メンモデルのキングタイガーです。このメーカーの模型にしてはけっこう安価なキットです。ライバルの切り崩しにでもかかったのかもしれません。この頃はドラゴンがミリタリープラモデルに力を入れなくなった後で次々と新興メーカーがいろいろなキットを発表していました。
プライマー色とでもいうのでしょうか。艦船模型の艦底色のような赤茶色の成型色のパーツです。
同じくメンモデルからリリースされているツィンメリットコーティングシートです。どんなものか前から興味があって、今回使ってみることにしました。
ドイツ軍重戦車は長らく作っていなかったのでこういう転輪の組立が懐かしいです。
(2019/08/26)
組立で問題になる点、パーツC3とC4を取り付けるとサスアームが前方から見てハの字に歪んでしまうらしいです。仮組みしてみたらやはりそんな危険がありそうでした。履帯を巻いた後もきちんと接地できないのでよろしくないです。端っこのアイドラーホイールをホールドするところだけ使ってあとは使用しないこととします。
位置が決まったら一気に大量の瞬間接着剤で内側からも固定しました。
車高はこれで問題ないんだろうか?サスアームの角度で微妙に高さが変わります。
履帯の弛みを調整しながら接着しているところ。微妙な曲線はキットに治具が付いているのでそれを使えば簡単に組み立てられます。
両側の履帯を巻きました。こんな感じでいいかな。
(2019/08/28)
エンジングリルにはエッチングパーツが付属しており大変助かります。
曲面へのデカールの接着が難しい。瞬間接着剤を使って固定しました。かなりパターンが乱れたんだけど、バトルダメージというにもいささか無理があるようです。
手前のがエンジングリルを曲げるための治具、奥のがキャタピラの弛み用の治具です。これは非常に便利。
(2019/08/30)
ちゃんと予備の履帯を取り付ける部分はコーティングシートの穴が開いていて感心しました。それを言うなら艦船の甲板シールのほうがすごいかもしれないけど。
ツィンメリットコーティングシートで失敗した部分はグレーで今は目立つけれども、塗装してしまえばそれほど気にならないかなーと思います。少しパテで修正しますけど。
このモンモデルのキングタイガーのオキサイドレッドの成型色にはギョッとしました。変わった色のランナーとしては、タミヤの4連装対空砲8トンハーフトラックを作った時の真っ白いランナーと、レベルの1/144トムキャットを作った時の真っ黒いランナーが思い出されます。
履帯が上手く地面に接地してくれて一安心です。
(2019/09/01)
海外のキットにしては珍しくドイツ戦車兵フィギュアが2体付いていました。ヘッドセットバンドだけドラゴンのエッチングパーツに変更しています。
(2019/09/04)
今回はどんな感じに迷彩塗装を進めていこうか迷いました。結局は黒のベースで塗っているので、ダークイエローとレッドブラウンとダークグリーンはそれぞれ予定の場所を決めてエアブラシで吹きつけました。あまり重ね塗りはしていません。彩度がやや高い気もしますが微調整はあとで。
戦車兵の塗装も並行して進めています。あと少しで完成かなぁ。
(2019/09/09)
メンモデルのキングタイガーが完成しました。以前製作したドラゴンのキングタイガーヘンシェル砲塔はフェンダーや予備キャタピラを外した状態でしたので、今回は全てそろえた状態の車両を作りました。
迷彩塗装でチッピングを行うと塗装面がうるさくなり過ぎるかなぁ、なんて思って普通な感じに仕上げました。
割とあっさり目の仕上がりです。でも履帯や予備履帯などの金属部分が意外とうまく塗れた気がする。
フィギュアはこのキットに付いていたものをそのまま使用しました。細面な顔付きです。頑張って塗ったらかろうじて西洋人には見えるかも・・・。
作り終わってから思ったのですが、ツィンメリットコーティングシートはデカールのノリだけだと接着力が心もとないです。次回は木工用ボンドを水でやや濃い目に溶いたもので補強したらどうだろう。ポルシェ砲塔のコーティングシートが手元にあるので機会があれば試してみます。
メンモデルのキングタイガーは転輪の組み立てに気を付けないといけません。でも、価格的に最近のキットの中では格段にこなれているので長く販売してほしいです。人気車両はいろいろなメーカーが参入してくるのでメーカーも大変そうですね。
