以前、タミヤが一部パーツリニューアルでリリースしたセモベンテです。キャタピラが部分連結になっています。2009年4月から6月の製作です。
昨年末に足回りなどのパーツやフィギュアをリニューアルしてリリースされたセモベンテを製作します。リニューアル前はMM35078番にてリリースされていたものをエッチングパーツ等も追加したものです。
足回りが結構複雑で、板バネのパーティングライン消しにちょっと時間がかかりました。(2009/04/07)
車体上部のハッチが広いので内部も塗装してみました。弾薬ラックのゴールドを塗ると結構戦車内部の雰囲気が増しました。(2009/04/27)
組み立て完了です。キャタピラも適度なたるみを表現しており作りやすかったです。などと言うと簡単そうですが実は右側から先に作って説明書とパーツの位置関係が逆なのに間違って着けてやり直したりと、結構大変でした。同じキャタピラ2枚分のパーツでも前部と後部では取り付け角度が違うので注意が必要です。
(2009/04/29)
側面のジェリカンは旧パーツを使用するよう説明書に指示がありましたが、新パーツのほうが断然出来が良いのでこちらを使いました。固定ベルトはプラ板で適当に作りました。土嚢も付いていたので前面装甲の上に載せます。
(2009/04/29)
(2009/04/29)
せっかく車体内部を白く塗装しましたが、砲室内部のフェンダーも塗装しておいたほうが良かったですね。組みあがるまで分かりませんでした。
革のコートを着たイタリア戦車兵を搭乗させるとちょっと良い感じになりました。機関銃の照準のエッチングパーツも取り付けました。
(2009/04/29)
サンド系の基本色と装備品類の基本塗装を終えました。ついでに車内の塗り残し部分をつや消し白で塗装。ジェリカンは一つはダークイエロー、もう一つはジャーマングレーで塗装しました。
(2009/05/28)
セモベンテはイタリア軍初の自走砲です。ドイツ軍の3号突撃砲に設計上の影響を受けています。車高も3号突撃砲より低く被弾しにくいそうです。セモベンテは当時イタリア軍の最強戦車との評価を受けました。このキットはタミヤから部分パーツリニューアルで2008年秋にリリースされたものです。
セモベンテのキャタピラはあまり凹凸がない小さいものです。シルバーでドライブラシをかけてもあまりモールドが出てきませんがこんなものでしょうか。ナンバープレートはデカールフィットをつかったらデカールがふにゃふにゃになったので端っこが錆びたことにしました。
ブレダ機関銃の照準は付属のエッチングパーツです。写真に撮ると結構ディテールの細かさが印象付けられて良い感じです。
戦車兵は黒革のコートを着ています。イタリア人に見えないこともないか。もう少し革コートはつやを出した方がそれらしかったか。イタリア軍は変わった型のヘルメットです。ちなみにセモベンテの乗員は3名で車長が無線手や装填手も兼任だったようで忙しかったのではないですかね。自走砲はあまり走りながら撃ったりしないのでそれほどハードではないのかも。
砂漠の退色感を出そうとウォッシングやパステルで単色塗装でも変化をつけましたがまんべんなく表現するのは難しいです。土のうの左のプレートはなんですかね。部隊マークなんでしょうか。エッチングを使ってさらにデカールを貼ったら結構リアルになりました。
キットの部分連結キャタピラは微妙なたるみを表現しています。マーキングは北アフリカ戦線のものを使用しました。本来はジェリカンの下で見えなくなってしまう位置ですがアクセントのため少し前にずらしてでも貼ってしまいました。
アフリカの砂漠で目玉焼きが焼けるほど熱くなる鉄板に座っていられるかは置いておいて、フィギュアは2体付属していますが自然なポーズでこういうのは好きですね。
何十年も前にリリースされたままのパーツと今回リニューアルされたパーツが混ざり合ってどんな印象のキットになるのかと思っていましたが、完成させて見ると結構バランスが取れてよい感じに仕上がったかと思います。
イタリア軍戦車の中では一番役に立ったAFVということで、昔から名前だけは知っていましたが今回ようやく完成させることが出来ました。簡単に組めて塗装も手軽に楽しめるのでおすすめです。
(2009/06/12)