今回はこちら、IDFのショットカル戦車を製作してみます。考えてみれば同じAFVクラブのベトナム戦争センチュリオンを作ってホームページに載せたのは2作目で約10年前でした。このキットは2006年リリースなのでずいぶん昔になりました。
ゴムの輪っかは結論から言うとプラ用接着剤では上手く接着できません。強度を考えて瞬間接着剤を流しました。二度手間だよ…。ただ、はめ込むだけでもそう簡単には外れないとは思います。
転輪の中にポリキャップを噛ますんですけど、これがまたシャーシにはめ込みにくい。太めのドリルで開け直さないとすんなり組み上がりませんでした。
ショットカル用にレジンパーツが付いていました。応急用の担架かなにか、キャンバス地のアイテムだと思います。
クレオスがシナイグレーのセット色や帝国陸軍戦車色セットをバラ売りで発売したんですね。さすがクレオス、今度また該当の車両で製作機会があれば購入したいです。それまで販売継続してほしい。今回は過去に製作したメルカバIVやメルカバIIIの混色が中途半端に残っているので、それに茶系を混ぜてクレオスのシナイグレーTC20くらいのイメージで塗装したい。
(2018/10/25)
そもそもベースの過去に混色したシナイグレーのレシピも怪しいけど、それに加えて様子を見ながらイエロー、赤褐色、ダークイエロー、フレッシュ、サンディブラウン、黄土色、ミドルストーンなどいろいろと混ぜてさながら科学実験のようになってしまいました。何が何滴といってもそれぞれ濃度も違うしクレオスの真・培養液で薄めながら混ぜたりと、こりゃぁ魔法のレシピのようです。しかも出来上がると大量になりがち、今回は瓶8分目くらいに収まったし過去の混色分が半分くらいあるので良いけど。素直に新発売のシナイグレーを買った方が早い。だた、こういう作業も模型製作の楽しみの一つ。なんか随分大量に出来てしまいました…。
何でこのタイミングで塗料の調合をしているかというと、ヘッドライトをクリアパーツに変えようと思っていて、ライトガードを塗ってみようかとちょうど思いついたので実験しているところです。
トラブル発生。付属のベルトキャタピラがなんか1.5cmほど短いんですけど…。まじですか…。10年以上前に買ったときから少しずつ縮んだ?10年以上前に組んだベトナム戦争センチュリオンを見ると特に問題ないようだが、自分で書いた製作記でも特に触れてないし。センチュリオンの車体は約7.5m、ショットカルもベースはそうそう変えないんじゃないかな。これ、アイドラーホイールの角度を調整してどうこう言うレベルの話ではないので放置。というのも考えてみればサイドアーマーで隠れるのでそもそもベルトのゴムキャタピラでも連結キャタピラでもどちらでもOK。しかし、他に同じような現象を訴えている人もいないので不思議だ。
サイドアーマーで履帯接合部分は完全に見えなくなるので上手くまとまりました。瞬間接着剤で強固に固定しておかないと外れたときに悲惨なのでその点では留意が必要です。
結局、ゴム系の接着剤で見えない後ろからキャタピラや転輪を補強しました。こういう余計な心配をしないといけないのでゴムパーツはあまり好きではありません。理想はやはり部分連結のプラパーツですかね。
(2018/10/28)
だいたい完成しました。両サイドのゲペックカステン、と言ったらまずいか。収納ボックスは下側以外が点付けなのであんまり力入れて触りたくない。後ろにはバスケットがあるし、砲塔の組み付けや回転に際して、触る部分があまりないですね。
メタル製の砲身は直線や真円が出ているので見た目がシャープで良いです。よく見ると内径にはライフリングが彫られているようです。
牽引ワイヤーは13cmが4本必要だけど、おそらくキット内包分だと2本しかできない。各自現地調達の必要あり。
メッシュのバスケットにデカールを貼る部分だけ板おもりを接着しておきました。
(2018/10/31)
愛用のタミヤのニッパーの接続部分に瞬間接着剤をこぼしてしまいました。動きがぎこちなくなってしまった…。グリスを塗ってしばらく使っていれば元に戻んのかな?
センチュリオンからのスピンオフのようなキットなのかどうかわかりませんが、AFVクラブのキットにしては異様に不要パーツが多いです。
基本色を塗装しました。塗り始めるとけっこう凹凸があって細かい部分に気付きます。
(2018/11/02)
イスラエル軍のショット・カルが完成しました。有名な主力戦車で保有台数はイスラエル1国だけで約1,000両でした。
イスラエルはイギリスのセンチュリオンを導入して、周辺敵国のT-54、パットン戦車、IS-3などと対等に戦えると目論んでいました。実戦投入すると遠距離射撃に不向きで航続距離が足りない戦車だと分かります。中東の戦場は開けており遠距離での射撃精度が求められます。
センチュリオンからの主な改修点は20ポンド砲を105mm砲に換装、エンジンをロールスロイスのガソリンエンジンからアメリカ製のディーゼルエンジンに交換して、予備燃料タンクを増設して行動距離を伸ばしました。簡単に書いたけどこれらの改修には相当苦労したんだろうなぁと推察されます。
より高性能な戦車となると有名なメルカバに引き継がれていきます。
ハッチは真鍮線を仕込んで開閉可能にしました。あまり頻繁に開け閉めすると破損するかもしれない。
ショットカルが行動中の実車写真をみるとチッピングのサビサビな車両は見当たりません。湿度の低い地域での作戦が多いから錆びはあまり目立たないのか、それともこまめにメンテナンスをしているのか。ウォッシングやグラデーションで塗装に変化を付けて、チッピングは気持ち程度に抑えたほうが良さそうです。
イスラエル国旗は作戦行動中によく見られます。ファインモードで綺麗にプリントアウトしてつや消しクリアーコーティングしてあります。
シナイグレーの色調が難しかったんだけど割と落ち着いた色合いに仕上がったんじゃないかと思います。久しぶりに製作したイスラエル軍戦車でした。
(2018/11/03)
コメント
センチュリオン完成おめでとうございます。
イメージはセンチュリオンが大活躍した「涙の谷の戦い」でしょうか?
イスラエル軍の戦車はオリジナルから色々改造されてて独特の面白さがありますね。
(大規模な正規戦を一世代前の西側戦車や東側の鹵獲戦車を独自改造して戦い抜いて、高性能且つ自国開発のメルカバの活躍の場が非正規戦ばかりなのは皮肉ですが)
ドナテロさん、こんばんはー。そうですね、ゴラン高原の戦いがイメージでしょうか。シナイグレーには諸説あり、太陽光線で色褪せも起きるでしょうから何とも言えませんが、いろいろな方の解釈を見ていると面白いです。メルカバは弱い者いじめをしているイメージですね。