古いけど素性のよいタミヤのスピットファイアです。2015年4月の製作。
このあいだタイガーのキャタピラを発掘したときになんかいろいろと出てきたんですよねぇ。この北アフリカ戦線仕様のスピットファイアはすごく古い(20年位前?)キットですがタミヤのキットは合いが良くて問題なく組み立てられそうです。ドイツ軍のドルニエDo-17爆撃機?と戦闘中のパッケージがかっこ良い。たぶんこの絵に惹かれて購入したのだろうと思います。
とりあえずメインの部品を切り出して整形しているところです。このキットははじめにリリースしたスピットファイアに北アフリカ戦線の砂漠気候に対応したパーツを追加したものでしょう。丁寧にもフィギュアも熱帯用のユニフォームのパイロットが追加で入っています。2体入っているのでお得。
塗装前に大雑把に仮組みしました。主翼や脚の感じのほかに、パイロットと座席の調整をしました。もうめちゃくちゃ狭いコックピットだと思いませんか。ひざが計器盤にぶつかりそうです。
コックピットなどいわゆる機体内部色はタミヤのインストではXF-5フラットグリーンとXF-21スカイとXF-65フィールドグレイを1:3:1で混色して塗装するよう指示がありました。ということで、これをクレオスのMr.カラーに置き換えて手持ちのカラーからピックアップすると6番グリーン、118番RLM78ライトブルー、52番フィールドグレー(2)くらいで混色したらいまいちイメージと違ってしまったので124番暗緑色と27番機体内部色で若干調整しました。
後で調べてみるとクレオスからWW2 アメリカ陸・海軍機・イギリス空軍機 インテリア塗装色の三色セットが出てるみたいなんですけど、なんでこれってばら売りしてくれないんだろ。もしアメリカ機ばかり作っている人はエアクラフト・グレイグリーンなんか余っちゃうんじゃないかなぁ。高いものでもないので手元に置いておくのも良いかもしれない。まぁばら売りしてくれるのが一番だけど。タミヤも変なプライドは捨ててクレオスとハンブロールの色ナンバーくらい併記してくれても良さそうなもんだ。
パイロットフィギュアにサーフェイサーを吹いてみました。半袖半ズボンのパイロットです。なかなか渋い雰囲気です。
(2015/03/10)
計器盤のデカールが無いので仕方なく手書きしました。まず計器盤をフラットブラックで塗装してから軽くシルバーでドライブラシ、そのあと計器の内側をうすめたホワイトでウォッシングしたところなんとなく良い感じでない?色むらも計器の目盛りと思えばそう見えるし、ハンドライティングの割りにけっこう気に入りました。そういえば計器盤のデカールっていつ頃から付くようになったんだろう。
フィギュアの塗装中です。面倒がって木片に両面テープを付けただけで塗り始めてしまいましたがいまいち良くないです。途中でテープからフィギュアが外れそうになり落ち着いて塗装できません。いつもどおりキチンと金属棒などに差して固定したほうが安定します。
なんとなくこのフィギュア、ルパン三世「カリオストロの城」にでてくるカリオストロ伯爵に似てる気がします。まぁ、それならヒゲも描かないと。「いい出来ではないな、このところ質が落ちていくばかりではないか」なーんてカリオストロ伯爵に言われそうです。
エンジンマフラーの排気口はリューターで削って少しくぼみを出しました。あんまり深く掘らなくても気持ち凹んでるくらいで良いでしょう。あまりいじくってもパーツが壊れそうですし。
(2015/03/12)
ほんのわずか機体と主翼のあいだにすき間ができてしまいました。ひょっとすると塗装しているうちに目立たなくなるかと思いましたが念のため溶かしたランナーで埋めてから凹モールドやリベットを彫り直しました。もう少しきれいに表面処理しないとだめかも。
タミヤではないマスキングシール、もっと幅の広いものがあるのでこいつを使用してみました。マスキングは楽ですがちょっとベトつくかと心配でした。履いているジーンズで何度か付けたり剥がしたりと粘着力を落としてから使用しました。あとで剥がしてみると特に問題ありませんでした。
迷彩色はMr.カラーの39番ダークイエローと43番ウッドブラウンを4:1くらいで混ぜてみました。タミヤの説明書にはにはダークイエローとデザートイエロー を1:1でとありましたがこの辺はお好みで作りました。あとで21番のミドルストーンで少し調整しましたが、このミドルストーンがまさに英空軍迷彩色とラベルに書いてあるのでこれをそのまま使っても良かったのかなぁ。茶色いほうはMr.カラーの310番FS80219を塗装しました。今回は淡い色のほうが好みだったのでこれくらいの濃淡でちょうど良いかと感じます。
