アカデミーのメルカバを2015年3月に製作しました。表面のすべり止めなど追加工作しました。
今日は嫁と近くのシネコンに「アメリカン・スナイパー」を観てきました。ストーリーはともかく戦闘シーンがものすごくリアルで装甲車が爆走するシーンも臨場感たっぷりでした。それに刺激されてか分かりませんが無性に現用戦車を作りたくなりました。それでストックの中からアカデミーのメルカバMk.IVを作ってみることにしました。この流れだとハンビーでも作るべきなのでしょうが手元には無いので。まぁ、お手付きキットがたくさんありますけどこの際置いておくこととします。
もう一つホビーボスのメルカバMk.IIIもあるんですが、こちらのほうが古いキットのようなのでこれから組んでみます。あ、ホビーボスをこのあとすぐ組むという意味ではないですから。気が向いたらやりますけど。
サイドスカートで隠れてしまう部分はあまり神経質に整形しなくてもよさそうです。
キャタピラは部分連結式でリアルにできそうです。個人的にはベルト式よりもありがたい。
こないだ作ったドイツ戦車のIV号系の車両と比べてもかなり大型なのが分かります。
ふと説明書の表紙を見てみるとエッチングパーツがどうたらこうたらと書いてあるではないですか。車体後部のボックスがなにやらエッチングパーツを使うとのことですがもうプラパーツをくっつけてしまっていた!うーん、このままでも全然問題ないような気もしますが、エッチングのほうが見栄えが上がりそうなので置き換えてみます。
どうかなぁ?こちらのほうがやっぱり細かくてよさそうです。ただ、かなり薄いので折れやすくて注意が必要です。
このSFのような砲塔がメルカバのフォルム最大の特徴でしょうか。このチェーンカーテンの取り付けに今から相当難儀する予感がします・・・。
(2015/03/01)
車体よりも砲塔のほうが作りごたえあります。パーツもけっこう多いです。120mm滑腔砲、12.7mm機銃、 7.62mm機銃は全て固定なので真正面を向くようにしました。
インストでは最後の最後にキャタピラを組み付けるよう指示されていますが、おそらく先にキャタピラを巻いてから様子を見つつ上面装甲とシャーシを組み付けサイドアーマーを取り付けたほうが全体の調整ができてよいのではないかと思います。
車体側面はサイドアーマーとワイヤーロープなどいろいろ相互に調整する部品が多いので一気に取り付けたほうがトラブルが少ないでしょう。
せっかくきれいに下げたチェーンスカートですが、砲塔をシャーシに取り付けるときに後部車体上面が干渉してしまいます。チェーンはしばらくは斜めに曲げてよけておいて、塗装も完了して最後に取り付けるときに真下に垂れるように最終調整すればよいでしょう。あまりゴリゴリやっていると折れてしまいそうで怖い。
(2015/03/04)
車体後面上部は若干すき間が空いてしまったのでパテで埋めておきました。おそらく大きな砲塔に隠れてほとんど見えなくなってしまうとは思うのですが一応修正しておきました。実は空いてて正解なのかな?ま、そんなことないと思いますけど。
なんか足りないと思っていたら砲塔や車両に表現されている滑り止め加工がないので付け加えてみました。タミヤの情景テクスチャーペイントの粉雪を使用しました。きっちりくっついて定着も良好ですし軽いざらざら感で良いんではないかと。塗装してみないと何とも言えませんけどね。
全体の印象がガラッと変わるのでリスキーな作業とも言えます。
アカデミーの説明書にはキャンバスをティッシュで作ったら?とありましたが手元に板おもりがあるのでこれで作ってみました。おそらくデカールも貼りやすいかと思います。
側面の排気口にはビニールのメッシュを金網のつもりで取り付けて手榴弾防御ネットとしてみました。黒いマジックで書いた後に接着剤で留めたらインクが溶けて汚らしくなってしまいました。
メルカバは車載アンテナ基部が6つくらいあるんですけど。さすがに全部にアンテナを差すとうるさくなりすぎるので砲塔には4本、それと車両前部に短いアンテナを2本、金属線で作りました。
チェーンカーテンが引っかかりまだあまり回転させたくないのでこのまま撮影しました。
初めて作るアカデミーのキットでどんなんだろうとちょっと心配でしたが、説明書はわかりやすいし部品の合いも良いのでスムースに組立が進みました。
(2015/03/14)
サーフェイサーを吹いてパネルラインなどシャドウ吹きをしてみました。
(2015/03/21)
最近、戦後70年だからどうのと言う訳ではないんですけど「日本海軍400時間の証言: 軍令部・参謀たちが語った敗戦」という書籍を読んでいてとても興味深いです。また、軍艦を作りたくなってきました。それであまり模型が進んでいないんですけど。
