初めて大き目な帝国海軍の軍艦を作ったものです。2015年9月の製作です。
昨年、タミヤの阿武隈を製作して以来の久々の艦船模型です。もっといろいろ作ってみないと腕も上がらないなぁと思いつつもなかなか手が出ませんでした。ディテールの細かさで定評のあるフジミのキットを作ってみることにします。
まずは細々した砲塔や煙突を組立てています。20cm連装砲は5基装備されています。前後部や左右のパーツが違うものがあるのでごちゃごちゃにならないように目立たないところに番号を書いておきました。
初めてフジミの艦船模型を作っている印象としてパーツが細かくて折れそうなものが多いですがそこはAFVで細かいエッチングパーツをいじっているのである程度慣れているかなぁと思います。
艦橋のごちゃごちゃ感がなかなかかっこ良くなってきました。このキットには零式水上観測機と零式3座水上偵察機が2機ずつ付属しているので組み立てました。でも、なんでプロペラがないんだろ?
(2015/07/30)
中央甲板の下、内部は完成したら見えなくなりますが、92式4連装魚雷発射管が設置されています。90式61cm魚雷が16本あります。
甲板や後部マストがちゃんと組み合わさるのか確認しています。特に問題無さそう。
だいたいの部品を組み立て終わったのでさてこれからどうしようかなぁというところです。飛行機は若干、組立ながら塗装しながらというところがありますが、艦船模型はそれ以上に塗りながら組む要素が多いです。
とりあえず、艦底色とリノリウムを塗装してついでに艦載機も塗りました。そういえば聞くところによると、毎年フジミさんでは福袋を用意しているみたいですね。普段はめったにそういう得体の知れないものは購入しないのですが、艦艇模型初心者ならかぶるアイテムもほとんど無いので買ってみても良さそうです。あとは手持ちに1/700の駆逐艦、雪風があるだけですから。
(2015/08/21)
羽黒のエッチングパーツもリリースされているようですが、ちょっとというかかなり上級者向けのようで尻込みしています。とりあえずこの重巡洋艦を完成できたなら次はエッチングを使用しても良いかなぁ。いきなりは無理そう。今回は海魂の大型艦艇用2段手摺りでせめて少しだけでもディテールアップを図ります。
フジミの組立説明図には艦船の実際のヒストリーが何も載っていないんですね。組立図と塗装図のみ。簡単な戦歴や特徴の説明があると初心者でも思い入れを込めやすいのですが、そこは自分で調べるんでしょうね。
(2015/08/31)
艦船模型の手順を忘れてしまったので以前制作した「阿武隈」を見ながら思い出しています。とりあえずは全てのパーツを切り出してから。リノリウム色と艦底色をエアブラシで吹いてからマスキングということで現在マスキング中。艦艇色はリタッチを除けばなるべく一気に仕上げたいです。
小さな甲板上の突起物はあとで筆塗りすることにして大まかにマスキングをしました。これでもけっこう大変です。はじめは上の写真のように気合を入れていたんですが途中からぐだぐだに・・・。
佐世保海軍工廠グレイは横須賀、呉、舞鶴に比べても随分と黒いのでMr.カラーを少し色調しようか。でもあまり暗い色で塗装するのは個人的にあまり好きではないんですよね。スケールエフェクトを考えたら深く考えずに明るめに塗ったほうが満足度がありそうです。結局はMr.カラーの32番を使いました。
(2015/09/02)
ちまちまといろいろな部品を接着しているところです。うんうん、だんだんと頼りがいのある戦艦、じゃなかった重巡洋艦になってきました。
大砲の根元のシートや甲板上の装着品を一部白で塗装したりリノリウムや艦艇色のはみ出た部分を修正しています。それにしてもタミヤの「軍艦雑記帳」とキットのパーツを見比べれば比べるほど足りない部分が多いですね。そもそもキットのパッケージに比べても足りない。でもいろいろと実物と見比べるのは面白いですね。
内火艇や内火ランチには細かいデカールが付いており艦名の「ハグロ」と貼り付けるようになっています。この辺の工作は拘り出したらすごいことになるみたいですがとりあえず素組みでOKかなぁ。1/350だとすごい工作がありますね。
零式水上観測機と零式三座水上偵察機は伸ばしランナーの切れ端でプロペラを追加してみました。もう一息で完成かなぁ。
(2015/09/06)
就役:昭和4年(1929年)4月25日
基準排水量:13,963トン
全長:203.76メートル
全幅:19.0メートル
最大速:35.6ノット
兵員:773人
主な武装は
50口径3年式2号20cm(20.3cm)連装砲 5基
40口径89式12.7cm連装高角砲 4基
25mm3連装機銃 4基
25mm連装機銃 8基
92式4連装魚雷発射管 4基(使用魚雷 90式61cm16本)
大東亜戦争の後半になってくると新たな対空機銃が増設されて近接航空防御力が著しく強化されました。
戦績としてはオランダ軽巡洋艦デ・ロイテルとジャワを撃沈。イギリス重巡洋艦エクセター、イギリス駆逐艦エンカウンター、アメリカ駆逐艦ポープを他艦と共同で撃沈しています。ジャワ攻略作戦 スラバヤ沖海戦 ミッドウェー海戦 珊瑚海海戦など多くの作戦に参加しました。
1945年5月、アンダマン諸島への輸送任務中にイギリスの駆逐艦隊の魚雷攻撃にて沈没しました。約700名中の400名あまりが戦没、約300名が駆逐艦に救助されました。
以前に製作した陽炎に比べると対空機銃など細かいパーツのモールドがきっちりしていて好感が持てます。ただ、目を凝らさないと良く分かりませんけど。
偵察機を1機余分に作ってしまったので一緒に撮影してみました。バックが水色なので海に浮かんでいる感じです。
探照灯はこだわり始めるとクリアパーツに置き換えたりもっとモールドの良いものに変えるのかな。これだとちょっとしょぼいですね。
一番後ろは艦名が書いてあります。戦時中はこういうの消さなくていいのかな。でも、旭日旗と艦名があるとなんとなくカッコ良い。
艦載機が3機ありますが、飛行機を甲板に積むと随分と見た目が変化するものです。
リノリウム留めは見える部分だけ金色に塗装しました。しかしながらあまり上手くいかず、もしかすると何もしないほうが見栄えが良かったかもしれません。
一応真横からも写真を撮ってみました。クレーンにワイヤーをつけたのが個人的には気に入ってます。
手摺りはちょっと寄れてしまったので最後にちょいちょいと垂直に直せばよかった。タミヤのペインティングスタンドを使ったり手で持って塗装したりいろいろだったのでよじれたのでしょう。次回は何か細長い木片に固定して塗装しよう。
おぉー!いままで製作した駆逐艦陽炎と軽巡洋艦阿武隈と一緒に撮影してみました。個々の出来は置いといて、並べると随分とかっこよく見えます。こういうのがコレクターのアドレナリンが出る元なんでしょうかね。