トライスターのマーダーIIIです。2014年9月に製作しました。
今、雷電の主翼と胴体の継ぎ目などをパテ埋めで乾燥中なのでまた戦車模型に手を出しています。トライスターの名作キットといえるかと思います、このマーダー3 H型です。このメーカーさんは過去に出来の良いキットをコンスタントにリリースしており、ずっと応援していたのですが今は新製品も出していないようです。38(t)や4号、1号A型など末永く発売して欲しいキットが多々あります。
いきなりシャーシの箱組みとエンジンや変速機の組立でした。気合を感じさせる出だしですがあまり細かい作業は疲れる。そんなに見えないと思うんですよねぇ、ぜんぶ組んだ後は。
操縦席と変速機の距離は随分と近いです。ベースが38(t)系の軽戦車なので内部の作業空間はかなり手狭なようです。
砲弾ラックを付けるか左の座席を付けるかのオプションだったのですが、先に座席を付けてしまっていたのでこの砲弾は使用しませんでした。
簡単に塗装をするだけでも十分に臨場感が出てくるのではないでしょうか。組んでしまったらあまり見えませんが一応塗装してみようかと思います。
(2014/08/23)
転輪とサスペンションの組立は一見複雑そうに見えましたが、1組作ってみると慣れてきて残りの3つは比較的スムースに組み立てられました。スプロケットホイールがとても薄いので割らないように注意しないといけません。
車両内部の塗装をしました。無線機とトランスミッションは黒っぽく塗装しました。
ウェザリング。やりすぎ感が強いです。ただ、ロシア戦線の泥濘で戦っている車両というのはこれでも汚し足りないのではないかなぁと思います。ましてやオープントップの車両ですし、戦闘が始まったら車内清掃している時間など無いでしょうし。
以前、イスラエル映画で「レバノン」というのを観たのですがそこに出てきた車両内部、たしかセンチュリオンだったかなぁ、がものすごく汚くて臭そうだった。はたしてあれが実際なのかただの演出なのかわかりませんが、この車両の汚し具合はそれに比べればまだきれいです。でも、車内だけは博物館展示のように汚し無しのほうがいいかなぁ。迷うところです。
(2014/08/24)
キャタピラ組み立て中です。説明書ではフェンダーを取り付けたあとなのですが隙間が少ないとキャタピラを通すのに難儀なので始めに巻いておくことにしました。車内ウェザリングですが、やっぱり少し控えめにしました。ホワイトをかぶせて車内清掃に心がけました。ちょっとこの写真では見難いですけども。
(2014/08/26)
キャタピラの自然なたるみが出るとなんか嬉しい。マジックトラックとは違って一つずつ切り離すのが面倒ですが特に癖の無いキャタピラで非常に巻きやすいです。
(2014/08/26)
ダークイエローの成型色だとモールドがもっさりと見えますがけっこうかっちりしています。
平野氏が原型を製作したフィギュアはポーズが自然でよい雰囲気です。ドラゴンに比べると小柄なフィギュアが多いようです。49mmなので大体170センチくらいでしょうか。ドイツ兵にしては小さいかなぁ、当事の日本兵ならちょうどな背の高さなのかな。
4人組のうち3人はせっせと働いているのにこのおじさんだけはのんびりとタバコを燻らしています。双眼鏡を持っているし、おそらく車長でしょう。
首の後ろには双眼鏡のキャップがつり紐に通してあります。造形の専門家ではないのでなんとも言えないのですが、このフィギュアセットは今ではもうかなり古いですが4人とも傑作と言えます。
(2014/09/07)
マーダー3 H型の組立が完了しました。ところどころエッチングパーツを使用しているので細かい作業が要求されます。
車体後部の網というかざるのような部分はエッチングパーツ6個で支えているので強度が少し不安です。粘着性の瞬間接着剤でしっかり固着しておきました。
大砲部分のパーツはAFVクラブのランナーが入っていました。おそらくトライスターとAFVクラブでコラボっていたのでしょう。微妙にパーツの成型色が違います。
ペリスコープはクリアーパーツで再現されており防弾ガラスの雰囲気がよく出ています。
装甲板上の細かいフックのエッチングパーツの取り扱いが非常にストレスかかります。なかなかうまく付かない・・・。
今回はダークイエロー、ダークグリーン、レッドブラウンの三色迷彩とします。塗装解説図をみますと転輪はそれぞれの塗装比率が大体4:3:3くらいです。それ以外の車両本体はダークイエローがベースですがかなりの面積をダークグリーンとレッドブラウンで占めているのでそのあたりを念頭において塗装しました。ちなみに1944年夏のイタリア戦線です。、「ラインハルト線」「ヒトラー線」「グスタフ線」「カイザー線」などの防衛ラインで活躍したことでしょう。
自走砲兵も基本塗装を終えたところです。
(2014/09/11)
マーダー3はソ連軍の新型戦車T-34などに対抗するために開発されました。
チェコの軽戦車38(t)の車体に7.5cm対戦車砲を搭載した対戦車自走砲です。
塗装とマーキングはインストによりますと第29駆逐戦車師団。駆逐戦車師団なるものがあるのかなと思いつつもこんな感じの迷彩となりました。
なんだか戦闘室の防盾と車体がなかなか合わなくて苦労しました。足回りをメインに若干の泥汚れを塗装してあります。
ちょっと金属部分を光らせすぎたかもしれません。車体色が地味なのでメリハリつけたほうが良いかとすこしやりすぎたかも。
ラックに光る砲弾のゴールドがけっこう気に入っています。この部分はあえてウェザリングなしとしました。
迷彩パターンは割とうまく描けたかなぁと思います。それとジャッキ台の金属と木の部分の感触も気に入っています。
普段、中はほとんど見えないのですがせっかくなのでマグライトで照らして撮影してみました。砲弾ラックが手前にあって奥に2名の座席が見えます。奥に運転レバーやらクラッチペダルも本当は作ったのですがあまり見えませんね。
前から見るとキャタピラがほんの少しゆがんでしまったのが悔やまれます。せっかくの連結キャタピラなのですが・・・。でも雰囲気はOK。
ペリスコープはダークグリーンブルーで塗装してクリヤーで光らせてあります。
対戦車砲兵です。砲弾がけっこう重そう。
でも、これって完全にドイツ軍親衛隊の襟章だ。一人は少なくとも一等兵でもう一人は曹長。略帽をかぶっている2人も略帽のマークから武装親衛隊の所属とわかります。
ドイツ軍の肩章兵科色は戦車・対戦車砲はピンクで砲兵が赤なので、この場合はピンクが妥当でしょう。ドイツは慢性的に戦闘車両が不足していたので砲兵の担当が対戦車自走砲を操作した可能性もありかな。
武装親衛隊と車両の師団マークの整合性、正しくないかもしれませんが一応雰囲気ということで。
無線を聞いている通信士の手元の表がなかなかにリアルです。
対戦車砲兵2人は迷彩のパンツとして、えんどう豆パターンを描きました。変化が付いてこれも面白いかと思います。オープントップ車両は中も塗装するからけっこう大変でした。
(2014/09/20)