アメリカ陸軍の2.5トントラックです。裏側を見るとどうやら6輪駆動ですね。さすがにもう絶版かなぁ。昔はタミヤイタレリでときどき再版されていた記憶があります。
フレームから組み立てるシャーシは大きな二本のパーツに細かい部品を挟み込むので、写真のように切り出して一気に組み立てました。どこに何が付くのか切り出した後だとややこしいのでテーブルの上にレイアウトしています。
タイヤは2本重ねた後輪は合計8本、内側と外側はパーツが違います。スペアタイヤとフロントタイヤ。全部で4種類合計11本あります。イタレリのパーツはタイヤが半分くらい箱の中で取れてコロコロ転がっていたのでどれがどの部品かきちんと確かめながら組み立てました。
後輪はよじれたまま接着して固まるとまずいので、ガラステーブルなどきちんとした平面の上ですべてのタイヤが接地するか調整しながら接着しました。
フロントフェンダーの裏側にイタレリのロゴマークと、Made in Italyの刻印があります。
(2017/03/22)
スペアタイヤを含むすべてのタイヤを接着してフロントフェンダーも組み込みました。シャーシはこれで組立完了かな。
荷台はシャーシと接着してあとは運転席と上部の機関銃の組み込みです。その前に軽く運転席を塗装しようかと思います。
運転席のメーターのデカールが付属しています。かんたんに貼り付けました。
(2017/04/03)
フロントにウィンチを付けても付けなくてもどちらでも選べます。今回、せっかくなので取り付けました。メタルのチェーンに交換しました。
ボンネットやフロントフェンダーとシャーシのフレームの接着はプラ用接着剤と瞬間接着剤を併用してガチガチの強度で固定しました。特にパテを使わずともきっちりとフィットしました。隙間埋め覚悟だったのでちょっと嬉しい。
最近はわりとマルチマテリアルなキットが多い中で、今回のイタレリのキットはオールプラスチックです。一か所金属チェーンに交換してしまいましたが。やっと塗装に入れます。
(2017/04/05)
全体を水性アクリルのオリーブドラブで塗装。埃を足回りを中心に吹き付けました。
水性アクリル塗料を剥がしてランダムに下地の黒が露出するようにしました。どのへんで止めておくか加減が難しいです。
第二次大戦中に米国で生産された2.5tトラックで、生産数が多く有名なのがGMC社のものです。米国で一般的な名前の「ジミー」の愛称で呼ばれていました。ほかに「陸軍の馬車馬」(ザ・ワークホース・オブ・ジ・アーミー)と言う愛称で呼ばれるとともありました。このタイプのトラックは第二次大戦中にGMC社以外にもスチュードベーカー社なども合わせると80万台以上が生産されました。
ノルマンディー作戦後に内陸に進撃する部隊への燃料、弾薬、修理部品、食料などの補充を行うための物流ルートがレッドボールエキスプレスと呼ばれたトラックによる輸送システムでした。このシステムの確立に重要な役割を担ったトラックです。かなり酷使されたでしょうという前提で塗装しました。
実際は木製の部分もオリーブドラブで塗装されていたと思うんですが、今回はすべて木目塗装で仕上げてみました。フィクションかもしれないけど。まぁ、何十万台も使われていたのでいろいろなトラックが集められていたでしょう。
付属のデカールは古くなり過ぎたのか残念ながら星印の余白などが目立って仕上がりが良くありません。そこで以前製作したキットからカルトグラフやタミヤのデカールを流用しました。前面の黄色の丸いデカールのみイタレリのものを使用しました。本当のところを言うと前面の黄色い丸は自由フランス軍のマークのようですが、使用すると見た目けっこう違ってくるしアクセントにもなるので使っちゃいました。ただの輸送トラックですがマーキングを終えるころには何となく随分と格好良くなりました。
テクスチャーペイントで泥汚れに立体感を持たせました。フェンダーの裏側にも泥汚れを塗装してなるべく自然な感じに。こういうのがAFVモデリングの面白いところ。
荷台は泥、錆、ひっかき傷、乾いた泥、埃などいろいろウェザリングを施しました。
それほどパーツ数は多くないので初心者でもハードル低めじゃないでしょうか。でも、タミヤと作り比べてないのでちょっと分かりませんけどね。
(2017/04/12)
コメント
こんばんは。いつも作品拝見させて頂いております。
ひとつ気になったのですが、キャビン上のM2機関銃の取り付け向きが上下逆ではないでしょうか?マウントや銃身交換用のハンドルが上側に来てしまっています。
古い作品に今更のコメントでは在りますが、他の部分が素晴らしいだけに細かい部分が勿体無いなと思いまして…すみません。
おはようございます。ありゃりゃ、たしかに逆でしたね、お恥ずかしいです。移動時に持ち運び用の取っ手と勘違いしたのかもしれません。数年前に作ったこのトラックといまのタンクローリーを比べてみると苦労している部分がけっこう同じ場所でした。