とりあえず初めての投稿です。いままで「細密桃源郷」というサイト名で10年ほどホームページを運営していました。ホームページビルダーでの作業が結構面倒なのと、スマートフォンやタブレットでレイアウトが崩れるのでWordpressに記事を移管しようかと思いました。とりあえず一番最初に製作したドラゴンのエイブラムス戦車を載せてみます。2007年2月から3月にかけての製作です。
今回、現用戦車を作ってみることにしました。イラク戦争で活躍した車両を作っていこうと思います。大きいしパーツも多いようなので組立完成し塗装することを目標にします。途中で投げ出すことのないように・・・それにしてもドラゴンの型番3535は縁起がよい。きっと完成するでしょう。
あまりのパーツの多さにびっくり。数えたわけではないですが760パーツあるそうです。机の上にも並べ切れないくらいたくさんあります。エッチングパーツやデカールも豊富です。インストが複雑ですがとにかく明日から製作開始です。
足回りの完成です。順調に進みました。転輪のエッジが少し立ちすぎているのでペーパーがけして落としました。車体上部を接着して次の作業もさくさくいこうと思っていたら・・・
履帯の工作。マジックトラックはランナーからの切り出しが省ける分助かるのですが、打ち出しピン跡とパーティングラインが目立ちます。写真後ろのパーツははおおまかに処理したもの、手前のは処理前です。サイドスカートで隠れる部分は省略したとしても、写真以上に現物はピン跡が目立つのでせめて見える部分だけでもきれいにしようと思います。これだけやっていると単調なので音楽でも聴きながらのんびりやることにします。
車体の組み立てはほぼ完成です。履帯の打ち出しピン跡とパーティングラインの処理に難儀しましたが、だんだんM1の雰囲気が分かってきました。両脇のアーマープレートの取り付けに手間取りました。フロントフェンダーとサイドアーマーの間は隙間がないように組み立てたほうがよいと思っていたのですが、箱の写真でもかなり隙間が開いているので気にしないで良いのでしょう。要所にエッチングパーツを使ったら精密感が出てきました。
車体後部です。後で筆の届かない排気口?の奥をつや消し黒で塗装しておきました。網状パーツの上下が分からなかったので実写写真も参照したのですが自信ないです。テールランプの透明パーツは基本塗装後に取り付けることにします。
車体全部上面です。ところどころ接着剤の跡で汚くなりましたが塗装前に修正します。このプラモデルは燃料タンクのチェーンもエッチングで再現されています。サイドスカート上縁に沿って接着したエッチングパーツがところどころサイズが合わなかったので多少切り貼りして調節しました。おそらく私がどこかのパーツの接着場所を間違えたのか?ドラゴンのこのキットは車体上面の滑り止め処理も表現されていてずいぶん手が込んでいます。
砲塔を後部から見たもの。後部ラックも付属のエッチングパーツにて細かい表現がなされています。メタル砲身はプライマーと塗料の食い付きをよくするために1000番くらいのペーパーを掛けておきました。それにしても現代戦車はよく分からない装置が多いなぁ・・・横風センサーなどというものもあるそうです。
スモークチャージャーの部品をひとつ無くしてしまい透明ランナーで代用しました。今回は部品をなくさずに組立完了かと思いきやとうとう無くしてしまった!と思ったら接着した後に見つかりました・・・
ワイヤーロープも結構いい感じです。機銃は銃身側面にピンバイスで軽く穴を開けました。モールドが結構際立ったのではないかと思います。せっかく透明パーツが入っていたので赤外線装置(真ん中の四角い箱)は開状態にしてみました。
一応、のちほど気が向いたら戦車兵を搭乗させようかと思いハッチは開閉可能にしておきました。といってもインストどおりに組み立てれば開閉可能になりますが、両ハッチとも接着剤が回ってしまったので、いったんドリルで穴を開けて0.3mmの真鍮線を3本くらい束ねて芯にしました。聞くところによると核戦争後でも本戦車は戦闘可能だとか。どうりでハッチも頑丈なわけです。(豊洲の東急ハ○ズでは真鍮線をまとめて30本くらいでしか購入できないんですね。それで600円と言われても一生かけても使いきれないだろうから今度秋葉に行ったときに0.8mmの真鍮線を買ってこよう。)
