フジミの超絶ディテール艦船模型に興味が湧き数年前に勇んで購入した雪風とエッチングパーツでした。あまりの細かさに数年間放置していましたが、以前アオシマの初春でエッチングパーツを使用して少し慣れてきたので、奥から引っ張り出して続きを組み立てています。エッチングは別売りです。
一艦分のパーツはこんな感じ。キットのお値段は多少張りますが同じものをもう一つ作れるという、ちょっとお得な気もします。雪風を組んだ後、もう一隻浦風を組む気力があるのかどうだか…。
もちろんフジミの専用エッチングパーツなので分かりやすいんでしょうけど、エッチングパーツの説明書とプラスチックキットの説明書を交互に見比べて慎重に取り付けるのは骨が折れます。今回は練習にもなるのでなるべくたくさんのエッチングパーツを組み込むのを目標に製作するのでややこしい。カラーボールペンで説明書に印をたくさんつけてしまったけど、考えてみたらもう一隻、浦風を作ろうと思っているのであまり取説を汚すとまた次に見難くなってしまう。
今回、少し学習して木切れを持ち手にして途中から組み立て始めました。取り回しがしやすくなり部品破損のリスクが減少しました。今回は完成まで持っていけるかな??
(2017/07/20)
パーツの紛失と床を這いずり回っての大捜索を何回か繰り返す。魚雷を移動させる台車や魚雷のスクリューがエッチングパーツを使用する構成になっており、この台車を甲板中央に置いてみました。前から二つ目の魚雷発射管の横です、すごく小さいんですけど。
曲がってしまった部分もありますが何とか組立完了。エッチングパーツもほとんど使用しました。驚いたのが救命浮標らしきものまで金属部品で用意されているところ。これは一応艦橋の側面に一つずつ取り付けよう。
(2017/07/23)
実はこの辺の写真が一番好きだったりして。慣れないエッチングパーツを組み込んで一応充実感あり。とりあえず艦底色を吹いて勢いを付かせれば軍艦色と細部塗装まで一気に作業がはかどるかな。
雪風は陽炎型駆逐艦約60隻の中では唯一終戦まで生き残った艦です。開戦から戦艦大和の特攻まで数々の作戦に参加しました。戦後は中華民国に引き渡され1971年に台湾にて解体されました。日本人の中には名艦として名前を挙げる方が多く、とても思い入れのある駆逐艦です。
就役:昭和15年(1940年)1月20日
基準排水量:2,033トン
全長:118.5メートル
全幅:10.8メートル
最大速:35.5ノット
兵員:約240人
50口径12.7cm連装砲 2基4門
61cm4連装魚雷発射管 2基4門
次発装填装置付き予備格納庫 (魚雷16本搭載)
25mm3連装機銃5基
25mm単装機銃18基
爆雷投射機1基
はい、軍艦色(2)を使用して塗装しました。何年か前に塗ったリノリウム部分が二度手間になりました。細かい部分まで吹き残しが無いように軍艦色を塗装すると必然的にリノリウム部分も消えてしまいました。塗り残す方がカッコ悪いしね。このレベルの細かさになるとノズル0.2mmでも吹き分けなんてできないんじゃないかなぁ。
軽く黒でウォッシングをしてディテールを強調した後に、もっと薄いさび色でウォッシング。最前線で頑張っている感が出るんじゃないかと思います。どうなんだろ?戦車模型のようにガシガシ汚しを楽しむんじゃなくて甲板上の構造物の複雑さなんかを眺めて楽しむのかな。湾上からの工場見学みたいだね。
今まで製作した艦船模型の手すりはすべて普通のモノだったけれど、今回のはところどころ、おそらく対空機銃の近くを重点的に防弾板のようになっています。敵の航空戦力の脅威が頂点に達していたことが想像できます。
気が付けば駆逐艦ばかり作っている気がします。今度こそ戦艦に着手したいものです。パーツが多くて尻込みしていてもしょうがない。手を動かし続けていれば大きな失敗をしない限り完成に近づくでしょう。そういう意味では1/350を製作しているモデラーを尊敬しますね。
(2017/07/30)