今回は久々に現用ロシア軍戦闘機を作ってみます。大昔にアカデミーから発売されていたものです。だいぶ前に製作し始めて途中で放り出していたものです。今回、最後まで何とか作ってみようと思います。
おおぉ!箱を開けるといきなり機体の上下パーツがあります。気合入っていますね。
このキットはSu-27のキットに、Su-30用のパーツを追加で入れて販売しているものとのことです。説明書を見るといろいろと加工が難しそう。垂直尾翼の形状が違うのでウルフパックの改造用キットがおすすめらしい。
金型改修版とあるのはSu-30MKにするにあたり、間違った部分を改修したのか、あるいはSu-27からコックピット周りなどのディテールを改良したのかどうなんだろう。フランカーの専門家でも現用ジェットに詳しいわけでもないので残念ながらよく分かりませんが多少は改善されているのではなかろうか。
でも垂直尾翼の上端部分を切断して違うパーツをくっつけろとか書いてあるのでそれでいいのかな。それとSu-30MKにはカナードが付いていないけどインド軍への輸出モデルなどはカナード付きだったりと形式が違うといろいろ違うみたい。ドイツのIV号戦車でもD型やG型では随分と違う箇所があるのでそういう感じなのかも。フランカーファミリーは派生型などいろいろあってややこしいですね。
要するに垂直尾翼の上端がSu-27やSu-30では斜めに後方に向けて下がっているけどSu-30MKはそんなに下がった形をしていないということかな。むしろ垂直尾翼の上端が水平なのが正解なのだろう。垂直尾翼のラダーの大きさも本当の形はもっと大きいようです。まぁいいや・・・、とにかく完成させられるか手を動かしてみよう。
とりあえずは機体内部に組み込むパーツを接着したりペイロードを取り付けるのにたくさん穴を開けたりの作業です。
いきなり機首をぶった切ってSu-30MK用のパーツに付け替えるようです。こういうパーツをザクザク切る作業は実はあまり好きではない。
コックピットや計器パネルのモールドはけっこう良さそうですね。
(2021/09/06)
計器パネルなどのデカールが一切用意されていないので、しかたが無いので全部筆で描きました。サードパーティーのパーツなどを使用していないのでこれくらいで良いかな。
本体の上下接着は大仕事です。機体後部から主翼、機首へと接着剤を使用しながらなるべく頑丈に接合しました。
エアインテークにエッチングパーツを使用するようです。この金網は何かな?鳥の吸い込み防止かな。埃なども含めた異物吸引対策か何かだとは思いますけど。
作っていると組立説明書はかなり簡素な感じです。でも意外とというかやはりというか、ほとんどの部品は貼り合わせが必要でミサイルなどの兵装も取り付けるので細かい作業がけっこう多い。
ジェットエンジンノズル内部のモールドです。
(2021/09/19)
コックピット部分を無事に収納できました。特にどこかがぶつかるわけでもなく順調に組み立てています。
ふむふむ、垂直尾翼の先端を切り飛ばして付け替えるわけですね。これでパッと見は正しい形状の垂直尾翼に変わるとな。
やっぱり割と古いキットだからなのか、パーツにバリがあったり合わせにくい部分があります。機体が大きいのでそれぞれのパーツも大きくて豪快な組立になります。
あとで細かいランディングギアを製作するのが面倒そうなのでそろそろ取り掛かっています。今回は全体塗装後に接着しようかな。
説明書には特にオモリに関する記載はありませんでした。ただし製作途中ですが真ん中あたりでバランスを取るとけっこう後ろが重そうです。念のため2個くらい釣り用のオモリをレドーム内に入れておこうと思います。アカデミーの塗装指示の番号がややこしいのでいつも頭の中が混乱します。切り取っていつも確認できるように手元に置いています。
(2021/09/22)
組立説明書をちゃんと理解せずに進めて間違えてしまいました。給油プローブの蓋だけが不要パーツだったのにパーツを内側から固定する枠の部分を接着するの忘れてました。もうレドームを取り付けて継ぎ目もわりかし綺麗にしたあとだったのでかなりショックです。いやもう給油プローブが嵌まる部分の穴が真っ黒でここを見ていると気持ちも真っ暗になりました。再びレドーム部分を折ってパーツを入れるという選択肢は無いかな、そのあとの手間を考えると。仕方が無いのでパーツの外側をリューターでなるべくピッタリとはまるように削り込んで、内側に落ちないように不要パーツで内部から支えています。落ち着いてちゃんと説明書を読みながらやらないとダメですね。ロシア現用ジェット機はあまり作ったことが無いのでなおさらです。ドラゴンのIV号戦車あたりだと説明書を見ないでもある程度作れるかもしれませんけど。
