2007年10月から11月にかけて作成したものです。結構苦労しました。
昔から何気なく気になっていたキットが皆さんの中にもたくさんあるかと思います。このBT-5は私が結構気になっていたキットです。私がイメージしている戦車とはどこか違うタイプだからでしょうか。シャーシの裏面の刻印を見るとズベズダ、ロシア、1992との文字が入っており15年前か・・・。結構古いですね。東欧系のキットの中では組みやすいほうだと聞いたことがあるので店頭にて購入しました。
パーツはあっさり目です。前回ドラゴンのIII号J型を作ったので余計そう見えるのかもしれません。モールドはもっさりしており転輪ゴムの穴も所々埋まっています。連結非可動キャタピラもゲートが多くて大変そうです。うーん… なんとか形になればいいかなぁ。(2007/10/26)
組立に慎重さが足りないからかこんな事になっています。パーツのヒケもがんがんにありますし装甲板の接合部分がガタガタになってしまいました。他にもダボ穴と接合部分が合わないところも多数ありますが、ダボをきり飛ばして好きなように接着しました。(2007/10/27)
ボディ接合部に大きな隙間ができてしまったのでエポキシパテや光硬化パテで埋めました。基本形体の部分でがたがたになってしまうと修正が難しいですね。でも、その割りにすべての転輪がきっちりと床に着いてくれました。
前部ハッチ、後部ハッチの取っ手を真鍮線に変更したり、ヘッドライトがあまりにもしょぼいので透明パーツに置き換えたりしています。
ネットに載っていた実車写真には砲塔上部に写真のような黒いパーツがありますが本キットにはなかったのでポリキャップを付けてみました。本当はもっと薄そうです。何ですかね、これ?機関銃でも載せるのかな?(2007/10/28)
フィギュアを乗せました。ロシア戦車帽の若者です。帽の皮バンドを伸ばしランナーで付け足しました。ちょっと心配そうな顔ですね。面長だなぁ… ひょっとして首長かった?そんなことないですよね。
実車写真には砲塔のサイドに機関銃が見られましたがこれもキットには含まれていなかったのでランナーで適当に作ってみました。あと、車体上部の丸い筒のようなのも中は空洞なので軽くくり抜きました。
ロシアングリーンをエアブラシで吹いてからブラウンは筆塗りです。塗装すればパテ跡が目立たなくなるかと思ったらそうでもないですね。溶接ではないのにこれではおかしいですが気にせず進めます。
今回はソ連軍のBT-5 快速戦車を製作しました。大変でした。アメリカのジョン・ウォルター・クリスティ技師が開発したクリスティ快速戦車は、いろいろあってソヴィエトにライセンス生産権を売ることになったそうです。路上では、履帯を外して装輪走行が可能で、路上では100kmくらいの速度が出ました。結局T-34等に替わっていくということは戦場にて履帯の着脱はあまり必要なかったのでしょう。
BT戦車は情景模型ではやられ役として登場させているのを何度か見たことがありますが、今回は1936年のスペイン内戦が舞台ということにしました。42口径45mm戦車砲は当時では相当の火力で、フランコ軍を支援していたドイツ軍の戦車も苦戦したようです。戦場写真でよく見る様に太いチェーンをフロントに巻いたらちょっと強そうです。
転輪のモールドが一部うまっていたので1mmのドリルで穴を開けなおしました。
エンジングリルはエッチングパーツの導入も考えたのですが、黒く塗装しただけに留めました。スコップがしょぼいですね。本当にこんな形のスコップだったのでしょうかソ連軍は。違うと思うなぁ。
製作記の最後でぼろぼろだったデカールを少し修正しました。赤と白のラインはスペイン内戦時のマーキングで特徴的なのでやっぱりあったほうが良いですね。
戦車兵は目が少し大きくなってしまいました。レジン製のヘッドだと細密な形が良く再現されていて雰囲気がグッドです。指先に爪を書いてみましたがちょっと変ですね。その前にモールドを彫りなおしたほうが良かったかな。
組立時に前部ハッチとヒンジの接合が悪くて取り付けにくかったので、いったん削ってプラ板等で自作しました。パーツの合いが悪いと調整が面倒です。砲の横の機銃も自作で追加しました。でも、キットにはなぜパーツがないんだろう?
キットに手をつける前は部品点数も少なく、速く組みあがると考えていましたが途中の作業が大変でようやく形になりました。また気になる戦車があれば東欧キットにも挑戦してみます。組み終わるとBT戦車の独特なフォルムが興味深いです。途中で放り出さなかっただけでも良しとしましょう。あー、でも今度は組み立てやすいキットを作りたいですね。(2007/11/10)
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