(2019/09/12)
コメント
車高の高さに拘っておられるようですが、燃料・弾薬満載なら
車重が増してサスが沈み車高は低くなるはずです。
反対にキングタイガーが活躍した大戦末期は燃料・弾薬は欠乏し
戦闘に必要な最低量しか積んでいなかった事が多く車重は減って
サスの沈みは減り結果的に車高は高くなったのではないでしょうか。
そうした拘りが無ければ自分が一番カッコイイと思える位置に
サスを設定するのがいいでしょう。
完成を楽しみにしています。
猫仙人さん、こんばんは。なるほど、そんなに神経質にならずともよさそうですね。
塗装図の横からの絵とそんなに変わらないので今のままで良さそうです。
メンモデルのキットはそれほど作ったことないけど、けっこう興味深いです。
こんにちは。
久々のドイツ軍重戦車、製作記事楽しみにしています。
プラの成型色が錆止め色なのは珍しいですね。何となくシャア・ザクみたいです(笑)
>メンモデル
モデルグラフィックスなんかの雑誌を見ると「モンモデル」と読むみたいですよ(「タイガー」戦車も「ティーガー」とか「ティーゲル」とか色々呼び方あるので、そこまで気にする事無いと思いますが)。
こんばんは。はい、赤いのは通常の3倍速いとの定説がありますww。このキングタイガーは
そんなに部品数が無くてすんなり組めそうです。
メーカー名は紛らわしいですよね。中国人はメンモデルと発音していたんですけど違うんですかね?
この辺は統一した方がメーカーや販売店もネット上のヒット数が違ってきそうです。
こんばんは、完成おめでとうございます!
>以前製作したドラゴンのキングタイガーヘンシェル砲塔は
>フェンダーや予備キャタピラを外した状態でしたので、
>今回は全てそろえた状態の車両を作りました。
1944年10月の車両という事なので、ドイツ本国から移送され、
「切り札キングタイガー投入、戦いはこれから!」って感じですかね!
この時期は東欧の枢軸国の相次ぐ脱落・寝返りでドイツにとって戦況は厳しくなる一方ですが、実車の334号車は何時まで生き残れたのか気になるところです。
>赤いのは通常の3倍速いとの定説がありますww。
同社から最近発売された「レオパルト2A7+」は、実車は67.5tとキングタイガー並みの重量になってますが、2倍近い機動力(とキット価格w)を持ちますね(流石に3倍とはいきませんがw)。
最近のキットにしては部品数も少なめという事に加えて、エッチング製エンジングリル用の治具が付いてたりと親切そうですね。
砲塔部分のコーティングシートはちゃんと予備キャタピララックの部分が開いてるので、下地を取っておけばドラゴン製キングタイガーのラックの位置決めに重宝しそうです。
こんばんは。なるほど、1944年10月だとまだ戦闘前ですかね?考えてみればたしか44年夏くらいからしか戦闘に参加していないので活躍期間は短いんですね。ツィンメリットコーティングシートは遅まきながら初めて使ってみたら結構気に入りました。パテを使うのはいつもあまり上手くいかなくてなんだかなーと思っていたのですが、これなら簡単なので良いです。水に濡らしてプラシートを貼るというのが今でも不思議な気がします。
このコメントいただいてなければ、キャタピラの弛み用の治具を捨ててしまうところでした。でも一応手元にキープしておこうかと思います。コーティングシートの切れ端は捨ててしまったかもしれません。もしかしたらもう一つ未組立のポルシェ砲塔のキットにも入っているのかもしれませんが。MENGはレオパルト1のキットを持っているのでまた機会があれば製作したいです。
こんばんは。
>考えてみればたしか44年夏くらいからしか戦闘に参加していないので活躍期間は短いんですね。
確かにドイツの降伏が45年5月(実質的な終焉はヒトラーが自決するまでの4月いっぱい)と考えると、キングタイガーに限らず、ヤークトパンターや四号駆逐戦車、JS-2やT-34/85、長砲身シャーマンやファイアフライと、ドイツ・連合国問わず強力なエース級戦車の活躍期間は精々1年程度なんですよね。
そう考えるとM1エイブラムスやレオパルト2、T-72なんかは長寿です。
>パテを使うのはいつもあまり上手くいかなくてなんだかなーと思っていたのですが
