと法外な値段になっているときもあるし。パッションモデルのエッチングなどが運良く手に入れば問題ないんですけどね。エッチングパーツ無しでガンガン作るというのも有りか?
私としては珍しく別売りのアベールのエッチングパーツでクランプを作り直しました。あまりOVMの無い車両なのでディテールアップをするとよく目立って良いです。
フロントフェンダーや一部のサイドフェンダーを外して、今回はあえてキャタピラを目立たせてみました。
ツィンメリットコーティングの時にグリスを使用したのでマジックリンで油分を洗い落としました。あまり几帳面ではないので毎回洗うわけではないんですけどね。
ダークイエローとレッドブラウンとダークグリーンの三色迷彩です。第二次世界大戦後期のドイツ軍迷彩パターンはダークイエローの比率が低下していることを鑑み、他の二色の占有比率を少し高めました。
(2018/11/09)
シュトルムティーガーが完成しました。見た目に特徴のあるこの車体、いつかは完成したかったんですよね。38cm臼砲を装備しておりロケット推進の大砲だそうです。
シュトルムティーガーを生産するにはティーガーI重戦車を改造しなければならず、貴重なティーガー戦車を消費するのにかのグデーリアン将軍はあまり良い顔をしなかったようです。それで結局は生産されたのは18両のみでした。用途にもよりますがティーガー戦車18両のほうが活躍するだろうとは自分も思います。
ティーガーIの初期型が改造されたようで、結局は1944年12月までこの作業は続けられておりました。
塗装は1945年、西部戦線の第1001突撃臼砲中隊としました。おそらくボン近郊だと思います。このキットには全くデカールが無くて寂しいので国籍マークを独断で貼り付けました。
このロケット砲の弾薬はひとつ345kgもあり、簡易クレーンで車内に搬送していました。14発ストックできたそうです。装甲が撃ち抜かれて全部誘爆したら恐ろしいことになるな。
ピストルポートは内部まで再現されているパーツだったので、極細チェーンで内側から垂らす感じの追加工作をしました。
こういう特徴のある戦車。トンデモ兵器とは言い過ぎだと思うけど、こういう戦車がキットとして作れるのもドイツ戦車の魅力の一つだと思う。昔からタミヤでリリースされていたので、昔少年だった人たちの目にはなじみの車両だと思います。今回はたまたまAFVクラブのキットで製作しました。塗装やツィンメリットコーティング作業も含めて楽しく製作できました。
(2018/11/10)
コメント
ご無沙汰してます。
IDFセンチュリオンでコメントしたかったのですが、2作続けてスピード完成ですね。
グリーンが多めの大戦後期迷彩と鉄十字が似合ってます。
「どうせお前ら塗装するだろ」って事なのか、同一製品内のランナー成型色統一に拘らないのは
海外メーカー故のおおらかさですね(笑)
ズベズタだったか、プラが再利用だったのかマーブル色のランナーがあったなんて話も聞いたことありますし!
え?マーブル模様のランナーにはお目にかかったこと無いですけど見てみたい。ズベズダは過去に辛酸舐めたので敬遠してるからかなぁ。こんど手持ちでT-90があるので作ってみます。MENGのキンタもあるんですけど、コーティングが面倒なのでデカールを使うと思います。
ズベズダのT-90ですか、個人的にロシア戦車好きなので非常に楽しみです。
模型雑誌の製作記事なんか見るとプラが柔らかいのか、シャーシをプラ棒で補強してるのが気になるところです。
大昔のアーマーモデリングにそのあたりの記事が載っていたらしいのですが、あいにくそのへんは購入してませんでした。他のサイトを参考にしつつ見よう見真似でこんど製作してみます。ではでは。