KV-1 重戦車の増加装甲タイプです。2013年3月から7月にかけて製作しました。50件の記事移管を終わりました。思っていたより大変です。
今週も土日出勤でなかなか時間が取れませんでしたが、(あー、休みたい)KV-1エクラナミに手を出してしまいました。急に寒くなってマチルダの塗装が億劫になったというのもあります。
(2013/03/31)
基本的に他のKVシリーズと同じ内容ですがご覧の増加装甲パーツが特徴的です。この増加装甲を取り付けるために事前に穴を開けておく場所が多いです。
シャーシを組んだところと鋼鉄製転輪組み立て中の図。金型をかなり使っているせいか疲弊しているらしくバリが多いです。あるいははじめからこれくらいだったかなぁ。以前もトランペッターのKV系何種類か作っています。
左右のフェンダーはそのままだと下がり気味であまり格好良くないので手でぐいぐいとくせを付けてキャタピラと平行になるようにしました。この重厚感あふれるキャタピラもKV系の特徴の一つでしょう。
部分連結キャタピラパーツを組んだところ。接着剤をたっぷり使ってがちがちに固定しました。よく見るといたるところに増加装甲が施されています。
(2013/03/31)
KV-1の組み立てが完了しました。実車では車体前面と左右、砲塔左右に分厚い装甲が接合されてかなり重い車体になったと推測されます。
KV系は実戦では戦闘での損失と同じくらい、路肩に落ちて行動不能になるなど初歩的な操縦ミスで戦車を遺棄しなければならない車両も多かったと聞きます。独ソ戦初期のソ連軍の訓練度に関係あるのでしょう。
前回製作したKV-1のときはフィギュアを付けなかったので今回は1体添えてみることに。アルパインのソ連軍戦車兵です。腕と胴体の部分は隙間があるように見えますが粘性の高い瞬間接着剤で埋まっています。
(2013/04/06)
製作途中の3つのキットを並べてみました。左から大きな順です。というか威力が強い順ですね。
奥まった部分の塗り残し防止に暗い色で塗装。結構重量感が出てきました。これだけでもオブジェになりそうな貫禄です。
大戦初期の戦車は明るいグリーンだったようですが、自分のイメージと会わないのである程度混色しました。ロシアングリーン1と2を半分づつくらい、それとカーキとオリーブドラブを各10%くらい混ぜて、最後にジャーマングレイを少し混ぜて明度を落としたらこんな色になりました。結構良い感じです。
添付のデカールが2007年3月に作ったKV-1のときのものと同じでした。それではつまらないのでいろいろ考えた結果、手書きにて「モスクワ航空科学協会員」と赤字で砲塔に記入した戦車にしてみました。民間のパイロット養成組織だそうで、この組織が献金してできた戦車ということらしいです。
手持ちの資料、「グランドパワー別冊、ソ連軍戦車のカムフラージュとマーキング」を参考にしました。
(2013/07/23)
KV-1 エクラナミがようやく完成しました。このキットはトランペッターのKVシリーズのバリエーションで増加装甲をボルト止めで追加したKV-1のキットです。数年前に作ったKV-1とは仕上げを変えて見ました。というか、前の完成作品は泥だらけでした。
砲塔横の他にも車体下部などいたるところに増加装甲板が付いています。総重量は50トンになったとのことで、機動性は著しく低下しました。ちなみにドイツ3号戦車は約23トン、ドイツ4号戦車は25トン、パンター戦車で45トンなのでそれよりも重いわけです。
後ろからのショット。キャタピラのぎらぎら感をだして大きさをアピールしました。
製作記にも記載しましたが、KVシリーズのバリエ展開キットなので以前とまったく同じデカールが入っていたため、自分で資料本から選んで手書きのスローガンを書き入れました。「モスクワ航空科学協会員」の意味だそうです。
基本塗装はグリーン系統ですが、野外にさらされているうちに錆びが所々出たという設定にしました。単色塗装の単調さを補っています。ちょっとやりすぎか?
ノコギリは何色にしようかグレーのほうがよいかと迷いましたが、柄の部分だけ木製ということにしてあとは車体と同色にしました。
チッピングは無理にやらなくてもよかったかなぁという感じです。わざとらしくなってしまいました。ウォッシングとドライブラシだけだと物足りない気もします。この辺は作っているときのフィーリングで適当に進めているので毎回違ってきます。
よく見るとKV-1って5人乗りなのに前方にハッチが一つ、砲塔にハッチが一つだけしかないですね。。エンジンルームにある二つの丸いハッチは作戦中というよりは整備のためのものかと思うので、被弾した際に退避できたのか心配になってしまいました。
初期のロシア軍戦車兵の作例で時々この青いユニフォームを見ます。ズベズダの箱絵なんか結構鮮やかな青ですが、実際はもっと色あせた感じのほうが戦車とも色合いが合いそうです。
うーん、写真撮影、白バックだとホワイトバランスや色調表現が難しいですね。グレーが無難なのでしょうか。アルパインフィギュアのヘルメットや大きなグローブのモールドが秀逸です。
革製のホルスターやベルトは良い感じに塗れました。車両のウェザリング具合とフィギュアの色トーンも結構合っていると思います。
転輪は鋼鉄製なのでキャタピラとこすれる部分は金属の輝きを考えて塗装しました。黒を塗装したあとでガンメタルでドライブラシです。
錆びや油汚れなど、戦車上面はいろいろと汚れが溜まりそうです。戦争中は洗車なんてほとんどやらなかったのではないでしょうか。それよりはエンジン整備や主砲の整備に力を入れますよね。
ヘッドライトの透明パーツが一番ありがたいです。自作してもあまり満足の行く結果にならないもので。今回は雨季の泥だらけの車両ではなく、ロシアの乾燥した草原を行く戦車というイメージで仕上てみました。
(2013/07/28)
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