掲載されてる過去の作品も拝見してますが素晴らしいと思いますよ。
私なんかエレファントのコーティングとか「誰だよ、こんなコーティングの邪魔になるトコにトゲトゲ(鋲?)の設計した奴は」とか思いながら作業した末にコーティングは止めましたし(笑)。
私は細密桃源郷さんの作品で使われてる「エポパテ+ローラー」は未経験なのですが、タイガー1やキングタイガーみたいな邪魔な突起とか少ない車両だと「ポリパテ+コーティングブレード」も結構良いですよ(臭いが強烈なのでペットが居るとやり難いかもしれませんが)。
どうもありがとうございます。エポキシパテをローラーで延ばすのはなんかもっさりした部分ができたりして気になっていました。コーティングブレードよりもローラーのほうが世間に紹介されたのが後発だったので優れていると思い込んでいました。でもポリパテをブレードで工作するのもたまにはやってみようかな。ブレードはいつの間にか紛失していたのでまた買い直さないといけませんけど。いずれにせよツィンメリットコーティングはドイツ戦車ファンの必須科目ですね。
おはようございます。現用戦車のほうが息が長いですよね。M1は好きな戦車でMengとVoiioがあるのでそのうち作ります。飛行機でもB-52やA-10などびっくりするくらい現役なのも多いですよね。
>M1は好きな戦車でMengとVoiioがあるのでそのうち作ります。
おはようございます。
私もM1は好きな戦車の一つです。
MengのM1は「M1A2 SEP TUSK」と「M1A1 AIM」と2種ありますがどちらですか?
Voiioは初めて聞いたメーカーなのでホビーサーチで調べてみたら、公式の発売は今年の10月なので本当に最新のキットなんですね。
M1エイブラムスのキットは他にもRye Field Modelなどがあって群雄割拠状態ですが、いずれにしても細密桃源郷さんのブログの記念すべき1作目であるドラゴンの「M1A1 AIM」以来だと思いますので楽しみです。
>B-52やA-10などびっくりするくらい現役なのも多いですよね。
B-52は「2050年代まで運用予定」みたいな話もあるので、実践されれば100年間になりますね!
>コーティングブレードよりもローラーのほうが世間に紹介されたのが後発だったので優れていると思い込んでいました。
確か実車のコーティング方法もローラーと考えられてるとの事ですし、最近の模型紙などの作例も主流はローラーだと思います。
>いずれにせよツィンメリットコーティングはドイツ戦車ファンの必須科目ですね。
パテを使ったコーティングは勿論、シートも各メーカー出してますし、コーティング済キットもリアルなので選択肢が増えて有難い限りです。
私も久々にコーティングを有した大戦期のドイツ軍を作りたくなってきました!
考えてみればMengのパンターとポルシェ砲塔キンタが手元にありますがコーティングシートも一緒に購入してました。無意識にコーティング作業を避けたがっているのかもしれませんww。でもコメントを書いているうちに本当にブレードで工作してみたくなりました。
Voiioは海外通販ではもう流通していました。でも、代理店がどこだかは分かりませんが国内流通との価格差はそんなにない印象でした。MengのはM1A2のほうです。やたらと箱が深くてボリュームがありそうです。
Voiioの方は海外通販で一足早く入手されてたんですね。
M1と言えばサンド系かNATO迷彩のイメージなので、ホビーサーチ等に出てるグリーン単色の箱絵や作例が目新しい感じです。
MengのM1は「M1A2 TuskI/Ⅱ」の方でしたか。
デザートカラーのM1がいずれブログに載るのが楽しみです。
しかし、戦車模型も日進月歩ですね。
M1戦車は海外の各メーカーがやる気を出してるアイテムなので、私の持ってるタミヤ製M1A2も気付けば摘んだまま旧式化です(笑)
こんばんは。Voiioは香港のホビーショップから入手予定ですけど、他のアイテム、飛行機なんですけどYF-23が揃わないので出荷されていません。急いで作るわけでも無いんですけどやっぱりどんなものか箱を開けて見てみたいです。タミヤの古いのというとわたしもデザートシボレーを持っていますよ。飛行機だとかなり古いRAFマスタングとかハセガワの箱が変色したF-16Aがあります。どのタイミングで作ろうか考え中です。