ロシアのスカッドミサイルと8輪大型軍用車両を製作してみます。かなり昔にリリースされたキット、スマートキットやエッチングてんこ盛りのキットで持てはやされていた時代より前だと思うので組み立て難いと覚悟していた。言葉は悪いけど想像以上でした…。迫力はピカいちで大型車両の魅力に目覚めてしまいそう…。
はい、この山のようなパーツを組み立てるとパッケージのようになる…、はずです。組む前ですが何となく、割りと大味なキットに見受けられます。
塩化ビニールの柔らかい板を自分で切り取って窓枠に内側から貼り付けます。窓枠職人ではないのでそんな上手くいくのかね?画餅にならなければよいが。
上で悪口というか皮肉っぽいこと書きましたが作っていて楽しいキットです。エアブラシを片方に常備しておいて、車内を白で塗る部分は窓を大まかにマスキングして吹いてから、窓周りだけ筆でタッチアップすれば良いんじゃないでしょうか。
いきなり乗員コンパートメントの箱組工作は難易度高いです。最終的にどんな形状になるのかいまいちイメージがつかめていないので、手探りで作業してこんな感じです。段差や隙間がたくさんできたので大きなモジュールを組み合わせる段階で修正やらパテ埋めが必要だろうなぁ。
(2018/09/08)
ゲートは太いしバリも多い。かなり昔のキットなのに現在でも割と手に入り易くて、模型店以外にも量販店の通販でも難なく手に入ることが多いと思います。日本国内ではいつも飢餓商法のドラゴンのキットにしては驚異的です。
やっと運転席などが終わったと思ったら、次はミサイルの発射管制室などでしょうか。このキットはほぼインテリア付属のようです。古いキットなのに中がちゃんと揃っているのは凄い。窓が多いので内部再現したのでしょう。正直なところインテリアにはあまり興味が無いので組み立てや塗装がちょっとしんどい。
大昔のSF映画のセットのような外観ですね。発射管制室でしょう。ある程度はデカールが付属しています。
いろいろな大きな部品が出来上がってきました。いまいち全体像がまだ分かりません。
(2018/09/10)
足回りから作る方が土台から積み重ねる感じで分かりやすいかと、こちらを組み始めました。
構造的に足回りがかなり弱そうなので、プラパテで隙間を埋めて瞬間接着剤でも補強して、さらにパテを被せてガチガチに強固に固定しました。もとよりタイヤの向きは変わらないし、タイヤ裏側はそんなに見えないので頑丈に作った方が良いかと思いました。8輪すべてが綺麗に接地した時はホッとしました。
最後の大きなモジュールを組み合わせてシャーシに乗せるまで、組立が破綻しているのか上手くいくのか分からなくて怖い。バリや歪みが多くて、あまりまともに組み上がっていないのでなおさらです。ドイツのIII号戦車やIV号戦車なら最後まで破綻無く組み上げる自信があるんだけど、こういうニュージャンルは良く分からない。先の分からない推理小説を読んでいるみたいで、どんどん製作が進むならある意味悪いことではないかな?実はちょっと疲れてきた。
昔から言われていることだけどドラゴンの説明書は間違いが多くて当てにならない。だいたい予想してこんなじゃないかなぁという感じで組み立てています。部品番号とイラストと自分の出来上がりがそれぞれ違うことが間々あります。
水害に台風に地震にと最近は日本に試練を与えすぎですね。こんな災害列島じゃミニマリストになりたくなってきた。でも、知らない間に通販では新しいキットをポチってる自分がいます。
(2018/09/12)
スカッドミサイルの組立。ミサイル本体は全長約30cm、太さ約2.5cm。
窓が多くてマスキングゾルを使ったマスキングが大変です。今回、下手にウィンドウに圧を加えると外れそうなのでゾルを使いました。一応、がっちりと塩ビのクリアパーツを接着したけど、何かの拍子で中で外れたら修正が難しいので。
