トランペッターのMiG-15です。金属地そのままの機体を久しぶりに製作したくなりましてこちらに手を出しました。たくさんのキットを食い散らかしているのですが、とりあえずマットを新しくしたんで手つかずのキットを作ってみます。
いろいろミスったり、肝心なパーツを紛失したりとよろしくないのは作業環境が雑然としているからかと思いました。とりあえずこのあいだカッターマットを大きなものに買い替えました。以前、A2の作業マットを使っていて、そのあとでA4に変えていたのでまた戻しました。全然汚れが無い。気持ちいいですねー。A4マットも買い替えて一応手元にあります。他の部屋で作りたくなったとき用。
コックピットの組み付けとノーズ部分の組立は意外と複雑なパーツの組み合わせなので大丈夫か心配になります。
普段作っているトランペッターのキットよりは若干合いが悪いところがあります。バリも多い。機首の23mm機銃と37mm機銃の組み込みがキチキチでした。銃口が空いていないのですべて空けたほうが良いと思う。
ジェットエンジンの組み立て中です。こんなに大げさな部品で再現されているのだから完成したら見えるように飾りたい。クリモフVK-1ターボジェットエンジンです。ローススロイス社製ニーンエンジンのコピーとのことですが確かにそっくりです。でも、買ってきて分解して同じものを作るのってけっこう難しそう。
(2017/01/12)
コックピットの計器盤は薄いフィルムをプラパーツとクリアパーツの間に挟むんですけどちょっとやりにくい。これならデカールでも良いんじゃないかなぁ。MiG-15は狭いコックピットであんまり中が見えなそうです。一応、アメリカ現用機用のシートベルトを流用して何となく工作してみました。トランペッターの説明書ではコックピット色はブルーパールとありましたが、Mr.カラーの74番、エアスペリオリティブルーを使用しました。メタリック系で塗装しようと初めはXC07のターコイズグリーン(これは以前購入したけど全然自分のモデリングには用途が無くて持て余しているもの)、にブルーやグリーンを混ぜてみたけど全然使える色になりませんでした。
機首部分、コックピットや機銃を組み込んで接着しました。結局見切り発車みたいな感じになっちゃいました。隙間や段差がたくさんできたのでなるべく無くさないと。
座席の後ろに重りを組み込んでこれでもかというくらいに瞬間接着剤を投入したら、機首の機関銃の隙間から漏れてきた。けっこうまずい状況です。隙間もたくさんあるし。
(2017/01/16)
ようやく形になりました。所々隙間ができたのは自分の組み方が悪かったのかな?キット自体のパーツの合いもあまり良く無い印象。一応、完成することはできそうです。説明書には何の指示もなかったのですが、たぶん重りは座席の後ろくらいしか載せるところが無いんだけど入れておいた方が良いと思う。
隙間を埋めたり瞬間接着剤を綺麗にしたりと工作しています。もう一つきれいになりません。
あれ?なんかヘッドレストが干渉してコックピットが閉まらないですね。ヘッドレストを削って調整するしかないかな。
今回はキャノピーを密閉、接着してから塗装に入ることにしました。パテで機体とキャノピーがピッタリするように整形してからの塗装です。ただ、機首のエアインテイクにエアブラシをくっつけて吹き入れるとミストがコックピットに入り込む可能性があります。
瞬間接着剤まみれになった機銃の銃身を1本真鍮パイプで作り直しました。ピトー管もついでに真鍮パイプをつなぎ合わせて製作。機体のサイドパネルには大きな隙間ができたのでパテでなるべく埋めました。全体的には残念ながらあまりきれいに組み上がりませんでした。
(2017/01/19)
銀塗装は表面処理が大事というのは頭では分かっているのですが、実際に綺麗に仕上げるのは難しいですね。1000番以上で磨いてから塗装したんだけど結構ムラがあります。
デカールが硬くて密着しません。トランペッターのデカールって薄くて柔らかいのとめちゃめちゃ硬いのとあるんでしょうか。マークソフターでも柔らかくならないので剛力デカール軟化剤を使いました。それでも苦労します。
(2017/01/23)
朝鮮戦争で中国軍が北朝鮮支援に派遣した戦闘機です。人民義勇軍、抗美援朝義勇軍、中国人民志願軍などいろいろな呼び方があります。1953年のマーキングとのことです。機体全体はナチュラルメタルの銀塗装、機首には機体番号2249を表示。コックピットサイドに撃墜マークで機体には北朝鮮軍の国籍マークを描いています。ボックスアートのマーキングはデカールには無いんですね。
パイロットは中国人民軍だろうけど北朝鮮の国旗を背負って戦っているわけだから北朝鮮軍戦闘機ということになるんだろうなぁ。ちなみにこのbisというのは2型とか改良型という意味です。日本語にするとミグ15改というところでしょうか。ファゴットとはNATOによるコードネームです。
キャノピーはちょっと汚れちゃったところもあるんですけど、密閉して接着したのが成功したのか中はくっきりと見えますね。
MiG-15の総生産数は15,000機とも18,000機ともいわれており、世界中の旧共産圏やソ連と関係の深い国で運用されていました。マーキングのパターンは無限大です。
機首にクリアーパーツがあってレーダーかなんかを被せてあります。三角形部分は透明ですが周りと中はすべて銀塗装。
スミ入れしたあと拭き取って、全然残らないって思っていたけど下面をこう見ると割と効果が分かります。
そういえば、いつもは単三電池などと一緒に撮影して大きさの実感ができるようにしていたんですが、忘れちゃいました。完成したら縦横は約21cmです。けっこう小型機の部類ですかね。
デカールが割れてしまい左側の機体番号は手描きで少し修正しました。
一応、目を凝らせば中の計器盤が見えます。キャノピーがレンズ上になるので撮影するのはちょっと難しい。
赤茶色でスミ入れをしました。黒とはまた違った雰囲気になります。このラインは彫りが浅いのかあまり塗料が残りませんでした。一度全体のパネルラインをけがいたほうが良かったか。
今回の塗料はクレオスのスーパーメタリックのスーパーステンレスです。うっすらウォッシングをしているので微妙に色合いが変わっているかもしれません。
表面処理をもう少し丁寧に行えば塗装中のトラブルも少なかったでしょう。それと今度ひかりものを製作するときは銀塗装はウォッシングしない、あるいは必要最小限のウォッシングできれいに作りたい。
(2017/01/25)