エデュアルドの飛行機プラモデルはかなり前から5つほどストックしていました。何となく高級な感じがしてもったいなくて手を付けなかったんですけど、今回思い切ってフランス空軍のジェット戦闘機を製作してみます。ウィークエンドエディションだしサクサクッとね、完成まで頑張ります。
ウィークエンドエディションというのはオレンジの箱のもうワンランク高級志向の同一キットに比べて色付きの計器パネルやちょっとしたエッチングパーツを省略したバージョンです。シートベルトがデカールなので、せっかく他のモールドが細かいので手持ちのストックパーツを切り貼りしてシートベルトを追加工作しました。
照準器のクリアーパーツの真ん中にパーティングラインが入っています。消した後にコンパウンドで磨きました。モーターツールに綿棒を噛ませると簡単に磨けます。回転数を上げると溶けます。
コックピットとキャノピーを仮組みしました。調整しなくてもうまくハマりそう。
ジェットエンジンノズルのパーツが凝っています。
(2016/09/01)
コックピットの内側にもいくつかデカールを貼ることになります。つや消しブラックの上だとデカールがあまり密着しませんね。
なかなか良い感じに細かく仕上がったかな。メーターの印刷がきれい。
デカールを貼り終えたら細かい部分を筆で塗装してコックピットは完成です。
デルタ翼の大型パーツ。これがうまく機体と合わさってくれればよいんですけどね。
(2016/09/03)
エアインテークには右に見える丸い筒のようなパーツを組み込みます。これは中がスカスカに見えないように組み込むんだと思う。本当にこれだとジェットエンジン燃焼のための空気がどこに行くのかわからないですからね。
コックピットのすぐ後ろに段差ができてしまったので、瞬間接着剤を立体的に盛って合わせ目を消しているところです。溶きパテを塗ってかくにんしたら、まぁまぁ滑らかになっている。もう一息かな。機体下面は多少の段差は気にしないのですが上面は結構目立つのでなるべく綺麗にしたい。
デルタ翼の後端はとても薄く仕上がっています。どうやら航空機のプラモデルのキモの一つは翼のエッジの薄さなので、そういう意味ではとても良いキットなのでしょう。
(2016/09/05)
うーん…、重りを入れ忘れて尻もちを付いています。インストには重りのことは書いてなかったけど、こういうジェット機なら確認は必須ですよね。脚が固まるまで確認できなかったけど、いつも通り最後に脚を接着するのなら完全にアウト。ショックでトムキャットにニッパーを入れていました。壁にぶつかると他のキットに手を出すのが悪い癖です。
ちなみに後ろをひっくり返すとクリアーパーツをまだ接着していなかったのでその穴から板おもりの丸めたものを入れられます。最後にティッシュを入れて瞬間接着剤を流し込めばなかでカタカタ音もしません。
このキットにはパイロットが1体付属しています。珍しいですね。乗降用ラダーを持っていた手をちょっと改造して普通の立ち姿勢にしてみました。フィギュア、カッコいいんだけどちょっと面倒。タミヤの1/48の零戦も随分と前に手を付けたのですがフィギュアの塗装前で実は止まっています。これを機会に全部塗るか。
(2016/09/08)
遠目に見ると綺麗に塗装できたかな。パネルのメタリックのトーンの違いはインストを参考に気分で変えました。
(2016/09/10)
デカールは鮮やかでとてもきれいです。かなり薄いので密着感も良好かと思います。軟化剤の使い過ぎには注意した方が良いかも。
赤いラインがかなり良いアクセントになっています。見た目がガラッと変わるのでデカールを貼っていて楽しい。
今回はミサイルの帯はすべてデカールでした。割りと綺麗に貼れたし発色も良いです。
紛失に関しては作業環境を根本から見直すべきなのか、そもそもいろいろなキットを食い散らかすのがいけないのか、悩みどころです。ほんとこういうのが続くと凹みますね。もう一息で完成なのに~。
(2016/09/14)
ミラージュIIIcは代表的なデルタ翼の戦闘機です。この戦闘機は部品のほとんどをフランス製あるいはヨーロッパ製で固めていました。
1967年の第三次中東戦争(6日間戦争)はイスラエルのミラージュとアラブ側のミグの戦いでした。ミラージュは性能の優位性を見せつけて空戦で勝利し性能の高さを誇りました。
プラスチックが普段作っているハセガワやタミヤ等に比べるとずいぶん硬質でした。ちょっとびっくりした。同メーカーの他のキットも作ってみないと何とも言えないですけど今回のキットは硬かった。
大きさは全長が30㎝とちょっと。細かい部品が付いているので取り回しには注意しないといけません。
部品が細かいです…。これ、ウィークエンドシリーズですが週末では無理でした。モールドが細かくて好感が持てます。何しろヨーロッパのプラモってのがお洒落でいいですね。
クリアーパーツは一度すり合わせた後で接着したのですがいまいち上手くハマりませんでした。見た目があまりきれいに仕上がらなかったのが非常に残念です。始めに接着してからマスキングすればよかった。
垂直尾翼は左側から貼るべきでした。左には凹凸があってその部分を避けて貼ったのですが右側と微妙にズレました。言わなければわからないかもしれないけど。デカール自体はとてもきれいです。
マーキングは二種類ありました。一つはこの金属地に赤の映えるやつ、おそらく第10戦闘航空団、第2戦闘飛行隊「セーヌ」だと思います。1976年4月時点。もう一つは茶色系のカムフラージュの第3戦闘飛行隊「ヴェクサン」でした。
攻撃的な兵装としました。外側からマトラ ATM-9D H8 空対空ミサイル、これはサイドワインダーの派生型でしょうか。その内側はJL100Rロケット弾ポッド、真ん中のはマトラ530C/K中距離空対空ミサイルです。強そうでしょ。
銀塗装一色なのでブァーッとエアブラシで吹けばよいかと思っていたんですけど、意外と細かい塗り分けがありました。
ランディングギアの整形をしているといつも妙に眠くなってしまいます。だから今回は部品を無くしたのかな。いや、大変でした。
ミサイルに細かいデカールが付いていてこれを貼ると雰囲気がぐっと良くなります。
ジェット機をあまり作り慣れていない自分としては、脚の角度を決めるのが難しいです。一応説明書に微妙な角度の図解が載っています。
軽くスミ入れをしました。しないときより機体が引き締まって見えるかと思います。
1/48フィギュアは細かい、細かすぎます。今回、頑張って目も描きました。
ユニフォームは説明書ではライトブラウンの一色のみ。さすがにそれはないだろうと思いいろいろ調べたのですが、顔で気力を使い果たしたのかパイロットスーツはちょっとだけ細かい追加塗装をしたのみです。
昇降ラダーを立てかけてフィギュアを添えるとなかなか良い感じです。
細かい部分はトラブルがありましたが何とか完成しました。ウィークエンドとまではいかなくてもいろいろなトラブルが無ければ比較的サクサクッと完成するはずでした。素性は良いと思う。失敗も次に生きると思ってまた頑張りましょう。ミラージュ自体はとても恰好イイョ!
(2016/09/16)