この部分です。給油プローブのパーツの有無をちゃんと確認しておかないとあとでものすごく面倒になります。
真ん中にパーティングラインがあるのであとで削ってからまたコンパウンドで磨かないといけません。
無事にコックピットが機体内部に収まりました。多少干渉する部分があったので中を削りました。
シートベルトはモールドが施されていたので軽く塗り分けるだけとしました。
こんな微妙なところにバックミラーが5つも金属パーツで。クリアパーツへの加工はできればあまりしたくないです。
(2021/09/25)
どこから手を付けて良いのやら、ということで全体塗装に入る前に細かい部品を組み立てたり塗装したりしています。ランディングギア、タイヤのホイールにこの色を使うとロシア機を組み立てているんだなぁと感じます。
途中で長期間作業を中断してしまったのであまり覚えてないんだけど、透明レジンでキャノピーを本体に接着しようとしていたんだったかな。結局はあまり良い接着力が得られなかったので普通にクレオスの流し込み接着剤で固着したはずです。
確かこのあたりで数か月間放置していたと思います。工作マットの色が違うので。
今回のキットでは本塗装に入る前にいろいろと兵装関連を先に組み立てています。ひょっとしたら機体と同じ色があるかもしれないので同時に塗ろうかと。
まずはエンジンを塗装してマスキングをしました。自分としてはけっこう丁寧に作業したつもりです。
ウェポンも筆で塗らないでなるべくエアブラシを使おうと、細かい部分をマスキングしています。なんか今回は塗り分けが多いんだよな。
(2021/09/28)
とりあえずいつもと同様のプロセスで白黒でグラデーションを付けた下塗りを行いました。ただ結果的には迷彩塗装を厚く吹いてしまったのかあまりこの効果は無かったかも。
機体下面と上面の三色迷彩のうちの一色が同じ色なので一気に吹きました。
スカイブルーはけっこう鮮やかな色彩なのですこし他の色を混ぜてぼかし気味にしました。それでも目立ちますね。
アカデミーの塗装指示書とほぼ同一のパターンで迷彩塗装を塗りました。大きいのでここまでけっこう大変。
カルトグラフのデカールは密着度や発色がとても良いです。
細かいデカールをいろいろと貼っているところです。最近のキットに比べるとそれでもデカールの数が少ない方なのかもしれません。わりとあっさり気味かな。
コックピット横のシルバー部分のデカールも用意されていたのにマスキングして塗り分け塗装してしまいました。このデカールを使えば手間を掛けずに塗り分けできたんですけど忘れてた。
(2021/09/29)
Su-30は練習機兼戦闘機だったSu-27UBを基に開発されました。防空戦闘機として強力なレーダーを装備しているそうです。さらに戦闘爆撃機としての機能も拡張されています。
Su-30Mが複座多用途戦術機ということでそれにKが付いて輸出仕様の機体です。その後ろにMKIとかMKMとか付くとインド向け仕様やマレーシア向けなどいろいろあるみたい。
全体的にウォッシングをしたり少し塗装が剥げた感じにしてみたりとウェザリングを行ってみました。考えてみるとエアショーでのデモ機かもしれないのでそれだとそんなに汚し表現は必要ないかもしれません。最終的には自分が好きなように塗っちゃったんですけどね。
アカデミーの組立説明書だとあんまり細かい部分の塗装指示が無かったですね。ハセガワの1/72などの方が詳しい。しかも完成見本のような写真だとけっこう細かい部分まで塗り分けされているようです。それなら書いておいてくれた方がロシア機の初心者には親切ではなかろうか。
コクピット前方には丸い形のIRST(赤外線捜索追跡システム)とレーザー測距装置が設置されています。
一応はこんな感じじゃないかなーというところだけ追加で細かい部分の塗装を行いました。基本塗装を行ってデカールを貼っただけだと何となくのっぺりした印象でしたが、パネルラインなどにスミ入れを行ってもう少し細かい部分を際立たせると精密感がアップしたように思います。表面処理をちゃんとやっておかないと最後に苦労するんですよね、分かってはいるんだけどなかなか難しいです。
