今回はタスカ、現アスカのシャーマンのキットを製作してみます。購入して大事に取っておいたものの、作らないと分からない面白さもあるでしょう。ちょっと箱が光ってしまった。
いま思えばタスカのままシャーマン戦車以外にもたくさんの名作キットをリリースし続けるメーカーであって欲しかった。中で何があったのかよく分かりませんが残念。
スポンジをクッションに見立ててサスペンションを可動にできます。小さく切って3枚に重ねてサスペンションのボックスに入れます。自分はあまり稼働にこだわらないんだけどこういうのも面白いね。よく思いついたものだ。
これ、全部平らなプラバン状のパーツから箱組でした。パーツ精度が高いのでストレスは感じませんでした。
(2019/11/07)
だいぶ前の購入でもデカールの白い部分が黄変していなくて良かった。
組み立て終わったらあんまりよくは見えないところです。エッチングパーツをけっこう使用しています。
シャーシの下面にもけっこう細かいモールドが施されていました。
(2019/11/09)
シャーマン系列用にAFVクラブからリリースされているT48型の可動履帯を使用してみます。この時はまだ散々苦労するとは思いもよりませんでした。
タスカのキットに付属しているベルト式履帯は全然問題なくモールドもしっかりしているもんです。いま思えばこちらの方が100倍簡単でした。
マジックトラックのように両面テープで貼り付けて組み立てていこうと思ったものの、組み立て難くて仕方ありません。両脇のピンを取り付ける順番を考慮すれば多少難易度が下がります。とにかく少しずつ進める以外に道はありません。
(2019/11/12)
あれ~??ちょうど半分の履帯パーツを消費したのにコマ数が足りません。ブリティッシュシャーマンといってもM4A4なので基本的にはギリギリ足りると思うんですけど違うのかな?ここまでけっこうな労力で履帯を繋げてきたのでこういうのが一番困る・・・。
少しぐいぐいと引っ張って伸びるかと思ったんですけどこのギャップはさすがに無理でした。目立たない部分を付属のベルト式履帯で埋めてみました。これならAFVクラブの別売り履帯は使う必要なかったかもしれません。10年前に買ったのでそろそろ積み解消したかっただけなんですけどね。履帯を連結させるサイドのパーツはよく見るとベルト式より精密感が出ています。あと半分同じことやるのかと思うとちょっと疲れる。
ダックビルも片側60個しかないので足りないんじゃないの?これどうすんの?ドイツ戦車のヴィンターケッテみたいに数個置きに取り付けても良いもんなのかな。
(2019/11/14)
長時間待つのも何なので、ここで組立を放置するとたぶん二度と手に取らなくなりそう。なのですぐに固まる光硬化パテを使ってみました。
作業中に飼い猫が膝に乗ってくるのでそのたびに中断してかまってしまいます。最近寒くなり始めて飼い主の側に居たがります。でも見た目は毛がもふもふしているのでまだそんなに寒くないんじゃないかな。
小さくて多量のパーツは形をそろえた方が良いんだけどいまいち上手くいきませんでした。プラ板で作った方が良かったかも。切りそろえるときにもう少しきちんとやるべきだった。
何とかもう片方も完了しました。パーツの不揃いは黒く塗ればそんなに目立たなくなったりして・・・。それにしてもパーツが足りなくなるっていうのは困るよねー。とっても不思議です。
(2019/11/16)
砲塔の組立が完了して、ひと通り塗装前までもってこれました。疲れたけどやっぱりシャーマン戦車は格好良いです。はぁ、もうこれで完成でもよいかな。
大昔にタミヤのシャーマンを組んだ時は速攻で組立完了した記憶があります。このタスカのキットは組立難易度は高くない。だけど部品数がやや多いのと塗装選択によっていろいろなパターンに分かれるのがややこしい。ただそこが模型の面白いところだったりします。今回はAFVクラブの履帯を使って少々トラブルがあったのでなおさらではありますが余計なことをしなければもっとスムースにここまでこれたんじゃないかな。
ブローニングM2機関銃。アスカからはこれだけで別売りパーツになっているだけあって、とてもモールドが良好で素晴らしい。
(2019/11/18)
車外装備品を固定するのは連合軍戦車の場合はベルトだったような気がして、ちょこちょこと簡単な工作でそれらしきものを加えてみました。
付属のイギリス戦車兵は大昔に作ったファイアーフライと同じフィギュアだと思います。
単色系なのでグラデーションを付けようと白黒塗装にしてみました。白もホワイトサーフェイサーが手元にあるのでそれを使用。
(2019/11/20)
イギリス軍の戦車なのでオリーブドラブというよりはダークグリーンを使用。