いやぁ、大失敗でした。タミヤのデカールが古すぎてひび割れていて使用できないので、いろいろと家の中を探していたらハセガワの転写式デカールだけがぴらっと出てきました、ラッキー!。取り扱いが特殊でこれを貼るのがすごく難しくて、いったん貼るとちょっと位置を変えようとおもっても動かず。動かないならいったん剥がそうと思ってごにょごにょやっていたらこの有様です。こうなったらヤスリで削り取ってやる!とゴリゴリやったのですが塗装面までキズがいくのははばかられてここまで来てちょっと放心状態。そういえば昔もこのデカールは面倒そうだなぁと思って放置していたのでしょうか、忘れましたけど。
なるべくギブアップしない方向で、とりあえずちょっとリカバリー方法を考えますか。
説明書をちゃんと読まなかったのが悪いのですが、写真のようにではなく厚い紙をはがしてもう少し薄いフィルム状態で位置決めやこすり付けを行うように、とのことです。ただ、それでも一発勝負でぴったり貼るのは難しいですね。
コックピット下のマークなどところどころ失敗してしまいました。ただし、このハセガワのデカール、発色はとても良いんですよねぇ。
コックピット下面の注意書きデカールが4枚あるのですがそのうちの1枚を完全に失敗してしまったので、古いタミヤのデカールを試しに使おうとしたところ。ご覧のように水の中で粉になってしまいました。
こうなったら、とクリヤーで自己流にコーティングをして貼り付けました。不自然なツヤは最終的に半ツヤかつや消しコーティングをするので統一されるのでは、と考えます。
(2015/04/02)
スピットファイアが完成しました。この機体は北アフリカ戦線仕様で砂漠地域での戦闘に適した防砂フィルターを装備しています。塗装や翼の形状が英国本土で活躍したものと若干違っています。
主翼に積んでいるイスパノMk.I 20mm機関砲の先端はデザインナイフの先でぐりぐりやって小さい穴を開けておきました。
「第244航空団司令官イアン・R・グリード中佐機 1943年 チュニジア/北アフリカ」のマーキングです。タミヤのデカールが古すぎて使えないので手持ちのハセガワのデカールを使用してみました。かなり苦労して貼り付けました。
アンテナ線は細い金属線を使用しました。すこし弛んでしまいました。この金属線は艦船に使用するのにちょうど良いのですが飛行機には不向きなのかなぁ。釣り糸のほうがうまく張れるのかちょっと研究が必要です。
迷彩のブラウンがやっぱりちょっと違うようです。どちらかと言うとメッサーシュミットに使われた色のようになってしまいました。ときたまこういう色合いのものも見かけるんですけど少数派かなぁ。ま、これでも砂漠っぽくてよいと思います。
20 mm 機関砲2門、7.7 mm 機関銃4挺を搭載していたのでかなり重武装です。はじめ左右の翼の黒いデカールと穴は何かなぁと思っていたのですがこんなに小さな機体なのに機関銃を合計で6つも積んでいるなんてすごいョ。
コックピットと機体の接着があまりうまくいきませんでした。この辺をきちんと処理できればもっと完成度が上がるのですが・・・。
左側は乗り降りで塗装が剥げるので他よりも多めに表現しています。自然の厳しい北アフリカの機体なので全体的にはいつもより多めにウェザリングを施しています。
ハセガワのデカールの貼り付けに失敗した部分は無理やりにタミヤを貼りました。字体やフォントの大きさがぜんぜん違うのですが普段飾っておく分には見ないので、一応デカールを貼り切ったという達成感で良しとします。
このマーキングのイアン・R・グリード中佐はドイツのフランス進行時や有名なバトルオブブリテンの航空戦で戦い抜き、北アフリカに赴任したときには第244航空団司令官でした。残念ながら1943年4月に26歳で戦死しました。このときに彼のスピットファイアVbはドイツ軍のフォッケウルフに比べて性能的に時代遅れだったようです。戦績は13機撃墜、他に共同撃墜や未確認分も含めると約20機の戦果を上げています。
このにゃんこ、フィガロはディズニーのキャラクターで1940年にリリースされました。「ピノキオ」に意地悪をする子猫でした。よく見るとナチスドイツのマーク、スワスチカを爪で粉砕してるところのようです、(笑。
スピットファイアのプロペラははじめは木製だったようですがこのあたりではさすがに金属製のはずなのでちょっと剥げた塗装をしてみました。タイヤがちょっと新品同様なのが気になりますが・・・。その他はわりと雰囲気出てるかな。
大きさの比較物を写すの忘れちゃいましたが、全長約21cm、全幅約22cmです。このくらいの距離で見るのが一番カッコ良い。あまりアップにするとちょっとね。
なんとなくこの目線、このアングルがかっこ良く思えて一枚撮ってみました。なんだかいろいろなところで苦労しましたが今は自分だけの1機として非常に愛着湧いてます。
垂れ下がっているアンテナ線が気になって、結局のところ張り直してみましたがちょっとたわんでますね。いろいろと反省点を含めて次回につなげていこうかと思います。
(2015/04/05)