マーキングはSu-30MK Blue501 Demonstration Tour 2006とありますので兵器産業ショーか何かのデモ飛行時のマーキングでしょうか。
デモ飛行でもフル兵装で飛んだりするのかな。今回はたくさんの空対空ミサイルなどを積んでみました。エアインテーク直下のKh-31・AS-17クリプトン中距離空対艦ミサイルから順番に外側にR-27・AA-10アラモ中距離空対空ミサイル、R-77・AA-12 アダー中距離空対空ミサイル、R-73・AA-11 アーチャー短距離空対空ミサイルを取り付けました。
ランディングギアカバーの内側は赤、車輪の格納部分はガルグレーだったかな、エアインテークの内側はライトグレーで塗装しました。赤色以外は個人的感覚です。
はじめの頃はすべてエアブラシで仕上げてみよう、と思っていたけれど最後のほうになってくると細かい部分を塗り忘れていたりとかいろいろありました。やはり筆塗りでのタッチアップが多くなっちゃいました。
それと最後まで集中力を保つのが苦労します。このキットもなんだけど途中でしばらく製作を中断して他のキットに走ってしまったので再製作したときに感覚をつかむのが大変でした。最初は大きくて取り回しが大変だったので完成するのかなと思ったりしたけど何とかなって良かった。ちょっと大味な気もするが迫力があるキットでした。
(2021/10/01)
コメント
おはようございます。
今作はSu-30ですか!
F-15シリーズと双璧をなす非ステルス戦闘機の完成形だけあって格好いいですね。
1/48だとそうとう大きそうです。
コックピットの計器類の手書き凄いですね!
ある程度大雑把にやっても何とかなるAFVと違って神経使いそうです。
けっこう大きいので取り回しに苦労します。大きくて平たい形で垂直尾翼が2枚あるので塗装が大変そうです。コックピットはキャノピー越しだとそんなに細かいところは見えないかと思います。手描きは大変ですけどモールドがしっかりしているのでやや塗りやすいです。マルチロールファイターとか呼ばれているのでそういう点でもF-15とライバルなのかな。シリーズが多過ぎてあまりよく把握しきれていませんがとにかく格好良い戦闘機です。
こんばんは、遅ればせながら「Su-30MK」完成おめでとうございます。
Su-30と言えば、数日前に中国のSu-30(と中国生産型の殲16)が大量に台湾の防空識別圏に侵入したのがニュースになってたのでタイムリーですね。
(爆弾搭載量で言えば、B-29が編隊で襲来してる様なものなので恐ろしすぎる・・・)
先月の自民党総裁選で一番中国の脅威に付いて批判を恐れず語っていた高市氏が当選しなかったのが残念です。
おはようございます。航空機だとスケールやどの時代の飛行機かでも完成したサイズがだいぶ違ってきますね。このクラスだったら1/72くらいで丁度良いかもしれません。あるいは自分の作業机をもう少し広くとると快適かも。エアブラシ作業中に飽きてくるのは大きすぎなのかもしれない。最近は中共と台湾では意地の張り合いですね。昨日台湾が軍事パレードをやっていました。勝手な言いがかりをつけているのは明らかに中共だと思いますけど。高市氏に関してはネット世論と一般ではけっこうギャップがあるのかもしれません。今後徐々に高市氏の主張が真ん中になり最右翼ということは無くなると思いますね。
>このクラスだったら1/72くらいで丁度良いかもしれません。
確かに航空機模型だと零戦などのレシプロ機は1/48、F-15やフランカー系列みたいな現用大型戦闘機だと1/72くらいが良いかもしれませんね。
>今後徐々に高市氏の主張が真ん中になり最右翼ということは無くなると思いますね。
同意です。
少し前までは中国や韓国が何を言っても「大戦中の日本が悪かったんだから」みたいなのがまかり通ってましたが、最近は左派メディアもあからさまに中国や韓国を支持できなくなりましたからね。
北朝鮮の報道をする時に「北朝鮮、朝鮮民主主義人民共和国」なんて言ってた時代もありました。
おはようございます。うちの選挙区は公明と共産と維新だけなんですよね。学会やらの支持者には申し訳ないけど消極的選択だとしても維新かなぁ。小規模ながら投資をしているとそうならざるを得ません。比例だと東京では日本第一党がかなりまともなことを主張しています。あくまで公約ベースですが。一人でも国会に送り込めれば劇薬になりそう。この党はメディアでもめったに取り上げられないからみんな知らないだろうなぁ。