デカールの前のツヤだしニスを厚塗りし過ぎると、デカールは綺麗に貼れてもあとでツヤを消すのに苦労しそうです。そろそろ完成間近です。
昨日は久しぶりに上野の鈴本演芸場に行ったらお客さんの入りがあまり良く無い感じでした。席の3割埋まっていたかなー、ちょっと寂しい。雨のせいなのか消費税のせいなのか。柳家小ゑんさんの新作落語は爆笑でした。座席での飲食OKなので嫁がキャラメルポップコーン買ってきてくれたのを食べながらのんびり観ていました。トリは林家正蔵氏の紺屋高尾でした。職人と花魁の恋愛話なので11月22日のいい夫婦の日が近かったセレクトしたんだろうか。とても良かったです。
(2019/11/24)
イギリス軍のシャーマン戦車が完成しました。シャーマン戦車はM4からM4A6までいろいろなタイプがあり、今回はM4A4タイプの戦車です。シャーマンの総生産数は約4万両と言われており、このタイプだけでも約7500両生産されました。
イギリス軍が使用したシャーマンにもしっかりと左右と上面に大きな星マークが付いているのが意外でした。レンドリースで供与されたものだから海を渡る前から星マークがついていたのかな。でもこの方が連合軍という雰囲気が出るので良いと思います。
今回のマーキングは近衛機甲師団第2アイルランド近衛連隊第2中隊としました。1944年8月のノルマンディー、カーン市街での車両です。
イギリス軍戦車部隊の中でシャーマンVを装備していたのはこの作例の近衛機甲師団と第11機甲師団だったようです。
アスカモデルのシャーマン戦車は一番形が正確で再現度が高いと定評があります。私、あまりよく分からないんですけどそういわれると何となく作ってみたくなるものです。
M4A4シャーマンはクライスラー社の大型のガソリンエンジンを搭載しているために車体を他の形式より延長しています。メンテナンスが複雑でアメリカ軍では正式に導入されませんでした。供与兵器としてイギリスに渡ったというのはなんか押し付けられた感じです。なんだかんだ言っても自国の兵力増強が第一なので致し方ないのでしょう。
砲塔上部のライトやフロントにあるヘッドライトがクリアーパーツなのでけっこうアクセントになって見た目が良いと思います。
クッキーの缶に細かいラベルのデカールを貼り付けています。でも、ウォッシングで少し読みにくくなってしまいました。
この75mm砲もそれなりに威力はあったと思いますけど、このあとに出現するファイアフライの17ポンド砲に比べれば非力でしょう。徹甲弾を使用した場合は距離1000mで76mm厚装甲を貫徹可能でした。ドイツのIII号戦車や短砲身のIV号戦車よりは火力が上だと思うけど、1944年時点ではやはり火力不足かな。
ハッチはフィギュアを乗せるときのフィッティングを考慮して接着せずにピットマルチで仮留めしているだけにとどめました。飾るときのことを考えるとフィギュアもハッチも固定した方が良いのかな?
フィギュアをセットアップするときにブローニング機銃が目の前にあるのでちょっと邪魔です。
今回はダックビルとサイドの連結ピンをかるくシルバーでドライブラシを行いました。履帯の表面はラバータイプだったかな?おそらくメタリックのドライブラシは止めておいた方がよさそう。
そんなには強そうに見えないんだけど完成するとなかなか味があります。まだ、タスカのシャーマンは二つほど手元にあるのでまたいつか作ってみたいです。
(2019/11/26)
コメント
こんばんは。
キャタピラの件は大変だったと思いますが、本当に見事なリカバリーです。
AFVの連結キャタピラはプラ、キット付属のベルト式キャタピラは樹脂だと思いますが、違う素材同士の接着は強度とか大丈夫でしたか?
ダックビルの思い切った自作も凄いです!
こんばんは。コメントありがとうございます。AFVクラブのキャタピラの件、不思議です。でも聞いた話だとM4A4は少し車体が長いんですよね。キット付属のベルト式キャタピラはおそらくプラ用接着剤での接着が可能なものだと思います。たしか普通にくっ付いたような気が・・・。でもそのあとで念のため瞬間接着剤を大量に使ってガチガチに固定してしまいました。製作記にも書きましたがダックビルはプラシートを切り貼りした方が上手くいったんじゃないかと思います。あともう一息で戦車が完成なので、長期間積んでいるミニアートの英戦車兵フィギュアでも作ってみようと思います。
完成おめでとうございます。
他人様のアクシデントを楽しんでいる様で申し訳ないのですが、キャタピラのアクシデントをどの様にリカバリーし、作品に仕上げるのかと興味深く記事を見ていました。
完成写真を見ると、キャタピラの件は製作記事で事前に触れられてなければ全く分からないですし、
また、アクシデントに見舞われても、投げ出したり放置したりしない細密さんの敢闘精神にも本当に感心しました!
