ドイツ軍のハーフトラック、Sd.Kfz.251/9、カノーネンワーゲンを製作してみます。251ハーフトラックはかなり多くの派生型が製作されており、このカノーネンワーゲンは短砲身の75mm砲を搭載したタイプです。
車両自体の大きさは結構小さめです。パーツの密度感がありますね。
気のせいかもしれないけど前回製作したAFVクラブの251ハーフトラックの時よりもベルトキャタピラが短いような気がしました。まさか経年劣化で少しずつゴムキャタが縮んでいるのか?でも、すこし伸ばせば十分に使えそうではあります。
久しぶりに香港のラッキーモデルでプラモデルの買い物をしました。AFVクラブのジェット機やら他にも国内で入手しにくいキットをいくつか購入しました。在庫をふんだんに取り揃えているショップではないです。注文できるものはたくさんあります。一時期は在庫システムやら物流がおかしくてけっこう不評に思うカスタマーもいたようですが、現在はだいぶ改善されたような印象です。少なくとも注文完了とネット上の在庫数の連動がされているように思う。基本中の基本なんだけどそれがされてない時期があって混乱しているように見受けられました。そのときはたくさんの外人が掲示板で怒りまくっていたからなぁ。趣味のものだからこそ熱くなる人も多いね。私も怒りたかったョ。それと頻繁にフラッシュセールをやってるんだけど、これ以上積みを増やしたくないなぁ。嫁ブロック発動されそうです・・・。
(2020/10/02)
ベルト式の履帯でもモールドは十分よいのだけれども、今回はホビーボスの別売りの連結式履帯を使ってみることにしました。履帯の弛み表現など気軽にできそうなので。見たところこの履帯は前期型に分類されているものかな?今回製作しているキットはカノーネンワーゲンの後期型とかボックスパッケージには記載があるけどあまり細かいことは気にしないで進めることにします。ベルト式の履帯もそういう意味なら前期型の履帯のようなので…。
ホビーボスの251用連結式履帯、組み立て始めました。これ、無理だろ…。組みにくい…。はじめの4コマで…、少し短くても良いから…ベルト式に逃げたくなってきた…。どうしよう、これ使ったとしても…あと2箱残ってる~。
そもそもホビーボスのこのパーツの精度が悪いのか、あるいは251の連結キャタピラはもともと組みにくいのか。おそらく両方でしょう。木切れを2枚使って真ん中に隙間を作ることで裏側の突起をはめこんでパーツを固定しやすくしました。外側に面するゴムパットのような四角いパーツはやはりモールドが悪くてフィットしにくいけど、少し接着剤を多めに付けて無理やりはめ込みました。面倒だけど一つずつ出っ張った部分を削るとやや組み立て易くなります。
とりあえずベルトキャタピラとだいたい同じ長さまで組立が完了しました。
やっぱり…。ということで巻き付ける履帯と駆動輪の歯車がどうしても合いませんでした。ホビーボス方式を採用、ということで駆動輪の出っ張りを切り飛ばして巻くことにしました。
無事に片側巻き終わりました。ごつごつした印象が格好良いです。
(2020/10/04)
かなり苦労しましたけど両側の連結履帯を巻き終わりました。履帯の向きは多分これで合っていると思うんだけど。
75mm砲を積んでいるので弾薬ケースを置くスペースに取られたりと、ハーフトラック内部はそんなに居住空間が良いわけでもなさそうです。
251ハーフトラックは全体の形のパーツを接着するときが一番難しいです。
一つ組立で大きな失敗をしました。251に関して、この車両は複雑な面構成の車両なので組むのにけっこう苦手意識が強くて、車体上部と下部の接着を出来るだけ先延ばしにしようと考えていました。それで先に履帯のすぐ上にある工具箱兼フェンダーのような横に長細いパーツを先にシャーシに接着してしまったんですよね。で、このパーツの上辺は車体上部とけっこうぴったり寄せないといけないのになんだか大きめの隙間ができてしまいました。慌てて流し込み接着剤で柔らかくしてパーツをいったん剥がして、車体上部とシャーシを接着してから改めてこのパーツを接着しました。ややこしい車両は組立説明書通りに組み立てた方が良いということでしょう。
ものすごい隙間が空いてしまいました…。
(2020/10/06)
いきなり組付け部品数がたくさんあって、なんか面倒だなぁと思い面白そうなパーツからつけてみようかと思い立ったのが前記の間違いの元でした。
修正できそうなところは光硬化パテなどで出来るだけ手直ししてみました。もうちょっとうまい組み立て方があるのかもしれないなぁ。要研究です。あと3つくらいAFVクラブのハーフトラックのキットを積んでいるんですよね。