デカールを貼りました。デカールの品質は可もなく不可もなくといったところです。マークソフターには良くなじみ柔らかくなりました。ただ、砲塔の白い帯の白地が薄いので交差するところの濃淡が出てしまい、あとで筆でリタッチする必要がありそうです。
(2015/03/25)
ペリスコープなどの塗装、下地を黒く塗装してMr.クリスタルカラーのターコイズグリーンを塗装しました。そうしたら発色は申し分なく良いのですがかなり目立ちすぎるので上からクリヤーグリーンで塗装したらそれでもいまいちな仕上がりとなってしまいました。まるで藻がびっしりで中が見えない水槽みたい。これでもいいかなぁと思ったのですがやっぱりちょっとなぁ。
手元にホログラフ系のフィルムがなかったのでためしに生CDディスクの記録部分をベリベリっとニッパーなどで取り出してペリスコープ部分に貼り付けてみたらなかなか良い感じです、少なくとも上のよりは。写真ではあまり光ってないですが角度によっては良いアクセントになっています。派手すぎるのでクリヤーブルーを上からコーティングするのも手かもしれませんが今回はこのままにしておきます。
(2015/03/25)
メルカバシリーズは現在のイスラエル陸軍の代名詞といっても良い知名度の高い戦車です。1979年から運用を開始されたメルカバMk.Iから始まって継続的に研究開発されてきました。
Mk.Iの開発に当たっても第4次中東戦争までの数々の実戦経験を踏まえて開発されておりMk.IVに至るまでもベイルート軍事侵攻など多くの作戦で経験を積んでいます。
Mk.IVでは従来の形式に比べて砲塔が大型化されたようで、モジュール装甲という箱型の装甲が組み込まれて被弾後の回収が短時間で行えるようになりました。模型を制作してみるとけっこう全高が高いなぁと感じました。メルカバの高さは2.6mで日本の10式戦車は2.3mなので意外でした。
キャンバス上のデカール、キャンバスの幅が狭すぎてきっちりデカールが入らなかったので一文字端折りました。クリアー吹きした上に貼り付けたので密着性は申し分なしです。
このジャラジャラとぶら下がっているチェーンとボールですが、いわゆるチェーンカーテンと呼ばれておりRPGなどの携帯対戦車兵器対策です。黒で塗装して埃っぽくウォッシングをしてわずかにところどころ錆を描きました。
特徴的なのはエンジンが車両前部に配置されており前方からの被弾時にある程度の防御力で乗員の生存率を上げています。優秀な戦車兵には生き残ってもらいたいですし、実戦経験を多く積んだ兵士が隊内にいるのといないのでは軍隊の錬度から見ても戦闘力がまるで違うでしょう。
ペリスコープなどの透明の窓は光らせるとかっこ良いかと思いました。こんなにギラギラしてるはずがないとも思いますがそこは模型的演出ということにしておきます。
このチェーンカーテン、砲塔を動かすとこすれるのであまり動かせません。
塗装に関しては自分で混色したシナイグレーを基本に明暗を入れたりリベットや装甲上面の滑り止めをドライブラシで強調したりメリハリを付けました。
アカデミーの説明書だと右から見ると3本の白い帯が一つずれて後ろに下がりますが、左からだと写真のようです。どっちなんだろーと迷いましたがこの方が見た目かっこよいかと思います。
イスラエルは乾燥した気候なので変な泥汚れをたくさんつけるよりは、埃っぽい塗装のほうが感じが出るでしょう。埃っぽいけれども触っても落ちないようにエナメルシンナーにクリヤーやフラットベースを混ぜてパステルをといてウォッシングをしたり、水性塗料のシンナーでウォッシングをしてみました。
先端についているのは短いアンテナかと思ったら、車幅確認用のポールのようです。これ、製作中にやたら折れたのでくっつけるのはそれこそ最後の最後にするべきでした。
ミリタリー要素ゼロのうちの嫁に見せたら「なんだかカニみたい」と言ってました。そう言われると砲塔の形がカニの甲羅に似てるかも。
写真ではときどきアンテナをグリグリっと曲げた状態を見かけますが、私が使った0.3mmの金属線だとちょっと根元の強度が心配です。0.2mmなら問題なくいけるかも。
今ではたくさんの会社からメルカバのキットがリリースされていて全部を作った訳ではないので比較ができませんが、このアカデミーのキットは作りやすいし説明書も見やすくてストレスを感じませんでした。それと価格がリーズナブルなのもユーザーには優しいですね。過剰演出気味な部分もありますが随分と気に入った車両となりました。
(2015/03/28)