基本的に輸送中ポジションなので固定ジャッキは上げた状態で接着してあります。
説明書の部品番号がここまでデタラメなのは酷いね。ランナーのEとFの間違いだけじゃなくて番号自体も間違いが多くて説明書が分かりにくいです。私は以前にドラゴンのsFH 18重榴弾砲のキットを製作した時に最悪の説明書だと思ったけど、このキットもなかなか難しい部分があります。思わずまたDisってしまった。
この迫力は素晴らしい!組立が面倒で悪口をたくさん書いてしまったけどとりあえず許す!塗装前だけど十分に存在感があります。ディテールや細かい部分の間違いなどあるのかもしれないけどまぁいいや。ようやく全体的な塗装に入れます。
うちの棚を考えると、飾るならこのポジションだろうなぁ。移動中はこんな感じでしょう。
けっこう大きな車両なのでさすがに下塗りには0.5mmのエアブラシが重宝します。手早く上下左右前後を塗装できました。
四谷の仙波堂が今月で閉店か。マニアックな解説を読むのがけっこう楽しかったけれどここ何年かはHPも覗いてなかったなぁ。時代の流れなのか、輸入プラモデルは直で個人輸入する時代なのだろうか。小規模な個人経営の模型店は難しいのだろう。考えてみれば自分もLucky ModelやHobby Easyに見にいくことの方がいつの間にか多くなった。
新宿の模型ファクトリーも今月で閉店らしい。同じビルに駿河屋があると聞いたことがあるけど、新宿に寄るときは世界堂かヨドバシは行くけどこちらには寄ったことが無かった。通販の利用がけっこう多い自分としては、駿河屋は店舗は無くていいから通販を充実されてくれればよい。駿河屋は通販でも昔ほどお値打ち感が無いのは大問題だなっ。
(2018/09/17)
スカッドミサイル自体はMr.カラーの#330ダークグリーンとしました。車体色はドラゴンでは#320濃松葉色を80%と#312グリーンFS34227を20%となっています。一方トランペッターの説明書では#302グリーンFS34092のようです。何を使用しても大外れということはないと思います。ネットで画像検索して参考になりそうな色を調べて、この色イイネ―と思ったらゲームのスクリーンショットだったりします。いい加減なもんです。
ホイールはグロスブラックの指示ですがつや消しブラックで塗装しました。けっこう大きなタイヤの筆塗りは楽しい作業です。ファレホをちょくちょく使うようになって何年か経つけど、大昔より筆塗りが少し好きになりました。
デカールを貼り終えたところ。このキットの取説にはソビエト軍の車両に関して全然貼り付けの指示が無かったので、いろいろと調べたり自分の好みでこんな感じになりました。車両の大きさに比べるとデカールは地味です。
(2018/09/19)
スカッドミサイルはA型からD型まであり、今回搭載しているのはスカッドB型です。このタイプの射程は約300kmで、通常弾頭の他に化学兵器や核弾頭も設定できます。東京‐名古屋間が約350kmとすると少し距離のイメージがつかめるでしょうか。
スカッドミサイルB型は旧ソ連が1965年から配備を開始したR-11弾道ミサイルです。R-11というと最近食べているヨーグルトがR-1なのでなんだか紛らわしい。R-1は便秘にも良いし味もおいしい。
ソ連軍の兵器ということで旧共産圏諸国や共産圏と関係が深かった発展途上国など多くの国に輸出されました。独裁色の強い国、と言っても良いかも。中国、北朝鮮、エジプトなどでもコピー品が作られてさらに多くの国に輸出されました。それで結局はイランやパキスタンなどもロケット技術を習得して核拡散にも影響を与えています。
実戦では第四次中東戦争、イランイラク戦争、アフガニスタン侵攻、湾岸戦争でも使用されています。核ミサイルの威力はそれこそ核弾頭の大きさや爆発した時の高度などに影響されて様々なケースが考えられます。通常弾頭ですと15階建てのビルが消し飛ぶくらいの威力だそうです。半径100mのところに立っていても爆風で飛ばされるので直撃食らったら地下にいても危ないんじゃないかな。
