AFVクラブの88㎜砲とドラゴンの砲兵セットを組み合わせてみました。2014年の7月製作。
リリースされた当時、2005年にはかなり品質と評判の良い8.8センチ高射砲を組んでいます。AFVモデラーなら作っておくべきといろいろなところで書かれていたので、いつかは手にしてみようかと思っていました。タミヤの名作キットすら作ったことが無いのでうまく出来るのかちょっと心配ですが・・・。
大砲キットの割にはパーツが多く、金属やビニールなどいろいろな素材があります。
過去の大砲キットと同様に、はじめのうちは自分の中では何をどう組んでいるのかあまりピンときません。細かい部品がたくさんあるので慎重に組んでいきます。説明書で解りにくい部品の取り付けは、いったい最終的にきっちり組み上がるのか不安な部分もあります。
なんとなく全体が解りかけてきました。砲の口径が88mmもあるとさすがに迫力があります。アルミ砲身なのもありがたい。
もう少しで砲の部分は完成です。金属パーツがところどころあると素組みでもなんだかすごいことやっている感が出てきます。でも、ホント組むだけでも細かくて大変です。砲の仰角は可動するようになっていますが、外れやすいのでどこかのタイミングで固定しようかと思います。
運搬状態と射撃状態から選べるので、射撃状態で組んでみました。あとはキャリアーの製作が残っています。こちらもけっこう大変そう。なかなかかっこ良くできたのでこうなるとやはりフィギュアを横に立たせてみたくなります。
(2014/07/19)
砲の運搬台座がほぼ完成しましたがナイロンのケーブルをリールに巻き付ける工程が残っています。これが難儀しそう・・・。台座の組立もけっこう細かい部品が多くて大変でした。
対空砲本体は防弾板を取り付けてとりあえず完成です。砲の仰角がどの角度で見ても非常にかっこ良いので固定してしまおうか迷います。
これ、塗装では入り組んだところが多そうですねぇ。エアブラシの塗料がちゃんと行き渡るかなぁ。
ナイロンケーブルも無事に巻けて完成しました。ケーブルはところどころ巻いている途中に瞬間接着剤を垂らすと一気にばらばらになって巻き直すことがなかったです。
運搬姿勢にしないと前輪部と後輪部、対空砲本体の3つに大まかに分かれます。いつも作っている戦車だと一つの塊でまとまるので、今回はなんだか少し落ち着かない気がします。
(2014/07/21)
防寒着を着込んでいるのでフィギュアの体形が若干ふっくらしている気がします。バリやヒケ、隙間が多くて少し整形が大変。
着座姿勢のフィギュアの定位置はこちらです。あまり表情が見えません。
キット付属のヘッドをレジン製ヘッドに交換しました。ちょっとうつむき加減でどよーんとした雰囲気です。だいぶお疲れの様子。
斜め上方を見上げている2体は顔がほぼ隠れているのでヘッドはキットのままです。一人は測距儀、一人は双眼鏡で敵機を見ています。
こちらが後姿。もう少しパーティングライン等の整形が必要です。ポーズはなかなか良いのではないでしょうか。
弾薬装填係の二人。右にある砲弾、砲尾にはエッチングパーツを使っており、フィギュアに持たせると見えなくなってしまいますが贅沢なディテールアップです。左のフィギュアはちょっと太り気味であごが無いんだよなぁ、あごが。そこがちょっと不満ですが世の中ハンサムばかりではないので問題なし。
立ち位置はばらばらですが、適当に配置するとこんな感じです。対空砲だけのときより少し臨場感が増します。本来は運用に際して10名くらい必要ではないかと思います。フィギュアを並べると88砲がけっこう大きいことがわかります。
(2014/07/24)
本格的に塗装を行う前にサーフェイサーを吹きました。以前、海外の方からメールで「全体にサフを吹く必要があるんでしょうか?」と質問を受けたのですが、サフを吹くと後の工程で均一に色が乗りやすいのでメリットがあるかと思います。
フィギュアを基本色で塗装しました。筆で塗装しましたが、エアブラシのほうが簡単だったかも。
(2014/08/12)
前回製作したIII号戦車H型に続いて今回もヘアスプレー技法を試してみました。冬季迷彩の白はもともと薄っすらと塗装していたという前提でところどころ剥げて下地のジャーマングレーが見えるという設定です。ランダムな剥がしを心がけました。戦場での応急処置的な冬季迷彩は剥がれやすい事もあったかと思います。
(2014/08/14)
ドイツ軍の88mm砲がようやく完成しました。弾丸発射時の初速が速く、装甲貫徹力があったので対戦車砲としても活躍しました。対空砲撃時の有効射程はだいたい7,000m程度でした。
ティーガーI重戦車やティーガーII、つまりキングタイガーにも搭載される優秀な砲で、ドイツ陸軍の屋台骨を支えたといえるでしょう。
苦労して組み立てただけあって、高射砲は単体でも他の小さめの榴弾砲や対戦車砲なんかよりもひときわ存在感があります。
今回、製作記にも書きましたとおりヘアスプレー技法で薄っすらと吹いたフラットホワイトを剥離させています。
チッピングも併用して少し変化をつけました。ただしあまりうるさくならないように控えめな仕上げとなりました。ヘアスプレー技法は劇的に効果が目に見えるのでとても面白い。
金属がこすれそうな部分と砲尾はメタリックで光らせました。目立たないところにスコップなんかも付いています。
黄色のキルマークが目立っており、はたして冬季迷彩の効果があるのかなと思いますけど、模型的には見栄えがします。
フラットホワイトとジャーマングレーだけだと塗装に深みが出ないので茶色系、こげ茶などであまり干渉しない程度にウォッシングを行いました。加減が難しいです。特に白い部分はすぐにウェザリング効果が出てきます。
運搬車両はけっこう細かい部品構成となっています。つるはしやハンマーがたくさんあるのは、射撃姿勢に砲を固定するときにいろいろと作業があるからなのでしょう。
ところどころに垂れ下がっているチェーンが細かくてよく出来ています。こういうものが精密度をアップさせてくれるかと思います。
観測手は敵を発見しようと集中しているところです。ちょっと痩せた感じのドイツ兵です。
防弾板越しに見るとちょっと気合の入った感じになりますでしょうか。
ユニフォームは冬の防寒着だからか、けっこうもっさりとした感じです。多少めりはりを付けるために暗部と中間の明るさ、皺の凸部はハイライトを吹いています。フィギュアの塗装は難しいです。
塗装前はあごが無くってちょっとかっこ悪かった装填手です。意外と良い表情かも、フレンドリーな感じだし。
砲弾が焼けて熱くなるのでしょう。右手だけホームベーカリーでパンを焼くときのようなミトンをはめています。高射砲は砲尾を光らせると重厚感がでて良い雰囲気です。
これ、スノーボードをしているわけではないのですが、完全に下を向いて作業しているのでこの角度でとってみました。もう少し瞳に力が入ったような塗り方をするにはどうすればよいんだろう・・・。
あれこれとレイアウトを考えるのもなかなかに楽しいものです。寒冷地での戦闘なのでフィギュアの肌は青を混ぜて少し寒そうに塗装したのですが、ちょっといつもと同じようになってしまいました・・・。
メインのキットが大まかに3つに分かれる形となり、さらにフィギュアが5体でまとまりが無いのですが無理やり全部写真に収めるとこんな感じです。キットは文句なしにクオリティの高いものだし、冬季迷彩が割りとうまくいったので楽しめた製作でした。飾ってもさまになりそうです。
(2014/08/16)