そして、私も今作で使われたのと同じAFVクラブのM4シャーマン用T48キャタピラを持ってるので不安です(笑)
>聞いた話だとM4A4は少し車体が長いんですよね。
ファイアフライとかでシャーシによってVCとかICとかあると話では聞いたことありましたが、今作の記事を見るまで大して気にしてませんでした。
確かに少し前に作られたシチリア・シャーマンと見比べると転輪と転輪の間が少し広いですね。
個々人の好みはあると思いますが、防盾はエルアラメインやシチリアで使われてる様な幅の狭いものより、今作の様な幅広のものの方が格好良い気がします。
>イギリス軍が使用したシャーマンにもしっかりと左右と上面に大きな星マークが付いているのが意外でした。
>レンドリースで供与されたものだから海を渡る前から星マークがついていたのかな。
単色塗装と相まって、一見するとアメリカ軍みたいですね。
同じ履帯のキットをお持ちでしたか。もしかするとM4A4ではなくて他の形式なら問題なく作れるのかもしれませんね。ただ、ダックビルが足りなくなるのがおかしいなーと思います・・・。キャタピラ周りをごちゃごちゃとマイナスの作業していたのが塗装後あまり分からないとコメントいただき良かったです。じっくり見ると分かっちゃうと思いますけど。今回のキットは個人的にクッキーの缶が付属していたのが笑えました。
なるほど、確かに転輪と転輪の間が少し広いかも。手元に古いグランドパワーがあったので見てみると車体全長は5.9mからファイアフライの6.45mまでいろいろあったようです。自分が作ったのはブリティッシュシャーマンばかりなんですが、やっぱり米軍のものが一番格好良く見えてしまいます。
>もしかするとM4A4ではなくて他の形式なら問題なく作れるのかもしれませんね。
それにしても、破損とか紛失を考慮して少し多めに入っていないのはちょっと不親切ですね。
タミヤやドラゴンの連結や部分連結キャタピラのキット、別売りのパンターG型用連結キャタピラ(タミヤ)やT-55用連結キャタピラ(タコム)など、いずれもある程度数に余裕があったので、それが当然なのかと思ってましたが、今回の記事を見ると気を付けなければいけないと勉強になりました。
>塗装後あまり分からないとコメントいただき良かったです。
>じっくり見ると分かっちゃうと思いますけど。
いえいえ、生で見ると材質の質感とかで分かるのかもしれませんが、写真では全く分かりませんよ。
このAFVクラブの別売りキャタピラの件は本当に勉強になりました。
過去の作品で三号N型やSU-122でもAFVクラブの別売りキャタピラを利用されてますが、それらは数は大丈夫だったのでしょうか?
>今回のキットは個人的にクッキーの缶が付属していたのが笑えました。
私は自衛隊の時の一斗缶に纏まって入ってた乾パンを思い出しました(笑)
シャーシ後部のボックスにでも入れないのだろうか(笑)?
http://10.studio-web.net/~phototec/kanpancan1.jpg
>自分が作ったのはブリティッシュシャーマンばかりなんですが
私は作ったシャーマンはいずれもタミヤの「シャーマン初期型」と「M51スーパーシャーマン」だけですね。
M51はあそこまで来ると別物の様な気もしますが。
少し前に出た赤い顔の「M4A3E8(朝鮮戦争Ver)」なんかいずれ作ってみたいです。
>やっぱり米軍のものが一番格好良く見えてしまいます。
シャーマンには緑系や茶系の単色に白い星が似合いますからね。
それとやっぱり「開発国の軍隊が使ってるのが一番格好良い」っていうのもあると思います。
私はソ連・ロシア戦車が好きなのですが、キットには東欧や中東、中国・北朝鮮なんかのデカールも入ってたりしますが大抵はソ連軍・ロシア軍使用で作りますし。
イスラエル軍くらい改造してくれると別物的な格好良さが出て来るんですが(笑)
スーパーシャーマン、いいですよね。私もサイバーホビーの古いM50をストックしていたように思います。ドラゴンスチレンだと履帯が健在か心配です。
凄いですね、乾パンの一斗缶って模型に載せたクッキーの缶と似てますね。こんなに食べたら胸やけがしそうです。別売りの履帯はだいたいは十分な数が入っていて心配ないです。ただ、帝国陸軍戦車のホイを作った時にヴィジョンモデルのパーツが数個しか余らないことがありました。もしかしたら2個買わせる作戦かもwww。