ちょっと前から初めての戦艦を作り始めました。小学生の頃にニチモの30cmシリーズ、戦艦陸奥を作ったことありますが、これは本当に玩具のようなものだったので、この金剛が本格的なスケールモデルかな。
船底と本体、それと甲板は早々に接着しました。船倉には金属のオモリをたくさん入れて少し重量を増やしました。背の高い艦橋や煙突がゴロンとなってたくさんの突起物がバキバキと破損したら困るので…。未知の世界なのでまぁちょっと慎重になりました。
エッチングパーツを見ると手すりの追加などが多く、プラスチックパーツの置き換えもそれなりにあるけど、想像していたほどではないかなぁ。あまりややこしく無くエッチングパーツを組み込めればよいんだけど。
とりあえず錨鎖を削り取った。あとのことはあまり考えてない。
(2017/08/09)
1番砲塔から4番砲塔までエッチングパーツを含めて組み立てました。
煙突の排気口にスリットがあり、斜めに曲げるとこんな感じです。
(2017/08/11)
煙突などにもふんだんにエッチングパーツが使われています。ちなみに上の写真で砲塔のエッチングパーツ、部品の取り付け間違えてました。後で直します。
迷っていてもしょうがないので、とりあえずここらで一度塗装に入りました。艦底色と艦船色です。
甲板シールを貼るときは、ちょっとの作業で外観ががらっと変化するのですごく面白い。テンション上がってきました!
(2017/08/14)
内火艇を載せる台などを先に接着してしまったので、甲板シールを貼るときに貼りにくくてしょうがなかったです。甲板シールを使うときにはさっさと作り始めに貼り付けておくべきかも。でも、初めての割には結構うまくいったと思います。
中途半端なのですが追加で組立工作中です。探照灯や11m内火艇、12m内火ランチ、9mカッターなど組み立てた後にまとめて塗装して取り付け予定です。探照灯はガラス部分を一応マスキングしました。
大きな部品はだいたい取り付けたと思う。この辺でほぼ完成したような気分になってかなり達成感を感じていますが、考えてみるとまだたくさんの作業があります。完成型は人それぞれでしょうがここは辛抱してもう少し細かい作業をしたほうが良さそう。でも、何となくほかの模型作りたくなってきた…。
今までピンセットは手持ちの5本くらいの中から適当に気分で使っていました。艦船のエッチングパーツ加工はかなり精密な先端が要求されるので、タミヤやホーザンのピンセットの先端を金属加工ヤスリで尖らせて使いました。フォンタックスのピンセットがとても使いやすいけど、タミヤなどでも自分でカスタマイズすれば十分に適応できそうです。砲塔基部のキャンバス、塗装がめちゃめちゃはみ出てるね。
(2017/08/19)
九五式水上偵察機を2機搭載します。フジミの1/700航空機パーツはとても良くできています。透明パーツでした。
(2017/08/27)
金剛はイギリスのヴィッカース造船所で建造されました。いわゆる帰国子女ですかね。その後、姉妹艦の比叡は横須賀造船所で、榛名は神戸造船所、霧島は三菱の長崎造船所にて建造されました。金剛の艦名は大阪と奈良にまたがる金剛山が由来です。
日本は大東亜戦争ではイギリスとは敵同士でしたが、日露戦争の頃は日英同盟を結んでおり戦艦建造技術など英国からいろいろ学ぶところがありました。イギリスの軍艦建造技術は世界有数です。
就役:大正2年(1913年)8月16日
基準排水量:31,720トン 第二次改装後
全長:219.43メートル
全幅:31.04メートル
最大速:30.3ノット
兵員:2,367人
主な武装は
主砲36cm連装砲4基
副砲15cm単装砲14門
12.7cm連装高角砲4基
25mm連装機銃 10基
カタパルト1基、九五式水上偵察機2機
全体はMr.カラーで塗装、細部は水性アクリルとエナメル塗料で塗装しました。軽くさび表現とウォッシングを行っています。
砲台と砲塔の間は中途半端に隙間が空くのもなんなので接着しました。無理に動かそうとすると砲塔の手すりが取れるかもしれないし、基本このあたりは完成後は触れないと思うので。
12m内火ランチは全部で4艘甲板上に載せています。このランチは定員35名だったそうです。他にもいくつか短艇などあるけどとても総員退避には足りないですかね。以前、近くの国でフェリーが大規模な海難事故を起こした時も搭載している救命艇が足りないとか固縛がきつくて使えないとかありました。帝国海軍の場合では絶対必要数は装備されてないのかな。この小さな船は透明パーツを白く塗るよう指定されていました。両脇に小窓が付いたキャンパスシートの幌になっているようです。フジミは細部のモールドが良くできています。
自分の根本的な欠点としては、エッチングの扱いに慣れていないのと艦船模型の段取りを把握していないので、組み立て途中から作業がいつまでも続くような感覚に陥りました。そして途中で手が止まると…。塗装後接着にしてももう少し整然とパーツを整理すればテキパキと作業が進みそう。まぁ、試行錯誤しつついつの間にか完成に近づいていたというのもそれはそれで楽しいこともありますけどね。
手すりなどの細かいパーツって取り付けてから筆で塗装するとなると、せっかくの綺麗な甲板シールが汚れる可能性大ですね。先に金属用プライマーを塗って艦艇色を塗った手すりを瞬間接着剤で固定するほうがリスクが少なそう。甲板シールはマスキングをしなくて良いのが長所ですが、細かい部品の取り付けで作業ではけっこう気を使います。
フジミの金剛の説明書、分かりやすいです。このあいだ作った雪風より随分と見易い感じがする。艦船模型のディテールアップポイントがあまりよく分からないので、こういうセットのエッチングパーツはありがたいです。たぶん手すりや艦橋まわりなど手を加えると精密感がアップするポイントが多いと思う。クレーンの工作失敗したので出来るだけ細い釣り糸でリカバリーしたけど形が崩れました。艦体色を塗ると幾分失敗が目立たなくなったかも。
空中線はあまり多くは張れませんでした。一部たわんでしまったところもあるけどしょうがないね。
甲板上の錨鎖はフジミのエッチングパーツを使用しています。もっとリアルに仕上げるならば別売りの極細チェーンが必要です。今回、初戦艦なのですべてフジミのパーツを使用してみました。
甲板シールはちょっとお金が掛かるけど少しの手間で木製甲板の風合いが出るので非常にありがたい。なんだかズルをしているような後ろめたい気になるんだけど、まぁ結果オーライでしょ。なんだかんだ言っても戦艦のストックでは甲板シールもしっかり揃えて買ったりしています。
船首と船尾の旗竿、エッチングパーツが無いじゃん。プラパーツだとバランス悪いので、真鍮線に置き換えました。それと艦首の菊花紋章を紛失したのでプラパーツから自分で作りました。ホント、パーツの紛失だけは勘弁してくれって感じです。
一度苦労して作ると艦の形が体に染みつく感じがする。写真を眺めていてもあまり実感がないんだけど模型工作の体感が金剛型戦艦の形を印象付けるのでしょう。