リリースしてすぐに購入していたのでスペシャルパーツとして砲身を掃除しているドイツ兵のレジンフィギュアとメタル砲身がおまけとして入っていました。ぱっと見だとフィギュアの体格がちょっと良すぎな気もします。
砲身の周囲の防楯の取り付けがけっこう手間取りました。短くてもメタル製の砲身は良いですね。以前組み立てたブロンコの3突やタミヤの3号N型でもメタル製の砲身が入っていた時はうれしく思ったものです。
(2020/10/07)
塗装しないでずいぶんと無理して組立だけ進めてきました。砲塔はさすがに別にしておいた方が塗装しやすいでしょう。
仮組みしたらこんな感じです。サイドの装甲板が歪んでいるので今はきっちりとフィットしないけどたぶん問題はないでしょう。
Mr.カラーのダークイエローってこんなに濃い色だったっけかな?昨年末の対空戦車以来なので色合いを忘れてしまった。典型的なドイツ軍の三色迷彩なので最初にダークイエローをエアブラシで吹きました。
(2020/10/09)
車両の下面は飾っておく分にはほとんど見えないので、いつも大まかな塗装で済ませています。エアブラシの試し吹きをしたりね。
車両の内部を塗装しています。砲弾や消火器を塗るとだんだん出来上がってきたなーという感じです。組み上がったあとから塗装でもこのハーフトラックは上側がかなり解放されているのでそんなに塗りにくくも無かったです。
このキットのデカール、色は退色していませんでしたがけっこう乾燥していて、これ以上置いておいたら水に漬けたらバラバラに砕けるのも間近だったと思います。厚さはかなり薄いです。
(2020/10/10)
製作していた短砲身75mm砲搭載型のハーフトラックが完成しました。Sd.Kfzには生産順にA〜D型まであって今回のベースになっているD型は1943年に生産され始めた最終生産型です。各所が簡略化されており平板を溶接した構造が特徴です。生産性が向上されています。今回作ってみたけどプラモの生産性はあまり向上しませんでした。大昔に製作したズベズダの251よりはだいぶ組み立て易かったです。そういえばあの時も履帯で手こずって、最終的に投げ出した記憶があります。
1942年に4号戦車の搭載砲が短砲身24口径7.5cm、KwK37戦車砲から長砲身のものに変更されました。大量の24口径7.5cm砲が余りそれを流用して取り付けられたハーフトラックがSd.Kfz.251/9という形式名で呼ばれました。
カノーネンワーゲンのカノーネンはドイツ語で大砲なのでそのまんま大砲搭載車両ということかな。1944年以降のD型ベースの車両はこの短砲身なので通称では”シュツンメル(切り株)”と呼ばれていました。
アンテナは細いピアノ線を使いました。塗装中にけっこう触ってしまうので伸ばしランナーだと破損する可能性が高いので金属線にしておいて良かったです。
履帯は連結式に交換した効果があったかどうだか。2回目の履帯製作はもう少しスムースに行えると思います。しばらくはやらないと思うんだけど。
連結履帯好きには他に別売りパーツを探す必要があります。今となってはやや古いキットかもしれません。ところどころ苦戦してしまいました。一般的にはそんなに組みにくいキットではないと思います。
このあいだ作ったドイツ軍の歩兵と一緒に飾ってみました。考えてみたらこちらは武装親衛隊の偵察部隊でした。ま、共同作戦ということで。
(2020/10/11)
コメント
AFVクラブのとホビーボスのキャタピラ合わんのですか
困ったな、AFVクラブの「Sd.Kfz.251/21 Ausf.D ドリリング」用にと一緒に用意したんですが・・・
私はSd.Kfz.251のキャタピラがいつから切り替わったのか寡聞にして知りません。後期でもホビーボスのタイプつけてる場合も多いとちらっと聞いただけだったので何の疑問も持たずに買ったんですが、加えてキットの起動輪に合わないという落とし穴もあるとは
ホビーボスの別売りキャタピラシリーズはティーガー2用の後期履帯を使ったことがありましたが。基本形はそこそこだけど成型状態とプラの質が悪かったように思います。バリが目立ち、やすりかけると毛羽立つし、リモネンには溶けたり溶けなかったりで再生プラの類なんでしょうかね?
丁寧に形を整えれば使えなくはないけど、「品質」という言葉の意味を教えてくれる商品な気がします。
こんばんは。合わないですけど頑張れば使えるという感じです。ゴムパッド部分の整形が悪くて履帯本体に上手く合わないというのもあります。品質はそんなに良くないと思いますけど結構ロングセラーですよね、不思議です。私もあと2つ持っているのでなんとか有効活用したいものです。ホビーボスのシュトゥーラエミールの履帯をトランペッターのキットに使ったことがありまして、その時は何の問題も無かったです。効果的に使えたと思います。