そういえば、湾岸戦争の頃にイラクがイスラエルに大量に打ち込んでいたミサイルはスカッドミサイルだった。人的被害も馬鹿にできないけど、市民生活に精神的にかなり影響を与えるという意味ではイラクのスカッドもナチスドイツのV2ロケットも似ていると思います。
スカッドミサイルを運搬している車両ですが、このMAZ-543は8輪駆動の大型軍用車両です。運転席が左右に分かれていてあいだに窪みがあり、そこにミサイル運搬のスペースが設けられているのが特徴です。MAZはMinsk Automobile Plantのことです。
この大型車両は民間用にも流用されており、クレーン車や化学防護車、通常の大型トラックなどに使用されています。
野山を走り回るような性質の車両ではないんだけど、長期間の合同演習のあいだなら結構汚れることもあるように思う。タイヤ走行だとしても舗装道路ばかり移動するわけでも無いだろうし。
一応、発射台は立てることもできます。こういうポジションも写真撮影時にはなかなか見ごたえがあります。棚に飾る分にはやはり輸送ポジションじゃないと場所を取ってしょうがないです。
ミサイルの受け皿部分も軽くウォッシングなどウェザリングをしてあります。
動画で発射時の模様を見ました。音も煙もものすごいです。考えてみればスペースシャトルの打ち上げと似たような部分があります。
この大きなタイヤ、丸っこいけどモールドがゴツゴツしているところが非常に格好良い。
この圧倒的存在感、良いですね~。組みにくいところがたくさんあるし見えない部分をたくさん補強して大変でした。飛行機では1/48プラモデルだとわりと大きくておぉぉ!と感じることも時々あります。AFVではそんなに大きなプラモデルは最近作っていなかったのでなかなか楽しいです。出来に関してはともかく眺めていると非常に気分が良い。
ひっくり返したりちょっと下から覗くと打ち出しピン痕を消してなかったりするんですけど、飾っておく分には目立たないから良いかなぁ。全部対処するとけっこう疲れます。
正直なところ、いまから買ってきて作るというタイミングなら価格が高くてもトランペッターのほうが良さそうです。あくまで印象ですけど。私みたいに昔のキットを積んでいる人はニッパーを入れてみるのも良いんじゃないでしょうか。作り始めるといろいろな部分で不安も入り混じるので、もう勢いで出来るところまで進めなきゃという気分になります(笑)。
くだらない与太話なんだけど、先日アメリカ国立太陽観測所が突然閉鎖されたと聞いて、こりゃぁいよいよ何か起きるか?と思ってしまいました。意外とトンデモ説でマスコミも取り上げないような意見が本当だったりして。それでつい「ディープ・インパクト」という映画をまた観てしまいました。
これ観るの4回目くらいなんですけど、ふと思うこと。政府に頼らないで各自で協力して民間の地下都市を作って出来るだけ避難すれば良いんじゃね?とも思いました。政府の非難所に選ばれる100万人以外は全部死亡という設定なのは映画のドラマチックな演出上仕方無いのだろうけど、裏では必死で何十億人が穴掘ってるんだろうなぁと思ったわけです。彗星が衝突して地球が砕け散った場合には抽選で当選した100万人も全員死亡なわけでどうしようもないんだけど、そこは最後にならないと分からない。
何度観ても、イライジャが洞窟直前で避難権利を捨て両親と別れサラの元へ引き返して行く場面を、両親が「じゃ!!、頑張れよ!!」だけで見送って自分らは避難生活、というのがなんか解せない、冷たすぎだろ!必死で留めろよ!と思います。とにかく、人類滅亡モノとしては「アルマゲドン」より地味だけどとても面白い。
(2018/09/21)