砲身の支持アームも装備することにしました。ただし、このパーツはライトやライトガードを接着するときに一緒にやっておいたほうがよいでしょう。ほかのパーツが干渉して組みにくかったです。細かい部品の取り付け位置が多少違うかもしれません。
イラク戦争での第一歩兵師団の戦車にしようと考えていますが具体的な装備がどうなのかよく分かりません。インストにはたくさんのオプションパーツが指示されていますが、どのパターンがNATO軍でどれがイラクなのかいまいち分からないので塗装図を参考にしました。それぞれの車両でもある程度違うでしょうからあまり気にしないことにします。
側面からの写真です。こう見ると車高はかなり低いと感じます。戦車兵はどこからよじ登るのだろう?そういえばドイツのレオパルドと砲身の形状が似ているなぁ、と思ったら同じタイプなんですね。
危うくパーツ「U18」を付け忘れてランナーを捨ててしまうところでした。気がついてよかったよかった。機銃の弾薬ケースあたりにもエッチングのパーツが用意されていましたが面倒なのでここはパスしました。
ペリスコープはマスキングしてから塗装予定です。あるいはセロハンのようなシートがあれば便利かもしれません。昔は青で塗りつぶしていたのですが透明感が少しでも分かるように仕上げたいです。ストレート組みでも最近のキットはエッチングパーツが結構なボリュームで用意されているので大変ですが、仕上がりはリアルになりますね。完成まではまだまだですがここまではなかなかカッコいい。
いよいよ塗装に入ります。ペリスコープはあらかじめマスキングゾルでカバーしておきます。金属部品はプライマーを下塗りしておきます。レッドブラウン、カーキグリーン、ブラックでおおまかに迷彩パターンを決めます。インストを見るとグリーンの割合が一番多いようです。エアブラシはカーキグリーン、レッドブラウン、最後にブラックを吹くことにしました。
基本塗装は完了です。カーキグリーンはこんな色でしたっけ?イメージより明るくなってしまいました。ウェザリングで少し調整できればよいのですが・・・デカールでシルバリングが出てしまい仕上がりがいまいちです。デカールフィットを使用したあと多少密着させればよかったのですがそのまま放置しておいたのがいけなかったのでしょう。マットコートをかけてもシルバリングの修正にはあまり効果がありませんでした。
ウォッシングをしたら色味が落ち着きました。と言ってもこの写真が前回よりっと暗くなってしまったので正確な変化はなかなかお伝えできません。完成品を掲載するときにはもっとうまく撮るようにします。
製作途中ではかなり違和感のある塗装でしたが完成してみると色味が落ち着きました。デカールの密着不足によりシルバリングが発生しているのが残念です。
尾燈はアクセントのため埃で汚れている感じにはしませんでした。光っているほうがかっこいい気がして。
サイドスカートはエナメル塗料にて縦方向に筋を入れて自然な汚れに見えるように塗装しました。砂漠戦なのでそれっぽく見えていればOKなのですが・・・
12.7mm機関銃は側面の穴をドリルで開けてディテールを強調しておきました。
ハッチ裏の文字までよく(なんとなく?)分かります。最近のドラゴンのキットはモールドが細かくてすごいですね。明細のぼかし具合が(特に車体上面で)場所によってばらけてしまいました。実車はもっと境目がくっきりしていると思います。
細かいデカール貼りが大変でした。これらももっと密着させるべきでしたね。エッチングパーツは良いアクセントになっていると思います。
ペリスコープはクリアーブルーで薄く塗装しています。よく見ると赤外線装置の窓が上下逆でした。ガーン!!それと、ふと思ったのですが実車では砲塔と上部装甲の隙間に砲弾が飛んで来たらどうするんでしょう。結構空いているように見えます。
機銃は黒で塗装後軽くガンメタルでドライブラシをしました。ハッチを開閉式にしてあるのでそのうち戦車クルーを見つけてきて搭乗させます。後ろに積んでいるたらいの様な物は実写写真ではどうやら黒っぽいみたいです。いったいこれは何なのだろう?
ウォッシングで塗料をあまり拭き取らず放置していたら乾いた後が変にむらになってしまいました。マットコートをエアブラシしたり綿棒でこすったりしたのですが完全には消えてくれませんでした。次回はこのあたりを気をつけようと思います。
(2007/03/10)
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