特型駆逐艦II型綾波 1941年ヤマシタホビー 1/700 組立と塗装・製作記・完成写真, プラモデル

今回は久しぶりに駆逐艦を製作しようと思います。ヤマシタホビーの綾波です。けっこう部品が細かいけどこのメーカーは評判が良いようです。実はこの綾波の前に同じヤマシタホビーで響1941年を作ろうと思ってエッチングパーツも揃えてみたんですが間違えて響1945年のエッチングを買ってしまいました。組立説明書を照らし合わせてみるとなんか違うな―と思ってよくよく見たら対象キットがちょっと違ったようです。どこがどう違うかあまりよく分かりませんけど･･･。それで間違って購入したエッチングパーツは響1945年や電1944年に適合するらしいのでそちらはまた別に購入しておこうかと思ったらヤマシタホビーはめちゃくちゃたくさん駆逐艦をリリースしているのでピンポイントでこれが欲しいと思っても実はしばらく再販されていなかったりするみたい。先日ようやく電1944年をゲットできたのでこれはこれでまた作ってみよう。駆逐艦の名前も電（いなずま）雷（いかづち）など似た名前が多くてややこしい。しかもネットでは艦これ娘ばかりでてきますね。

今回の工作ではテトラモデルワークスから出ているエッチングパーツを使ってみようと思います。けっこう部品が小さいので全部使えるかなー、とりあえずなるべく使用してみます。

久しぶりに艦船キットを作ったらやっぱり部品が細かいなー。しかしあれですね、真鍮製のエッチングパーツはフローリングの床に落とすと似たような色合いなので探すのに手間が掛かります。マグライトで照らして床をはいつくばっていると意外と埃が溜まっていたりとか。猫を飼っているので飼い猫がパーツを探してくれればありがたいのですが、最終的には猫の脚に絡みついて家の思いもかけないところまで運ばれそうです。
(2021/10/03)

かなり部品が細かいですね。米粒の10分の1くらいの部品もあります。フジミも細か過ぎだろと思っていたけどヤマシタホビーの駆逐艦はそれ以上かもしれない。テトラモデルワークスのエッチングパーツは上手い具合に置き換えればそれだけ精密感がアップするような効果的なものが多いので製作していても楽しい。

今回は2艘の内火艇以外はすべて接着してしまいました。細かい部分の塗装は細い筆で何とかなるだろう。エッチングパーツには短艇に使う木のオールまで付属していてけっこう芸が細かいですね。船体は小さいですがエッチングパーツがけっこう多くてすべて使用するとそれなりに時間が掛かります。瞬間接着剤を使い過ぎると汚くなるし、少なすぎても強度が無いだろうし難しい。

艦底色と軍艦色を吹きました。細かい塗装があるのでもう少し掛かりそう。
(2021/10/05)

この綾波のキットはリリースされた当時、5~6年くらい前に購入して積んでいたので改訂されたの気が付きませんでした。現在ではこの綾波のキットは改訂版が出ているらしくて、綾波型の艦橋パーツ前部の形状が半円形のカーブを描いたものとの考証により艦橋のパーツ構成を変更、とのことです。煙突パーツも復元性能向上工事後から戦前にかけて高い煙突であった時期がありこの時代の姿を再現できるよう部品を追加されたキットになっている、と説明にありました。エッチングパーツまで使っておいてなんですけど、まぁ細かいところはまた今度ということにしてとにかく作ってみました。

いま作っているキットだと艦橋は丸みをおびているけど一部カクッとなっている部分があるからそこを変更したのだろうか。それと綾波改キットだと確かに煙突が少し高くなっていますね。いずれにせよこのメーカーのキットはクオリティ高いね。

駆逐艦綾波は特型駆逐艦と呼ばれる近代的な艦形でした。特型駆逐艦の11番艦という位置付けですが、途中で設計が改良されて、特型I型が吹雪型と呼ばれ特型II型は綾波型に分類される一番艦だそうです。煙突の形状や通風筒の形状や主砲が違ってくるという。改良された主砲は仰角を75度まで傾けることが出来て高角砲としても使えたとのこと。ちなみにこの綾波型は10隻建造され綾波はその1番艦です。

綾波は日中戦争や太平洋戦争開始直後のマレー半島上陸作戦の支援などいろいろな作戦で活躍します。綾波は1942年11月14日と15日に行われた第三次ソロモン海海戦で沈没してしまいますが敵駆逐艦2隻撃沈・1隻大破、戦艦1隻小破というとてつもない戦果をあげました。ヤマシタホビーの組立説明書の解説によれば、沈没時には乗組員219名中の172名が救助され艦長の指揮能力の高さがうかがわれます。

就役：昭和5年(1930年）4月30日
基準排水量：1,680トン
全長：118メートル
全幅：10.36メートル
最大速：38ノット
兵員：約219人

主な武装は
50口径12.7cm連装砲 3基6門
61cm3連装魚雷発射管 3基9門
7.7mm単装機銃　2基2挺

テトラモデルワークスの別売りエッチングパーツではけっこうたくさんの部分をオリジナルから置き換えました。いろいろと換えたので精密感が少しは上がったと思う。魚雷発射管上部及び側面の手すりや扉。主砲塔上部及び側面の手すりや扉。全体的な手摺り。艦首旗竿、艦尾旗竿。水密扉、爆雷装填台、煙突雨除け格子、スキッドビームやボートダビットなどです。

今回は艦尾信号灯なんかにも赤やグリーンの塗装をしてみました。細かくて塗装が難しい。