ソビエト軍が第二次大戦中に使用した牽引用トラクターを製作してみます。バルカンスケールモデルズのキットです。だいぶ前に発売されたのでもう国内での流通はほとんど無いんじゃなかろうかというキットです。細々と活動を続けているようなので、ときどきイギリス軍の大砲など再生産されているようです。
パーツの切れはややもっさりした感じですね。かなり昔のタミヤのキット、と言ったらちょっと失礼かもしれないけど。
パーツの合いはそこそこで接着が完全に固着するまで動かさない方が良いくらい微妙な部分もあります。以前製作したイギリス軍軽戦車よりは組立が簡単だと思います。
(2021/02/13)
部分連結の履帯の組立にはそんなに苦労しません。すべての履帯パーツを使い切ってピッタリと収まりました。
履帯の向きは組立説明書通りにして、一応は実車写真でも確認したので合っていると思います。このプロセスは過去にドイツ戦車で向きを間違えたトラウマがけっこう蘇る感じ。
名目上は牽引トラクターということなのでそんなに貨物や人のスペースは無いのかも。けっこうコンパクトな荷台です。
手持ちの野菜袋などの小物パーツを載せてみようと思っています。これじゃ農家のトラクターですね。
(2021/02/15)
エッチングパーツやヘッドライトの透明パーツも先に接着しておきました。ヘッドライトはやや光るように内側にはクロームシルバーを塗っておきました。
ドライバーズコンパートメントを含むパーツをよく見てみると、運転席と助手席は屋根を含めて金属の筐体に囲まれているけども、エンジンカバーを開閉する部分も含まれていますね。これってよく見慣れている鼻の長いトラックとは座席の配置がずいぶんと異なります。日本で言うとハイエースの運転席の横に大きなエンジンがあるみたいな感じでしょうか。
トラックの運転席は過去何度か組立ていて、いつもだいたいこんな感じですね。ちゃんと内側も塗装しないといけないのでどうしても組立完了前に一度塗装プロセスを挟むことになります。本当はこういうのあまり好みではないです。
(2021/02/17)
内部塗装後に運転席コンパートメントを組み立てる前に窓ガラス内側のマスキングテープを剥がしておかないと悲劇が起きます。
屋根も取り付けました。基本塗装色はクレオスの136番、ロシアングリーンです。これはロシア軍の車両を作るうえではけっこう使用頻度多いですね。いつの間にか無くなっていて塗装前に慌てることも。
このメーカーのキットはサスペンション部分に金属製のスプリングを使うのが好きみたい。他のキットではたくさんのスプリングが入っていました。
ゲームの話。このあいだ、ソニーサイトでのプレステ5の抽選でも外れてしまいました。がっかりです。どれくらいの倍率だったんだろう?それでプレステ3の大昔のノベルゲーム、「暁の護衛」というオリジナルはアダルトゲームなのかな?をだらだらとプレイしています。全然エロくないです。PS3なんだからあたりまえか。下ネタが多くてコミカルな感じで面白い。ちょこちょこと読み進めていて数か月でやっと「プリンシパル」が終わりました。最後の杏子ルートは「プリンシパルの休日」というタイトルに寸分も掠っていないシリアスで残虐な内容で困りました。プリンシパルというのはゲーム中に登場するお嬢様達のことです。
(2021/02/19)
金属パーツはサスペンションのスプリングと荷台後部のフックくらいですかね。組立はそんなに難しくないです。
野菜やパンらしいけど、いろいろな食料のかごを塗装しています。何色にすればよいのかいまいちよく分からない。
あとはデカールを貼ったり細かい塗装をしたりですね。なぜかこのあたりで他の模型を作り始めたくなりました。やっぱり戦車砲とか積んでないとテンション上がらないのかなー。
かごにはパンやジャガイモなどの食料を載せていることにしました。
デカールを貼り終えました。あとはウェザリングやもう少し細かい部分を塗装して完成です。
(2021/02/21)
ロシア軍の砲牽引トラクターが完成しました。1930年代頃は世界中が自動車化を進めておりソ連でも同様でした。広大な農場を機械化するにあたり非整地走行性の求められるトラクターの開発が進み性能が向上しました。
ソ連の陸軍は砲兵戦力を重視しており、それと機械化の必要性を考慮すると農業用のトラクターをベースに砲牽引用に使用することになりました。全装軌式の車両はソ連の広大で整地されていない国土にマッチしていたようです。
STZというのはスターリングラードトラクター工場の略です。ザボッドというのがロシア語で工場なのでZなんでしょう。
スローガンは、あまり自信はありませんが「ファシストを殺せ!」じゃないかと思います。弾薬運搬トラクターなんだからそう思うのも無理もない。ざらざらの木目に貼るにはこのデカールはけっこう硬くてあまり密着できなかったのが残念。これくらいなら筆で描けるかなーと思っても意外と難しいんですよね。
車体下面もよく再現されています。普通に飾っておく分には全然見えない箇所なので基本塗装くらいで簡単に済ませています。
ヘッドライトのクリアー―パーツは縦じまが入っていてリアルです。大きなライトなのでこういうパーツはありがたい。
今回はたまたまパンや野菜のかごとか大砲と関係ないものをたくさん積載させてしまいました。砲弾の木箱を山積みとかも面白いかもね。
コンパクトですがなかなかに味のある車両です。こういう車両もけっこう面白いんだけど、今は市場でこのキットを見かけないからあまり売れなかったのかなー。
(2021/02/24)