ドラゴンのスマートキットのヤークトパンターです。2008年12月から2009年3月にかけての製作です。
以前から一度作ってみたかったヤークトパンターの製作を始めました。ヤクトパンター、ヤクトパンサー、ロンメル駆逐戦車などいろいろな呼称があるようですが、個人的にはヤークトパンターが一番しっくりくる感じです。
ご覧のとおりパンター系の転輪は三重構造の挟み込み型配置のためけっこう組み立てに手間がかかります。実車も整備には相当な苦労が付きまとったであろうことが想像されます。
真ん中の転輪をさらさらではない接着剤を使用して放置したらはみ出た部分が固まってなかなか車軸に入りませんでした。一箇所ボキッと折れてしまいましたがそこは三重構造なため適当に接着して事なきを得ました。組み立てるときは一気にやるか流し込み接着剤を使ったほうが良かったです。
せっかくの初期型なのでツィンメリットコーティングをしてみました。模型誌にはグムカのコーティングブレードが最適と書いてあったのですがあいにく持っていませんのでけがき針で適当に格子模様をつけました。ご覧のとおりめちゃくちゃ仕上がりが荒くていまいちな感じです。排気管のパーツには四角いパッチの付いたものとそうでないものがありますがどちらを付けるのが正解なんでしょう?なんか説明書の図とパーツ番号に矛盾があるようです。
車両前面下部も手書きしましたがあまり良くありません。車体側面と車体前面にもコーティングを施すつもりなので何か違う方法を考えようかと思います。
(2008/12/21)
すり合せが甘かったようで後部に隙間が出来てしまいました。あとでプラ板か何かでふさいだほうが良いでしょう。エッチングパーツを使用したら精密な雰囲気がアップしました。車両自体のフォルムは単純なのにけっこうな部品がありました。車両上面の天板の合いがいまいちですが少し削るとぴったりきました。少し段差があるのは実写も同様らしいのであまり気にしないことにします。タミヤを組んだあとなのでドラゴンキットは組立のボリュームを感じますがパーツが多いのも作っていて面白いですね。
(2008/12/23)
(2008/12/26)
ツィンメリットコーティング作業と車両後部の隙間をパテで埋めて消えた溶接後を再現しました。ツィンメリットの格子状表現はけがき針での表現がいまいちだったので、プラ板や真鍮板を押し付けてみましたがその仕上がりもいまいちでした。結局デザインナイフで細かい筋を付けていきました。等間隔にはこだわらず大まかに仕上げました。
(2009/01/26)
フリーハンドの格子状表現もまぁ感じは出ているかな、と。所々剥がれかけているのも戦場の雰囲気が出ているし良いのではないでしょうか。
ドラゴンの戦車兵フィギュアとフィールドキャップにレジン製のヘッドを組み合わせました。坊主頭のヘッドはそれだけだとずいぶん年配、というかおじいちゃんにしか見えませんでしたが、キャップをかぶせてエポキシパテで髪の毛を付け足すと結構さまになりました。今回はハッチから覗く程度しか見せないので腕などは省略です。キャップを頭にフィットさせるのに結構苦労しました。
(2009/01/26)
基本塗装はダークイエローとレッドブラウンの2色迷彩にしました。淡白な印象ですがウェザリングを施せば少しは質感が増してくるかと思います。
(2009/02/14)
所属部隊不明のままで進めようと思っていたのですが、デカールがないと見た目寂しいので、第5SS装甲師団ヴィーキングとしました。
(2009/03/08)
(2009/03/08)
ヤークトパンターはドイツ駆逐戦車の中では最良との評価の高い車両です。第二次世界大戦後半の主力中戦車であるパンターをベースにしているのもその一因でしょう。武装はキングタイガーと同じ8.8cm対戦車砲です。
製作当初は車両のシルエットといい、なんかのっぺりした車両であまり格好よくはないなぁ、と感じていました。今は形状に見慣れたのか結構ツボに入っており、独特の魅力を感じています。かなり強そうです。
ツィンメリットコーティングは試行錯誤で行いました。初めはマス目が荒くていまいちでしたが、後ほどはもう少し細かくコーティングをしました。いろいろバリエーションが豊富になったので、まぁ良かったかなと思います。
車両は第5SS装甲師団ヴィーキングとしました。ヴィーキング師団にはフィンランド義勇兵も含まれるそうです。だからヴィーキング、つまりヴァイキングなんでしょうかね?とにかく東部戦線で勇猛をはせたベテラン部隊でドイツ降伏直前まで活躍しました。
ヴィーキング師団にヤークトパンターが配備されていたかは不明ですし、この迷彩が妥当なのかも分かりませんが格好よいのでOKとします。420両しか生産されなかったので第二次大戦全体で見たらお目にかかった連合軍兵士の数もそうは多くなかったのでしょう。
車外装備品もいろいろと取り付けています。キャタピラの接地面はこすれて地金の色が出ているように光らせました。
ダークイエローとレッドブラウンの大まかな迷彩も力強い雰囲気を出している一助となっているかと思います。装備品も一式そろっていて余りバトルダメージはありません。戦いはこれからというところです。
チッピングやパステルで軽くウェザリングをしています。キャタピラもギラギラさせたし、今回はあまり泥をつけなくていいかなぁ。
この角度から見るとなんとなくキングタイガーに雰囲気が似ている気がします。
単純な形状の割には部品数も多く組み立ても大変でした。というよりドラゴンモデルズのAFVはなんにしても部品が多いのでしょう。コーティングをしていたころは本当に完成するかなぁと心配でしたが何とかなりました。結構気に入った車両です。
(2009/03/14)
コメント
ヴィーキング師団所属とは、素晴らしい出来上がりだと思います。
アメリカ軍の残した写真では、フランス戦線の物が有名です。
昔35年程前にカンプグルッペ・ジーベンの金子氏がフルスクラッチされたのを見て、凄いと思いました。
当時初期型=G1型はレジンキットぐらいしか無く、タミヤ社のロンメル駆逐戦車を改造して製作した物です。
久し振りに製作してみたくなりました。
参考にさせて頂きます。
こんばんは。コメントどうもありがとうございます!9年前に作ったものでツィンメリットコーティングが荒くて恥ずかしいです。この頃のドラゴンは輝いていたなぁ、なんて思い出しました。カンプグルッペさんの製作モチベーションアップに役立つならうれしいです。これと同じキットが今も売っていますけどキャタピラがベルトだったり中身が変わっているようですね。ではでは。